花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

複雑さは敵である

2024年06月03日 | 環境システム科
名農が誇る大型水耕温室。
窓や遮光シートの自動開閉、照明や気温管理など
さまざまな装置が付随していますが
なんといっても心臓部はここ。
養液の循環システムです。この温室の地下に
数トンもの養液が入る巨大なタンクが埋められているのですが
人間の血液のように栽培されている作物に届ける必要があります。
それを司どるのがこの部分で、大きなポンプが
24時間常に動いています。しかしこの日はその大量の養液が
廃棄されていました。話を伺うと2種類の養液のうち
1種類を送る装置が不具合を起こしたそうで、
不適切な養液となってしまったとのこと。
このままだと広い温室全部の作物が生育不良となります。
このようにたくさんの装置を複雑に組み合わせる仕組みは
問題のある場所を見つけるのが大変なのです。
それに比べるとFLORAの装置は超がつくほどシンプル。
養液も少なく、密閉容器に超音波発生装置だけという単純構成。
さらに小さな栽培装置をたくさん並べたユニット型なので
故障しても全体に影響が出ません。
Simple is Best !
コメント

職人集団

2024年06月03日 | 研究
久しぶりに3年生が土肥実験室で水質分析を行なっています。
実は富栄養化池沼を濃縮して液肥にしようと研究しているメンバーがいますが
昨年、どのようにすると効率的に濃縮できるかいろいろ装置を製作しては
試して遊んでいました。その結果、いくつか効果的なものを発見。
そこで今年は、実際に地域にある池の水を濃縮しようと取り組み出したのです。
この日は濃縮前の池の水質分析。2種類採取してきた水をみんなで分析しています。
昨年、明けても暮れても水質分析を行なってきた彼ら。
すっかり職人になったようで、久しぶりの作業でも
わずか30分もかからずに分析を終わらせました。
これが7名という大所帯の強みです。
分析の結果、同じ町内の池でもずいぶん水質が違うことが判明。
これはこれで面白いと感じたようです。
さてボランティアの全国大会にエントリー中のFLORA。
先月、エントリーが締め切られましたが、なんと149チーム!
例年、参加できるのは100チーム前後。いつも以上に狭き門になっています。
この後、オンラインで予選会が行われ、篩にかけられる予定。
発表は初出場を目指す2年生。楽しさを後輩にも知ってもらおうと
全力でサポートするのは3年生。国際大会に出場するメンバーも加わり、
FLORA一丸となって東京を目指します。
コメント