7月14,15,16日 針ノ木雪渓を登り、針ノ木岳から蓮華、七倉岳、船窪尾根を下るのが今回の3連休の計画だった。ところが、梅雨末期の荒れた天候の上、メンバーが体調崩し縦走困難となり翌日、針ノ木峠より往路を下山することになってしまった。
早朝の東京駅から長野新幹線で長野へ、さらにアルピコ特急バスで扇沢BSにメンバー5人が到着した。アプローチにコストをかけたのに小雨交じりの天気にカラフルなザックカバーが賑やかな出立ちだ。
舗装林道を何度かショートカットして山道に入り1時間少々で昼頃に大沢小屋についた。小屋番によると、連休初日の今日はすでに4,50人ほど登っていったそうで、テント場も狭く積雪もあるとのこと。
40分ほどで針ノ木雪渓に降りた、さらに数10分ほど歩いてアイゼンを着ける。テント泊装備を背負って数時間も急な雪渓を歩くのは初めての者もおり、それぞれに北アルプス三大雪渓の白馬大雪渓、剱沢、そして針ノ木雪渓を前に気分は高揚していた。
険しい枝沢からはデブリ跡や落石、土砂、木っ端やらが散乱しておりこの時季の雪渓は汚らしい。大沢小屋が標高1680m、針ノ木峠2540mなので、層積雲の端切れやら谷沿いに湧く雲塊やらに捕まるたびに霧雨になったり日が射したりで忙しい。
先行者の踏み跡が集まっている狭いくびれが左手に巻き上がってくると急傾斜で2100mを越えてくる。振り返ると種池方面、爺ケ岳が白髪を振り乱している。
8年前に登った同時季に比べても積雪が多い、針ノ木峠直下では無理矢理にジグザグ道が切ってあったのに今回はそのまま雪田を直登できた。
若手に続いて、峠に到達したがお楽しみだったジョッキ生も冷たい風のなかでは手が出ず、まずはテント場確保にまわる。やはり、テントスペースは少なく登山道と残雪溜まりの辺りを小屋から借りたスコップ、ツルハシ等で手分けして造成しライトエスパースを張った。
姿を見せなかったS女は、体調を崩し小屋で温まっているようだ。食事も入らず、結局、小屋に素泊まりすることになり彼女用に担いできたエアライズIは用事がなくなった。どうやら、日頃の疲れと雪渓登りの冷えこみで高度障害を引き起こしたらしい。
日が暮れてから風雨強まり、それとともに翌日用に確保していたアルコールにも手が伸びてしまった。その後、翌朝も雨が断続していた。雨具を着込み針ノ木岳や蓮華岳に向かう元気者もいる。
S女は6時半頃、回復したとみえテントに戻ってきた。リーダーは午前中はお天気不安定の予報に、山行中の濡れ等での体力低下を恐れ縦走せずに往路下山することに決めていた。
7時頃重い腰を上げ、テント撤収し始めた。峠に移動してアイゼンを着け、雪渓下りの簡単なアドバイスをして一列に下り始める。雪は腐っておりすでに10数人は下っておりトレースが切られてあり、高度感はあるが安心して下れた。
途中、2050m位では足取りも慣れ傾斜も緩くなってきたので、登ってくる登山者を避けて雪渓脇で簡単な雪上訓練などしてみた。
雪渓尻ではシラネアオイやショウジョウバカマが咲き、ブナ林は時折、日を浴びて美しい、静かな大沢小屋で食事を摂り満車の扇沢に降りていった。
7/14 東京発6:24長野新幹線あさま501長野着8:05、アルピコ特急バスで長野発8:30、扇沢10:15着
扇沢(1420m)10:40…大沢小屋(1680m)11:55,12:05…針ノ木雪渓(1800m)12:40…アイゼン装着13:05,15…針ノ木峠着(2540m)15:40、テント場造成・テント設営終了17:05
7/15 針ノ木峠(2540m)8:40……雪上訓練(2030 m付近)10:~10:25頃…アイゼン脱10:50,11:06…大沢小屋11:50,12:15…扇沢BS着13:15 下界では曇りから晴れ間が増え暑くなる
扇沢BS発13:30バス 大町温泉郷BS 13:50 入浴後、解散しそれぞれ帰京。
早朝の東京駅から長野新幹線で長野へ、さらにアルピコ特急バスで扇沢BSにメンバー5人が到着した。アプローチにコストをかけたのに小雨交じりの天気にカラフルなザックカバーが賑やかな出立ちだ。
舗装林道を何度かショートカットして山道に入り1時間少々で昼頃に大沢小屋についた。小屋番によると、連休初日の今日はすでに4,50人ほど登っていったそうで、テント場も狭く積雪もあるとのこと。
40分ほどで針ノ木雪渓に降りた、さらに数10分ほど歩いてアイゼンを着ける。テント泊装備を背負って数時間も急な雪渓を歩くのは初めての者もおり、それぞれに北アルプス三大雪渓の白馬大雪渓、剱沢、そして針ノ木雪渓を前に気分は高揚していた。
険しい枝沢からはデブリ跡や落石、土砂、木っ端やらが散乱しておりこの時季の雪渓は汚らしい。大沢小屋が標高1680m、針ノ木峠2540mなので、層積雲の端切れやら谷沿いに湧く雲塊やらに捕まるたびに霧雨になったり日が射したりで忙しい。
先行者の踏み跡が集まっている狭いくびれが左手に巻き上がってくると急傾斜で2100mを越えてくる。振り返ると種池方面、爺ケ岳が白髪を振り乱している。
8年前に登った同時季に比べても積雪が多い、針ノ木峠直下では無理矢理にジグザグ道が切ってあったのに今回はそのまま雪田を直登できた。
若手に続いて、峠に到達したがお楽しみだったジョッキ生も冷たい風のなかでは手が出ず、まずはテント場確保にまわる。やはり、テントスペースは少なく登山道と残雪溜まりの辺りを小屋から借りたスコップ、ツルハシ等で手分けして造成しライトエスパースを張った。
姿を見せなかったS女は、体調を崩し小屋で温まっているようだ。食事も入らず、結局、小屋に素泊まりすることになり彼女用に担いできたエアライズIは用事がなくなった。どうやら、日頃の疲れと雪渓登りの冷えこみで高度障害を引き起こしたらしい。
日が暮れてから風雨強まり、それとともに翌日用に確保していたアルコールにも手が伸びてしまった。その後、翌朝も雨が断続していた。雨具を着込み針ノ木岳や蓮華岳に向かう元気者もいる。
S女は6時半頃、回復したとみえテントに戻ってきた。リーダーは午前中はお天気不安定の予報に、山行中の濡れ等での体力低下を恐れ縦走せずに往路下山することに決めていた。
7時頃重い腰を上げ、テント撤収し始めた。峠に移動してアイゼンを着け、雪渓下りの簡単なアドバイスをして一列に下り始める。雪は腐っておりすでに10数人は下っておりトレースが切られてあり、高度感はあるが安心して下れた。
途中、2050m位では足取りも慣れ傾斜も緩くなってきたので、登ってくる登山者を避けて雪渓脇で簡単な雪上訓練などしてみた。
雪渓尻ではシラネアオイやショウジョウバカマが咲き、ブナ林は時折、日を浴びて美しい、静かな大沢小屋で食事を摂り満車の扇沢に降りていった。
7/14 東京発6:24長野新幹線あさま501長野着8:05、アルピコ特急バスで長野発8:30、扇沢10:15着
扇沢(1420m)10:40…大沢小屋(1680m)11:55,12:05…針ノ木雪渓(1800m)12:40…アイゼン装着13:05,15…針ノ木峠着(2540m)15:40、テント場造成・テント設営終了17:05
7/15 針ノ木峠(2540m)8:40……雪上訓練(2030 m付近)10:~10:25頃…アイゼン脱10:50,11:06…大沢小屋11:50,12:15…扇沢BS着13:15 下界では曇りから晴れ間が増え暑くなる
扇沢BS発13:30バス 大町温泉郷BS 13:50 入浴後、解散しそれぞれ帰京。