久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

大連に行ってきました

2011-06-27 16:23:02 | Weblog
 先週金曜日お休みを取って、2泊3日で大連に行ってきました。福岡から1時間3,40分。国際線ですから前後の時間はかかりますが、大連も空港が市内から近く、福岡も空港が近いのでそれは便利で、何とも近い国だなーとつくづく思いました

 以前から大連はきれいな街だと聞いており、一度は行ってみたいと思っていたのですが、本当にきれいで印象のいい街でした。人口400万人、周辺も合わせると600万人近くだとか。主要道路はほとんど片道4,5車線で、車が多いのにびっくり。高い新しいビルがたくさんあって、今もどんどん建設されています
 地方から若い人がたくさん仕事に来るのでしょう。郊外には高層のアパートが筍のように立っています。そして、また次々に建てられています。
 市内は地下鉄の工事中。大連と旅順を繋ぐモノレールも建設中です。

 街はゴミひとつ落ちていなくて、本当にきれいでした。公園は少ない気がしますが、大きなポプラの街路樹が続いており、分離帯にはピンクと白の花が敷き詰めてあったり。
 建物は最新のビルが立ち並んでいる中に、一部ロシア時代の建物があったり、日本が占領していた時代の満鉄関係の建物があったり、新旧のコントラストもマッチしています。

 満州は戦前約40年間日本が統治していたのですが、満鉄の繁栄はすごかったようです。今は資料館になっている満鉄会社の建物に当時の写真がたくさん飾ってあり、たくさんの企業や学校が作られたことが分かりました。
 また、やまとホテルも古いまま残っており、現在もホテルとして使われているのですが、資料室もあり、ここも歴史を知るのに勉強になりました。

 実質1日しかない強行軍でしたが、着いた次の日は思いがけなくいい天気で、午前中は旅順に行きました。日露戦争の激戦地となった203高地や会談が行われた建物などを見学。ロシア船を攻めた入り江や湾がよく見える白玉山にも行き、しばし「坂の上の雲」を思い出して眺めました。

 ガイドさん言わく、旅順に来る日本人の観光客は、年齢が高い人が多いらしく、この日も次から次に来るのは日本人の中高年者ばかりでした。

 旅順でも大連の満鉄資料室でも嫌だったのは、満鉄のマークが付いた、切子のグラスや焼き物などの慰留品を販売していること。輝きを失ったグラスを見ていると、これらを残して満州から引き揚げてきた人の悲しみや無念さが見えるようで・・・この時に残留孤児が生まれたことなどを考えると、とてもお土産として買う気分にはなれませんでした。

 今回本当に短い滞在でしたが、中国の勢いを目の当たりにしました。土地があって、仕事があって、若者の労働力がある時期は街も発展していきますよね。それを進めていく時に、電気や水などのインフラの問題、大気汚染、温暖化などの環境問題が起こってきます。
 現に、大連も大きな川がないので、水問題が深刻だとか。ある一定以上の水を使うと料金が跳ね上がるシステムになっているそうです。

 成熟の国である日本とこれからの国中国。ニュースで見たり、話しに聞くだけではなく、時々中国の勢いは生で見ておきたいと思った今回の旅行でした
 


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