私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

ちょっと高野山にお参りしました

2008-11-26 22:05:11 | Weblog
 25,26日と吉備津の普賢院さんなど備中の高野山真言宗のお寺さんが企画してくださった「高野山特別伝道祈りの旅」に参加しました。
 生まれて初めての高野山参りでした。

 根本大塔    金堂を説明する美青年僧
 
 今まで、比叡山延暦寺には度々お参りの機会があって、もう5,6回もお参りしているのですが、高野山には行こう行こうと、今まで何回も思ったいたのですが、その機会がなく今回が初めての参拝になりました。
 第一印象は、比叡山の物々しい何か男性的なたたずまいに対して、この高野山は、えもいわれぬ女性的な柔らかさのあるお寺のように見えました。
 
 今回の高野山特別伝道のための参拝には、備中各地区から1,200人に及ぶ檀信徒の人たちのお参りでした。
 何から何まで行き届いた主催者の配慮もありまして、それに天気も味方してくれて、完璧な参拝になりました。
 弘法大師さまのお加護の賜物と、ただただ感謝のみでした。
 今朝は、普通なら耳にすることすら不可能な、高野山金剛峰寺管長猊下様のお授戒の御言葉も頂戴しました。
 その中の、管長さまの
 「感謝する心が今を生きている現代人にとって最も大切な作法の一つです」
 と、いう言葉に私は強く心を惹かれました。
 これだけは絶対にしなくてはならないことなのだと、強く人々をお悟しになるのではなくなく、ごくさらりと、普通の人の普通の行いとして日常の生活の中に、是非、生かせてほしいと、おっしゃたそのお言葉の柔らかな温かさに感心一入でした。
 この講演を聞いただけでも今回の参拝の意義があったように思われました。

 今日の秋の日の爽やかさが、余計に今回の旅の爽やかさを引き立てているようでもありました。
 管長様のおっしゃった「感謝することの大切さ」を今更のように思いながらバスの旅を終わり、夕暮れの早い晩秋の吉備の並木道を中山に背を押されるようにして家路に向かいました。
 西の空には明るい金星と木星が縦に一直線に並んで、それぞれお互いを思いやるように、仲良く山の端に落ちています。