久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

私たちにできること

2007-10-03 14:01:10 | Weblog
 福岡もやっと朝晩はクーラーを付けることが少なくなりました。でも日中の日差しの強さは、とても10月とは思えません。「今年の夏は暑かったですね」が挨拶の枕詞になっているぐらい、本当に暑い夏でした。今年だけでは分かりませんが、「温暖化の影響では?」という言葉もよく聞かれた夏でもありました。
 ゆでガエルの例にもありますように、どうもまだ危機感が薄く、日々の快適さを享受している私たちには、今年の暑さは、少なくとも本気で地球温暖化を考えるきっかけにはなったようですね。

 チャンスがあって、15,6年前から福岡市の環境問題の会議の委員をしたり、(社)九州経済連合会の中にある九州エネルギー問題懇話会の委員をさせていただいた関係で、早くから環境問題には関心を持ち、情報を得ていました。
 家庭でも省エネ、分別、リサイクルは出来るだけやってきましたし、仕事場でも、以前いたベンチャー支援のオフィスでは、ビルに入っている企業に、紙ごみの分別・リサイクルを呼びかけ、1か月に1回各オフィスから回収して業者に引き渡すということもしていました。

 9月最後の日曜日、「国際ミズの会」のシンポジウムが福岡の国際会議場で「地球と人類の永遠の共生を願って」~地球温暖化の危機に、どう立ち向かい、克服するか~というテーマでありましたので、聞きに行ってきました。
 これまでたくさん環境のシンポジウムを聞きに行き、参加もしてきましたが、今回のは、かなりショッキングでした。
 パネルのコーディネーターをされた山本東京大学教授からは、温暖化の速度が予測よりもかなり早まっていること、九州は温暖化地獄図のごとくになりますよと言われたこと、日本人は仕組みづくりが下手なので、国といして早く温暖化を止める
仕組みづくりをしなくてはいけないということ。
 また、パネラーの一人、幸田シャーミン国連広報センター所長からは、温暖化が進むと海面上昇で、一番に先に沈んでしまうのではないかと言われている、南太平洋の島であるツバル取材の話から、「私たちが日常、生活していることで、遠ーい南の島に影響が出ているということをどう思いますか」言われた時は、ものすごいショックを受けました。ツバルが世界で2番目に小さな国で、人口何千人かで、温暖化で沈んでしまうのではないかということは、知っていましたし、私の講演でも話したりしていましたが、実際に、毎年海岸の浸食が進み、島の土地が地下からの塩水の被害で、食糧であるいもができなくなってきた、という話を聞いたり、写真を見せられると、「私たちが毎日快適に生活していることが・・・・」と胸が痛くなりました。

 最後にこのパネルで強調されていた、私たちがしなくてはならないこと、出来ることで、これまであまり言われなかった点をお伝えします。
 それは、グリーン購入、すなわち少しでも環境に付加がかからない商品を選ぶこと、それから、環境問題に力を入れている、また環境に配慮した商品を作っている、売っている企業を応援するということ、これから私たち消費者はこの視点をもっと持たなくてはいけないと思います。
 この考えは、私共ビスネットの会社理念とも通じるところがあります。一票を持っている私たち消費者は、がんばっている、いい商品・サービスを提供している企業を応援していきましょう!これからもビスネットは会社として、そのような企業さんを消費者に紹介したり、応援していこうと思っています。

 もうひとつ、環境関係の情報を。9月28日循環のまち・ふくおか行動委員会、10月2日福岡市ごみ減量・リサイクル推進会議に出席して、3Rといわれる中でリサイクル・リユースも大切ですが、これからはリデュース(ごみを減らすこと)すなわち、余分に買わない、うちにごみを持ち込まないということを実行しようと福岡市が推進していくことが分かりました。
 このことも賢い消費者には重要な要素ですよね。計画的に上手な買い物、無駄のない料理(エコクッキング)これらのことに私たちはもっと意識を持ち、日々実行していかなくてはなりませんね。
 兎に角、環境について考えさせられた1週間でした。私もやるぞー!


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