外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

帰国しました

2010-07-29 20:04:19 | 社会全般
先ほど成田空港に到着し、さっそく週刊ベースボールとNumberの甲子園特集を買って、日本の野球の楽しさに、電車内で1人で盛り上がっています。
やはりBase Ballと野球は別物ですね。
また、久し振りに飲むチューハイも実に美味しいです。
(^^)/▽

ところで、ボストンのネイビー・ヤードとフィラデルフィアの博物館で、第二次大戦中の造船所での記録映像や情宣ポスターをじっくり見る機会がありました。

記録映像では、何十もの造船ドックがズラリと並ぶ当時の光景に、まず圧倒されました。
桁外れの造船能力を有するアメリカを相手にしては、日本に勝ち目が無かったと感じました。

ただ、フィルム映像の中には、女性の工員さんが溶接などの作業に従事する姿も数多く残されていました。
若い男性が次々に徴兵されていくので、女性を現場の正社員として大量採用したと解説されていました。

当時、日本でも鉢巻き姿の女学生を工場に駆り出したという話を良く聞きますが、あくまでも勤労奉仕、すなわち半強制のボランティア。
正規の工員として日本の造船所が女性を採用したという話は聞いたことがありません。

もちろん、造船所で女性を雇うからには、体力面でハンデのある女性でも役割分担できるように、工具の改良や分業体制の見直しを行なっていたはず。
何十も連なる造船ドックを支えるには、女性の労働力を活用するための真正面からの取り組みが不可欠であったわけです。

情宣ポスターを見ても、アメリカも様々な努力をして、太平洋と欧州での戦争を遂行していたことが判ります。

冒頭の写真は、製造現場への女性の参加と、工員の精勤を促すポスターです。

二枚目は、莫大な金額となっていた戦費を調達するために、戦時国債と戦時切手の購入を国民に求めるポスター。


三枚目は、兵器や銃弾を製造するために金属スクラップのリサイクルを国民に訴えるポスターです。


これ以外にも、ガソリン節約、自宅での野菜栽培などを訴えるポスターがありました。

これまで私の気持ちの中には、アメリカ軍が左うちわで日本軍を打ち破ったというような認識が、心のどこかにありました。

今回、ボストンとフィラデルフィアで資料に触れたかとにより、「アメリカも大変な思いで、第二次大戦を戦っていたんだな」と、認識を改めてました。
Comments (2)
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