卒業式のシーズンです。今日は生憎、福岡は雨模様ですが、福岡の大きな私立大学の卒業式があるそうです。(またしても19日に書き始めたのに今日になってしまいました)
私は、県の教育委員をしている関係で、ここ3年、県立高校の卒業式に出席して、教育委員会からのあいさつとして告辞を読むという仕事をしています。
今年は、2校に行ってきました。3月1日は、県立香椎高校、そして7日は、北九州高等学園でした。
自分の子供が終わってしまうと、まず、学校に行く機会はなくなりますし、何となく学校の雰囲気というものを忘れてしまっています。が、厳粛な式というのはいいですよ。とても感動します。毎回ですが、”仰げば尊し”になると、何となくじーんとして涙ぐんでしまいます。
県立香椎高校で感激したのは、校長先生のことでした。県内に高校はたくさんありますので、教育委員が行く学校は、今期で退職になられる校長先生がいらっしゃる高校です。香椎高校の校長先生もそうでしたが、この先生は、数年前から自費で、全国の素晴らしいこれはと思う方を尋ね、インタビューをされているのです。それをCDにまとめて卒業生に渡されているということです。
その日の校長あいさつもいろいろな方のインタビュー時の言葉を交え、素晴らしいものでした。17才ぐらいの若者にどのくらい伝わるかなとも思いますが、後で何かの時にきっと「あーこういうことだったのか」と思い出すのではないでしょうか。何よりの贈り物ですね。
もう1校の県立養護学校北九州高等学園は、知的障害をもった人のための高校で県下に3校あるうちのひとつです。54名が卒業するというこじんまりとした卒業式でしたが、随分練習をされたということで、一人一人卒業証書を受取に行き、皆さんの一生懸命さが伝わる感動的な卒業式でした。
中には身体障がいを合わせ持っている方もありますので、証書を受け取りに行く階段のわきで先生が介添えされたり、床に色分けしたテープが貼ってあり、そこをきちっと歩いて、お辞儀をして、というようなことが実に整然とそして一生懸命進行されていきました。
今回何よりも嬉しかったのは、校長先生からお聞きした、卒業生全員、就職が決まっているということ。国はこれからの考え方として、障がい者自立支援法に基づいて障がい者がある程度自立していくようにと制度が変わりつつあります。そのような中で、一定規模以上の企業には障がい者を何%か雇わなくてはいけないという決まりがあったり、一生懸命いい仕事をして、賃金を上げていっている作業所などもでてきたりと、少しづつ変わりつつはあります。しかし、まだまだ現状は厳しく、親御さんの負担や心配も大きいことでしょう。
私もいろいろな経験をし、いろいろな方々とお付き合いをすることによって、世の中、いろいろな人と共に生きていくんだということが心から分かるようになってきました。障がい者、健常者というような括りではなく、いろんな人がいるんだという考え方、そう思えば、困っている人には、私の出来る範囲で出来るお手伝いをする、という思いになれるようになってきました。
毎年講堂の寒さには震えますが、心温まる卒業式でした。
私は、県の教育委員をしている関係で、ここ3年、県立高校の卒業式に出席して、教育委員会からのあいさつとして告辞を読むという仕事をしています。
今年は、2校に行ってきました。3月1日は、県立香椎高校、そして7日は、北九州高等学園でした。
自分の子供が終わってしまうと、まず、学校に行く機会はなくなりますし、何となく学校の雰囲気というものを忘れてしまっています。が、厳粛な式というのはいいですよ。とても感動します。毎回ですが、”仰げば尊し”になると、何となくじーんとして涙ぐんでしまいます。
県立香椎高校で感激したのは、校長先生のことでした。県内に高校はたくさんありますので、教育委員が行く学校は、今期で退職になられる校長先生がいらっしゃる高校です。香椎高校の校長先生もそうでしたが、この先生は、数年前から自費で、全国の素晴らしいこれはと思う方を尋ね、インタビューをされているのです。それをCDにまとめて卒業生に渡されているということです。
その日の校長あいさつもいろいろな方のインタビュー時の言葉を交え、素晴らしいものでした。17才ぐらいの若者にどのくらい伝わるかなとも思いますが、後で何かの時にきっと「あーこういうことだったのか」と思い出すのではないでしょうか。何よりの贈り物ですね。
もう1校の県立養護学校北九州高等学園は、知的障害をもった人のための高校で県下に3校あるうちのひとつです。54名が卒業するというこじんまりとした卒業式でしたが、随分練習をされたということで、一人一人卒業証書を受取に行き、皆さんの一生懸命さが伝わる感動的な卒業式でした。
中には身体障がいを合わせ持っている方もありますので、証書を受け取りに行く階段のわきで先生が介添えされたり、床に色分けしたテープが貼ってあり、そこをきちっと歩いて、お辞儀をして、というようなことが実に整然とそして一生懸命進行されていきました。
今回何よりも嬉しかったのは、校長先生からお聞きした、卒業生全員、就職が決まっているということ。国はこれからの考え方として、障がい者自立支援法に基づいて障がい者がある程度自立していくようにと制度が変わりつつあります。そのような中で、一定規模以上の企業には障がい者を何%か雇わなくてはいけないという決まりがあったり、一生懸命いい仕事をして、賃金を上げていっている作業所などもでてきたりと、少しづつ変わりつつはあります。しかし、まだまだ現状は厳しく、親御さんの負担や心配も大きいことでしょう。
私もいろいろな経験をし、いろいろな方々とお付き合いをすることによって、世の中、いろいろな人と共に生きていくんだということが心から分かるようになってきました。障がい者、健常者というような括りではなく、いろんな人がいるんだという考え方、そう思えば、困っている人には、私の出来る範囲で出来るお手伝いをする、という思いになれるようになってきました。
毎年講堂の寒さには震えますが、心温まる卒業式でした。
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