山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

雲取山と榧ノ木尾根  (雪と落ち葉を踏み分けながら)

2009-02-22 | 山行
2/22 4-5-6が遅れて4:30起き。5:30ラーメンもち、ラジオが午後からの天気変化を繰り返している。サブザックとピッケル片手に出発6:30。七ツ石神社7:00、七ツ石山7:05、奥多摩小屋7:55,8:00、テント5張り。

雲取山頂8:55,9:10。何度目の登頂だろう、最初は40年前の高校生の夏、S君達と炎天下の山頂。ブナ坂下10:05,10。雪がたっぷり有る積もりで10本爪アイゼンよりワカンを選んだ。冬靴なので、雪上は滑らず融けて凍った箇所だけ注意すればことは足りる。

問題の榧ノ木尾根も雪がほとんど無くワカンは恥ずかしげで雨蓋の下に隠した。73cmのピッケルは杖としてストックよりも信頼できる。山名板と富士を背に写真を撮ってもらい早々に引き返す。

この季節でも積雪の有無に関わらず石尾根を歩くのは楽しい。千本ツツジBCには10:50着,テント撤収して11:45発。鷹巣避難小屋には日当たりのよい巻き道を行く、12:35,40。



六ツ石へ巻き道の途中、榧ノ木(倉戸山方面)分岐13:20,25より長い尾根路に入る。ここは南面で標高もずっと低いのに縦走路に比べて積雪が多い。入山者が少ないこともあるのだが。トレースは数人だけになった。

狭い尾根のアップダウンを繰り返すと榧ノ木山(1485m)、尾根が分かれる所がポイント。左手に降り始めると広い木立の尾根が続き、多雪期や鬱蒼とした森の視界不十分のときは要注意だ。しかし、この雰囲気は好ましい。落ち葉が山靴が埋まるほど深く続く。付近の地形との関係か強い風が当たりにくい尾根なのかもしれない。

倉戸山(1169m)15:45,50着、あと1時間でBSだ。神社から農家の軒先を下って階段を村道に出た。舗装路を左に倉戸口BSへ降りる。右は熱海BS。突きだした半島の首のトンネルの脇の倉戸口BS16:40着。10分ほど前に1時間に1本のバスが出たところ。次は17:12。奥多摩湖を渡ってくる曇空の風は冬のもの。

今日10時間歩いた手足を延ばしていると古いジムニーが止まり、駅まで乗せてくれるという、実にラッキー。聞けば地元の先ほど、下山した神社の下の階段角の農家の方、その方の階段挟んだ隣に、昨年、出会い頭に熊に襲われた著名なクライマーの山野井さんが住んでいるという。
その朝、血だらけで辿り着いた山野井さんを介抱して救急車を呼んだのだそうだ。彼は、桜の名所の大麦代公園にかけての山道をジョギングしていて親子連れの熊と鉢合わせしたのだそうだ。

そんな話しを聞きながら奥多摩駅前に到着、階段を駆け上がりホームに入っていた17:23のホリデー快速に間に合った。洗顔も下山祝の缶ビールを買い込む間もなく1時間少々で自宅に着いてしまった。

独りの雪の山もたまにはよい。
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