山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

「新生・岳人」に遅れましたがエールを送ります

2014-09-01 | 楽しい時間
ターミナル駅前の書店で何気なく手に取る、その表紙は畦地梅太郎の版画でよく見ると「岳人」?と描いてあるではないか。サイズも小さいし、軽いし背表紙の発行元も違う。何だこれはとパラパラめくると巻頭にモンベルグループ代表「岳人」編集長 辰野勇、「新生・岳人」に寄せて が掲載されていた。一気に読んでしまった。中日新聞東京本社から「岳人」の発行継続が困難だったものをモンベルが引き継いだというのだ。毎月15日発売なのでこの頃、出不精になってしまった為か今頃気づいたのだった。

創刊が1947年(S22)というから67年という歴史の山岳雑誌だ。それは岳人達の情報誌でクライマー達の記録速報に憧れて毎月立ち読みしたり、古本を捜してきたりしたものだった。厳冬期とか先鋭的なものが多く冒険的な面もあった。用具の工夫の記事もあった。自分の山登りの趣旨からは外れていたので役に立つことは少なかった。70年代になると先鋭的な山登りが一段落して、辻まこと の表紙のようにキスリングザックを担いでニッカーボッカー姿で夏の南アルプスの縦走する特集記事に釘付けになった。

世の中は活字離れで、インターネットで他人の記録を参考にしたり昭文社エアリアマップで山に出掛けるようになってしまった。そういえば、山ブームでTVで百名山の番組が無い週は少ない。山渓誌等は山道具や山情報を立ち読みするくらいで、せいぜい図書館で山渓、岳人、新ハイキング誌の興味のある記事をコピーしてくる程度だ。昔のように専門店で山の本を買うことは滅多になくなり、ときどき山雑誌を手に取る位だ。

読み応えのある山雑誌に憧れる。私の小さな書庫の古雑誌や山の本は何度かの引っ越しでも必死になって付いて来ている。現在は、もっぱら四季を通じて楽しむ尾根歩きを岳人と同じ年齢になっても楽しませて頂いている。これも捨てられなかった山の本や雑誌のお陰だと思っている。

新しい編集長の下で、読み応えのある、いつまでも手許に置いておきたくなる本(雑誌)を作っていただきたいと思っています。新生・岳人にエールを送ります。
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