外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

就職氷河期

2010-01-15 18:18:11 | 大学野球
スポーツ推薦や指定校推薦などで既に合格を決めている新人たちが、野球部の練習に本格的に合流する時期が近づいてきました。

これから始まる大学生活に向けて、新人たちは決意と希望に胸を膨らませていることでしょう。

3月上旬まで東伏見の練習が非公開なのが残念ですが、ファンの一人として精一杯彼らを応援していきたいと思います。


さて、在校生たちに目を向けると、学生たちは未曾有の就職氷河期と格闘しています。

日本経済が低迷を続ける中、昨日の日経夕刊の「十字路」というコラムでは、山口大学の城下教授が「学生は一般に社会経験が乏しいため、世の中を甘く見て易きに流れがちだ。その結果、就職のための訓練を含む将来に備えた自己投資を怠りやすい。」と、個々の学生の就職活動に対する準備不足も見過ごすことができないと指摘されています。

そして今日の朝刊では、今春大卒予定者の12月1日時点における就職内定率が73.1%にとどまり、昨年同時期対比で7%程度悪化したという文部科学省の調査結果が報じられています。

早稲田の野球部でも、厳しい練習日程の合間をぬって、二年生の頃から就職に関する集まりに参加する部員を見かけるようになりました。

いやはや大変な時代になったものです。

例えば難易度の高い国家試験に向けた勉強を下級生から始めるというなら話は別ですが、やっと大学生活に慣れてきた二年生から就職活動を始めなければならないという現在の状況には、同情せざるを得ません。

前掲の城下教授の表現をお借りすれば、学生時代の私は世の中を甘く見て、易きに流れっ放しの毎日を、四年生の夏休みが終わるまで送っていました。

石油ショックの影響で、当時も厳しい就職戦線と言われていました。
そして就職後も、みっちり鍛えられましたけれど、なんとか現在に至るまで金融マンとして働いてくることができたのですから、思えば良き時代でしたし、職場でも良き先輩たちに恵まれました。

ともあれ、大学のあるべき姿を論じている暇もなく、今の学生たちは目の前の現実に具体的に取り組まなければなりません。

今年も、現役部員たちの集まりに近いうちに参加させていただく予定です。

金融業界を取り巻く環境、あるいは実際の職場の様子などについて、少しでも彼らに助言ができればと思っています。
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