久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

またしても母に教えられ・・・

2008-07-10 11:01:48 | Weblog
 母は現在80歳。少し耳が遠くなってきて、電話はちょっと大声に話さなくてはなりませんが、他は至って元気。随分前から、ジキョウジツ(漢字が分かりません)、刺繍などに通っていて、友達がたくさんいます。暇にまかせて、旅行、グルメ三昧です。

 この前も、姪浜にある普通の民家のような所で、夫婦2人でやっているという料理屋さんに連れて行ってくれ、これがまた、和食でこんなにおいしく、丁寧な料理はちょっとないなーというぐらい素晴らしいのでした。知る人ぞ知るという、口コミで確実にお客さんが付いているということでした。

 またしても母が友達に連れて行ってもらって、兎に角良かったから、連れて行きたいと言っている所がありました。 夫が出張だったので、珍しく両親と私と3名で行ってきました。鉄板焼きのレストランです。
 ちょっと遠い、室見川の上流、地下鉄橋本駅の近くです。車で行かなかったため、橋本駅まで迎えにきてもらいました。橋本駅からは、車で2,3分。
 駐車場から洒落た庭を通って、目の前に現れたレストランは、和モダンとでもいうのでしょうか。ウェイテイングルームでちょっと休んだ後案内されたオープンキッチンの前の鉄板焼きのカンターはL字で広々としており、12,3名は座れるでしょうか。天井は昔の民家を思わせる、高い天井に大きな梁が見え、カウンターの後ろには、テーブルが4つほどあり、広いガラス戸の向こうに室見川が見えます。
 開放感と清潔な明るさ、そして和の落ち着きがある素晴らしい店内でした。

 セッティングされたお絞り置きと箸置きはガラス製、涼しさを演出しています。ナフキンには花の模様と店の名前が刺繍してあり、高級感を出しています。(後でトイレに行くと、洗面所に置いてある小さなハンドタオルにもこの刺繍がしてあり、このようなセンスの良さが嬉しいんですよね)
 
 いよいよ料理のスタートです。オードブル、まず小さな暖かいキッシュがでてき、次は、横長くてちょっとボリュームのある皿に3種類の前菜。野菜に細やかな細工がされて、色どりもきれいな、味も上品でおいしいものでした。続いてスープは、トウモロコシと水だけで作ったという冷製スープはあっさりとしていますが、トウモロコシの甘味がおいしく、メインの肉への期待とお腹の準備が整うという、上手な組み合わせだなと思いました。。
 コース料理の場合、前菜はメインをおいしく食べるためのアプローチ。でも前菜に凝りすぎてたり、量が多くて、メインの前にお腹が一杯になってしまったのでは、本末転倒です。ほどよい量と上品な味付けの前菜がいかに大切か、この頃特に感じるようになってきました。あまりお酒は飲める方ではないのですが、お酒もあくまでも序奏であったり、料理を引き立てるものですよね。
 いよいよメインです。鉄板では、野菜、にんにく、生ふ、そして肉が料理され、塩、醤油たれ、わさびが用意されていますので、特に肉はそのままのおいしさを確認しながら、しかし、時々3種の味で変化を付け本当においしくいただきました。
 最後は、これも珍しく、五穀米のガーリックライスに小さな味噌汁。兎に角味が上品なので、心地良く最後までおいしくいただけました
 デザートは、席を窓の方のテーブル席に移り、シャーベットと手作りのロールケーキ。このロールケーキが何とも絶品でした。

 心もお腹も満腹になって店を出た時、まだ少し明るい西の空が、ピンクとブルーの夕焼けに染まり、それはそれは美しい光景でした。最後の自然の演出までバッチリ。
 恐るべし母の情報力、口コミ力。「これはお勧め!」のレパートリーがまたひとつ増えました。