ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

回想の山路 1992年7/11~7/12日 北岳で見たキタダケソウ、ミヤマハナシノブ、アツモリソウ、キバナアツモリソウなど。

2017-01-25 16:48:05 | 草花
南アルプスの北岳には5度行っていますが、1992年の(未だ梅雨が明けていなかった時だと思いますが)、この時は3度目で、ここにだけ咲くキタダケソウを見ようと思って入りました。
歩き始めは生憎の雨で、傘を差して山道を歩きました。
その雨は標高2800メートル付近までずっと降っていたように記憶しています。
翌日も、雨こそ降りませんでしたが、たいして良い天気ではなくて、山岳景観の点では満足できるものではありませんでした。
しかし、狙っていたキタダケソウには逢うことが出来、その他の希少ランにも運よく出逢えて、とても得難い経験のできた山行となりました。

実行図 ↓


鳥瞰図 ↓


断面図 ↓




広河原の吊り橋 ↓

野呂川に架かるこの吊り橋を渡って北岳に取付きます。



ミヤマハナシノブ ↓





ミヤマハナシノブは北岳を代表する(高山)植物ですが、この植物の分布域は狭くて、北アルプスの後立山連峰清水岳(しょうずだけ)および南アルプス(北岳、鳳凰山)のみに隔離分布するものだそうです。
澄んだ青い色が美しいですね。



ガスが立ち篭める ↓

往きは大樺沢を使わずに、白根御池小屋から稜線まで600mほどを一気に上がっていきます。
その間に植物相はどんどん高山モードになって来ます。
雨が落ちてこなくなりましたが、今度はガスが立ち篭めています。



残雪を越えて ↓

雪が残っていますが、そこにもガスが居ついています。



北岳の肩 ↓

今宵の宿を乞う北岳の肩に着きました。小屋で宿泊の手続きをした後、北岳の山頂に向かいます。



北岳の山頂間近 ↓

北岳の山頂は、大きな岩山といった感じです。



北岳山頂 ↓

日本で二番目に高い山ということですので、やはり人を惹きつける魅力がありますね。
この後、キタダケソウを見るために、稜線の南側に下りて行きます。



間ノ岳方面 ↓

雨がやんでも雲(やガス)は切れずに、僅かに切れ間からは間ノ岳方面への眺めが得られました。



キタダケソウ ↓







キタダケソウは北岳山荘へ向かうトラバース道の脇で、狭い場所にて咲いていました。
この花の姿を見たくてここに来ましたので、相当拘り、翌朝も見に来ています。



北岳肩の小屋 ↓

一晩お世話になった小屋を、北岳頂上の往復の際に上から撮りました。



残雪 ↓

下山は”草すべり”というところを使って大樺沢に向かって600mほどのいっき下りとなります。



ハクサンチドリ ↓

早くも咲き出したハクサンチドリを見ていきます。



アツモリソウ ↓





登山者が一人、写真を撮っていましたので、近づくとこの花でした。
アツモリソウを見たのはこの時が初めてのことでした。



キバナノアツモリソウ ↓





大樺沢に沿って下る中で、ちょっと閃いて分岐した道に入りました。
するとそこで、キバナノアツモリソウと出遭うことが出来、大喜びとなりました。



大樺沢の残雪 ↓

また雪渓に戻り、ここでアイゼンを装着して、雪の上を下ることにしました。





ノビネチドリ ↓

雪渓が終わり、大樺沢沿いの石の多い道を下って行きます。
久しぶりでノビネチドリを愛でることが出来ました。



吊り橋に戻る ↓

出発地点に近づきました。



振り返る”山と渓谷” ↓

お世話になった山と大樺沢を振り返ります。
大樺沢上部の雪は見えていますが、北岳の山頂部分は雲に隠されています。
未だ梅雨は明けていなかったのでしょうね。



農鳥岳 ↓

帰りの車の中から農鳥岳が見えてきたので、車を止めて写真を撮りました。
この山行では貴重な山岳景観となりました。
コメント (4)
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