昔のサイクリングコース

久し振りに自転車に乗ってはしゃいでいる。昔、中学生の頃か、日曜日に乗り回っていたコース。

まず市ヶ谷の堀を見下ろす。NHKとTBSと日本テレビの電波塔が建っていた。もちろん東京タワーは無かった。（この日本テレビの塔はエレベータで途中まで登らせてもらえた）。

市ヶ谷の国鉄（幼い頃の耳には省線という響きも残り）を越えて麹町の坂を上っていくバス通りだつた。半蔵門の通り(新宿通り)から三宅坂の坂上を横切ると右に永田町小学校があって、その先に国会議事堂の特長ある姿が見えた。グランドがあって空は広くて、左手には国会図書館の脇の尾崎記念館の塔が見えた。永田町小学校は1993.3に廃校になってしまったとか。そして、議事堂の周りを回って桜田門の方へと降りていった。

国会図書館は現在の迎賓館だった。小学生の頃は、ここの右手から裏の庭園の中が僕達の遊び場になっていた。窓ガラスが割れていたりしてお化け屋敷みたいだった。それは、四谷コースで千鳥が淵への下り坂が楽しく溜池から虎ノ門、日比谷公園と周り、二重橋前から大手町、九段下へ回り、法政大学のキャンパスや逓信病院の間を抜けて市ヶ谷土手に戻ってくる。

今日の走行メータでは12,3kmだったが、あちこち迷いながら、ビル群や首都高を見上げては溜息、永田町へは突っ切れなくなっているし、やたら警察官が立っているし、最新型の警備車両が並んでいたり、首相官邸だって高校生の頃、父親がここに勤めている友人がいて皆でゾロゾロ付いて入った記憶もある。今じゃ考えられない。おまけに、車に接触されるのではという恐怖もある。

そんなで、一回りするのに一時間を超えてしまった。すぐ近くにいたのにもの凄く昔のことに思え、変化の実感に驚愕する毎日だ。東京に初めてやってきたお上りさん状態の毎日。