私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

高校の授業料の無料化を是非!!

2009-12-25 14:59:07 | Weblog
 何となくあわただしい師走のような雰囲気を醸し出している鳩山内閣の今の内外です。
 政権交代100日目という節目が悪かったのでしょうか。
 此の「100」と言う数字に何かとんでもない縁起の悪さがあるのではないかと、私の持っている明治36年版「和漢名数」で「100」の項目を調べてみました。しかし、此の本の中には100についての項目はありません。
 よく講談本などにある「ここで会うたが100年目」等と、よく耳にしますが、100と言う数字はそんなに縁起の悪い数字ではないようです。

 それで一安心というわけではないのですが、子育て支援とか高校教育無償化などと言った、今までならば、簡単に打ち切られてしまいそうな、此の内閣の重要政治政策は実施されそうですね。高額所得者であろうとなかろうと、そんなものは、本来、国家が責任を持って、全員に当然やるべきことだと、私は思います。
 
 その昔、光政侯が造った岡山藩学校の授業料は無料でした。藩士の宗子だけしか入学が許されていなかったのですが。しかも、出来た当初は藩士の子弟全員の入学が原則でしたが、適応性の問題もあったのでしょうか、しばらくしてから希望者だけが入学を許されたのです。勿論、ここでも授業料は、当然、無料です。
 此の学校の運営のため、藩では毎年2000石を出資しています。しかし、光政侯の隠居後、綱政侯の時代です、藩の財政逼迫により、一時学校を閉じると言う計画が持ち上がりますが、それを聞いたご隠居光政侯は「ご自分の隠居料のうちから500石を出すから」と、存続を希望されたという経緯もあり、藩は、結局、その規模を4分の1に減じて、500石で経営を続けたのです。それが幕末まで続けられます。

 財政が逼迫すると、まず、一番に予算が削られて来たのが、時・場所を選ばず、教育・福祉という政治部門です。岡山藩でも例外ではなかったのです。
 しかし、この政治的原則が、今、破られようとしているのです。こんな面から云っても、此の内閣にもう少し頑張ってほしいものです。歴史的な原則が変えられようとしているのですから。

 なお、又、誤りを例の寶泥氏から指摘されました。
 彼によると、岡山藩校では、8歳から20歳までの子弟の教育をしたのだそうです。16歳までではありませんでした。