久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

2011年から始まる、初等英語教育って?

2010-02-01 11:51:08 | Weblog
 昨日、1年近く準備を重ねてきた津田塾大学同窓会福岡支部主催の公開講座「初等英語教育のこれから~小学校ならではの英語活動~」が90名もの方々に聞きに来ていただき、成功裡に終わりました
 2011年から全国の小学校5,6年生で、最低週1時間英語の授業を行うことが決まりました。政権が代わっても、この変更はないようで、しかし、一般の者には、どのような内容でだれが授業をするのかなど、1年半前の時点では、情報がほとんどありませんでした。そのうちに、どうも担任の先生が授業をするらしいなど分かってきたのですが、そもそも小学校で英語教育をする必要があるのだろうか、日本語教育の方が先なのでは・・・などなど不安や疑問の声を聞くようになってきました。

 なぜか一昨年から津田塾同窓会の福岡支部の支部長を引き受けることになって、私なりに、同窓会はこのままでいいのか、お世話になった大学にお返しできることはないか、など考えて、役員2名・幹事2名という少ないメンバーで、昨年は、同窓会内ですが、東京から卒業生を呼んで、講演会を取り入れたり始めました。
 そして、今回は、思い切って公開講座にしようということになり、ちょうどタイムリーなテーマ、そして、津田の特徴の出る内容ということで、今回の講演会が決まりました。

 実際には4月頃から、毎月のように私のオフィスの下のピエトロのレストランでランチを取りながら話し合い。どうせ公開でやるなら100名は集めようと意気込んで、講師依頼、会場探し、チラシの準備、福岡県・福岡市教育委員会、新聞各社への後援依頼、同窓会への呼びかけ、などなど山のような仕事が次々にあり、あっという間に12月になってしまいました。
 12月半ばには同窓会員に案内を出し、1月年明けに参加人数の把握。何とも初めは返事が来ているのは10人ぐらいで、どうなることかとドキドキ。1月17日を締切にしたものの、同窓会員の返事は少なく、18日にランチ会議をして、それから電話作戦。1人20名ずつぐらい電話で出欠の確認を取り、その結果報告をメールで連絡。
 そのうちに、お願いしていた新聞にも告知記事が出だして、一般の方々からも申込がどんどん入るようになり、最終的に約90名まで行きました。(50名ぐらいまでいけばいいかと思っていた時もありましたので、本当にここまできて嬉しいかぎり

 当日は、小雨が降る天候でしたが、申込されていない当日参加者もあり、逆に当日キャンセルもあって、ちょうど90名の参加者となりました。
 今回の講演は、津田を卒業され、長年津田で教授をされている、英語教育のスペシャリストである、田近裕子先生と、やはり津田の卒業生で、ラボ教育センターに勤務され、幼児英語教育に携わってこられた先生にお越しいただき、初等英語教育の意味を話していただいたりや、また実際の授業も体験させていただき、大変中身の濃い内容になりました

 まず、世界で母国語、第2外国語として英語を使っている人口は、約15~17億人といわれ、世界の人口の4分の1ぐらいにあたります。英語はそのような言語なので、日本の周りのアジア諸国でもほとんど小学校から英語を教えているそうです。
 私たち日本人は中学校から6年間、大学まで入れると10年間学んでいるのに、あまり話せない。これは、もっと早い段階から、いい意味で英語を体に入れていかなくてはいけないということです。
 小学生はとても耳がいいそうです。中学生になると、いろいろなことが邪魔をし、耳からなかなか入ってこなくなるということです。ここで、よく初等英語教育反対者から言われる、”日本語もきちっとできていない今の子供に、英語どころではないのでは”という問いに、先生は、”諸外国でも英語教育をしたから母国語がおかしくなったという例はない。耳から素直に入ってくる小学生がいいのだ”というお答えは、特にその後の授業を体験してよく分かりました。
 先生方の初等英語教育の研究の結果、歌・ゲーム・絵本を取り入れたものが大変効果的で、先生方はその教材作りにも係わってこられたそうです。

 さあお話の後は、いよいよ実践編。初めに先生から「小学生になってください」と言われ、興味深々。
 CDを使った音楽に乗って、手や体でリズムを取ったり、歌ったり、グループに分かれてゲームをして競ったり、すっかり乗せられてしまいました。こんな英語だったら楽しいだろうなー、初めのとっかかりが楽しいと英語が好きになるだろうなーとか、自分の英語授業体験を振り返っていろいろ考えせられました。

 あっという間の2時間が過ぎ、質問もたくさん出、大変充実したいい講演会になりました。その後は、同窓会員だけで、総会と懇親会をし、3時半皆さんをお見送りして終了。
 今回目的の、同窓会の充実と津田塾大学の外へのアピール(実は津田塾は今年110年を迎えます)、多少達成できたのではないかと思っています。
 本当に4名の役員・幹事の人たちが、それぞれの持ち場をきっちり、また気配りをもってよくやってくれたおかげで、何とか終えることができました
 会を開催して人を集めるのは大変なことです。が、これまでにも仕事やその他の会でも何度となくやってきましたし、いかにスタッフの特徴を生かし、動いてもらうか、というのも、これも長年の経験から学んできましたので出来たのかなと思っています。それにしても私は、周りの人に恵まれているとつくづく思います。たくさんの人に感謝!感謝!
 



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