山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

大菩薩嶺北尾根

2017-10-31 | 山行
2017年10月31日 松浦本(2005.12初版)から長いあいだ温めていたことになる。昨年も雨天中止、計画とGPSデータは去年のもの。今年も週末に雨が多く計画がずいぶんボツになった。10月半ば過ぎにやっと10日間予報をにらみつつ予定日決めてAさんに連絡。10月末台風の直撃予報が出て、通過後は寒気を引き込み「木枯らし一番」やっと秋らしくなった。



前日30日17時に塩山駅に集合して、車を三条新橋に置き周回することにした。松浦本では上日川峠からタクシイだが、時間制限等から歩程長いが後半は林道歩きで制限の緩い周回にした。R411の柳沢峠越えではすでに真暗闇で塩山から40分強でカーナビ設定した林道分岐に着いた。ナントカさんの碑と駐車スペースがあり利用させていただく。

翌朝、三条新橋(750m)先のゲートに移動。夕べは満天の星空、寒い朝で風もあるがピーカン。「てんくら」の予報では、晴れだが気温は、数℃なので冬用ジャケットを着こみ林道を歩き出す。

落ち葉の吹き溜まった林道を下降点捜して歩くと30分ほどで「小室向」と書かれた木柱があり細道が下っていった。写真で見た木橋(850m)で泉水谷と小室川合流点。

対岸の左手に石垣が組まれた作業道がジグザグに登っていた。急登を登りきったところに林界標60/65が立ち(920m)作業道と分かれて尾根に入る。

全体に踏み跡は薄く尾根のひろがった所は、皆無・獣道縦横で適に歩き易い所を目指して登る。どこにでも見かける赤布が全く見当たらず古いビニルを2本見ただけで、気持ちがよい。紅葉が見事でブナ系の黄色が陽射しに鮮やかだった。

不動滝ノ峰(1343m)は石杭の頭だけで山名板は無し。尾根が平ら(1490m)になったところに林界標61/65 があって巡視路が並ぶ。

先が青いスズタケが現れた(1550m付近)、いよいよ始まりだが踏み跡が明瞭だ。1700mに掛かる辺りにスズが枯れている。その先もそんなで松浦本記述の猛烈な笹藪は15年ほどのうちに枯れてしまったらしい。

1708mのポコで梢のあいだに大菩薩嶺の頭が見えた。いつの間にか、曇り空が広がっておりまだ風も強く温度計は0℃から動かない。1800m近くで黒木の森になり苔むした倒木を乗り越えたり潜ったり、石楠花が出てきた(1980m)。





周りがスッキリしたので見渡すと、砂利もあり登山道に出たようだ、高度計は2020m。まもなくハイカーがたむろする大菩薩嶺に着いた。たしか10年振り位だ、見晴しは雷岩まで行かないと無い筈。おかげで風はないが温度は2℃で寒く早々に腰を上げて丸川峠に向かった。



この下り道は好みの雰囲気、一日中荒々しいなかを登っていたので陽射しは無かったが、気持ちがゆったり出来た。久しぶりに丸川峠を見下ろす辺りも、小屋からの煙や畑の老人、牛首谷の源流に沿って落ち葉道を鹿達が鳴き交わす声に送られて気分よく下れた。





牛首谷1350mには広い林道が上がってきておりAさんと話しながら惰性の林道歩き。とうとうヘッドランプを取り出さず真暗闇のゲートに戻った。


車に乗り込み柳沢峠を越えて裂石先の「大菩薩の湯」に立ち寄り温まり、塩山でAさんと別れ帰京した。

三条新橋ゲート6:40…下降点7:07…木橋7:16…林界標7:37…不動滝ノ峰9:07,12…巡視路10:00…1708m 11:14…石楠花12:48…大菩薩嶺13:15,30…丸川峠15:00,10…林道15:55,16:00…ゲート17:40


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