山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

本社ケ丸 P1541北尾根から、角研山北尾根  

2010-10-02 | 山行
10月2日(土) 猛暑の長い夏が終わり、まだまだ晩夏の笹子の山に出かけた。あいにく天気予報が外れて曇り空だ。
笹子駅裏の林道を本社ケ丸・P1541m北尾根から登り、角研山(1377m)北尾根を降りて笹子駅に戻るという松浦本・静尾根に記載の周回コース。

駅裏の穴沢林道を右手に辿り、穴沢橋に降りるカーブ手前(670m)で9:50、標柱No,51鉄塔に従い杉林を右下に降りていく。穴沢からの導水路を越えて下り丸木橋で穴沢を渡り、薄暗い杉林の一角でP1541m北尾根末端に乗る。

これより急登を辿ると踏み跡が濃くなり鉄塔No,51(760m)10:16に着く。900m圏で黒野田林道に出るが左手に少し歩くと標柱にはNo.32鉄塔5分とある。この辺り幾つかの送電線が交錯しており、鉄塔を3回も横切る。ボサが混じった急登には両脇の木々に白い腰巻きのように幅広ビニルが巻き付けてある。伐採予定か単なるコースの目印か、目立つが見た目にはなんとも宜しくない。鉄塔No.32葛野川線(950m)に11:00着、しばしの晴れ間に一休み。これより右寄りに踏み跡があるらしいが植林との間に藪状態が100m近く続き、先ほどの見た目の宜しくないビニルを追いかける。



1100m頃よりようやく気分のよい自然林に変わり鉄塔No.221(1210m)11:55に到着。黄緑色の天蓋に足元のフカフカの落ち葉径には四足動物の足跡と糞が混じり、木の間を透かして黒い稜線が近づいてくる。午前中ずっと雲のなかにあったようで辺りはしっとり湿った黒い樹幹に包まれてしばらくしてP1541mの東肩(1520m)で12:58縦走路に出た。

高みを目指すと本社ケ丸への道の草むらにはトリカブトの紫が群生していて明るい黄緑色の夏の樹林の道だ。今日初めてのハイカーと挨拶をする。宝鉱山分岐(1610m)を分け本社ケ丸の狭い露岩の山頂(1630m)13:25,30に到着。清八峠側から来た雨支度のハイカーで一杯。笹子山塊の甲斐側は富士山はじめ雲に覆われている。

ゆっくり休む気にならないので鶴ケ鳥屋山方面への縦走路へ引き返す。稜線を送電線が跨いでいる芝草には巨大な鉄塔No,222が建ち、さらに茂みの頂上14:28の出口側が東に折れているところが角研山(1377m)で、この北尾根を下降路に選んだ。







角研山北尾根は、2008年版山と高原地図「大菩薩」では、林道まで100分ほどのコースとして実線が引かれている。降り口は苔むした岩が積み重なった狭い急な尾根すじで1200m付近から緩い傾斜の自然林の下り道になる。実線コースだが、道標も無く静かな山歩きが楽しめる。

鉄塔No,30(1136m)15:10を過ぎると道は左側の植林をジグザグに下り林道(1010m)に出る。右に北尾根に戻ると道路ミラーと初めて道標を見つけた。再び北尾根に入り平坦な台地が続き三角点標石のある庭洞山1000.6mから再び急坂となりTVアンテナを過ぎると鉄塔No.50(780m)に着いた。空が開けていたので夕空を眺めながらコーヒータイムとした(15:57,16:17)。

角研山北尾根は浄水施設脇の階段を下りて今朝の林道(640m)16:28に降りたった。笹子駅にはさらに10分ほどで戻る、顔を洗い終わると16:47の高尾行きが入ってきた。今日はGPS貸し出し中で、ガイド本の略図にやや迷うが穴沢左岸の北尾根末端に乗れば後は、分かりやすく駅から周回できる静かな笹子の山だった。

満足の山行の下山祝が大月駅までお預けなのがやや難点か。
コメント
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