女優の秋吉久美子さんが、早稲田の大学院を2009年に卒業されたことを知りました。
政経の公共経営研究科二年制コースで、地方分権を研究テーマとし、一緒に学んだ10名の中で堂々の首席だったそうですから、大したものです。
学生時代、 私は滅多に映画館には行きませんでした。
もちろん観たい作品はたくさんありましたが、名画座のような低料金ならともかく、一般の封切館で使うお金があるのなら、レコード購入に充てようというのが当時の私の中での優先順位でした。
でも、暇を持て余していた予備校時代は、麻雀の合間に、たびたび映画館に足を運びました。
折しも、その頃は秋吉久美子さんの出演する「赤ちょうちん」「バージンブルース」「妹」などが立て続けに発表された時期でした。
秋吉さんは私より一歳年上で、名門・磐城女子高校を卒業して上京、二十歳になったばかり。
当時は、学生運動も下火となり、若者たちがシラケ世代と世間から呼ばれ始めた時代。
そんな時代にうってつけのキャラクターが、秋吉久美子さんだったと思います。
周囲に迎合せず、一人だけ別のところに退屈そうな視線をなげかけていたりする感じが実に新鮮でした。
添付の写真は「妹」の予告編からお借りしました。
「妹」は早稲田、高円寺、江ノ島などで撮影された作品。
昭和49年ごろの都内の町並や人通りが、とても懐かしい雰囲気です。
ところで、一つ思い出があります。
私が大学を卒業して銀行に就職した際、同じ支店に配属された同期入社の女子行員たちから、「ayさんは、どんな芸能人が好みですか?」と質問されたことがありました。
私は少し考えてから「秋吉久美子さん」と答えました。
学生時代、テレビといえばスポーツ番組か吉本新喜劇ぐらいしか観ていなかったので、正直なところ、ひいきの芸能人は特にいませんでした。
とはいうものの「誰もいない」と答えるのも気が引けるので、慌てて頭の中で記憶を辿っていったら、浪人時代に観た「赤ちょうちん」などの映画に行き着いたわけです。
予想外だったのは、私の返答を聞いて、同期の女性たちは「ふ~ん…」と答えた後に、会話が途切れてしまったこと。
何かまずいことを言っちゃったのかと戸惑ったのですが、あの時の彼女たちの反応が何だったのか、いまだに分かりません。
さて、話を現在に戻します。
早稲田学報で、秋吉久美子さんが、大学院での勉強と女優業の両立で苦労された話を披露されています。
ある時は明け方まで撮影があり、一睡もせぬまま講義に出席し、居眠りしないようにと最前列に座ったこともあったそうです。
また、入学直後の自己紹介で、「30年以上、エンターテイメント業界に従事して参りました。専門分野はセクシー系です」と、いかにも秋吉さんらしい挨拶をされたのですが、周囲は誰も笑わなかったとか。
(*^_^*)
しかし、さすが首席になるだけのことはあります。
「政治家になるつもりかと、よく尋ねられたが、違う。公共経営に文化人類学的哲学が見出される、と臨んだ。」
「地方分権が進みつつある日本にあって、明治以来の改革を支える公共経営は、今こそ最も必要とされるトレンディな学科だ」
「仲間、理想、情熱、理論を与えてくれた大学院での日々。二年間吹き続けていた西北の風は、今も私の胸を澄み渡らせてくれる」
しっかりした文章をお書きになるのだなあと、ちょっと驚きました。
でも、考えてみればブルーリボン主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞など数々の表彰を受けている、長いキャリアを誇る女優さんなのです。
素晴らしい感性の持ち主、聡明で真のプロフェッショナルでいらっしゃるということでしょう。
これを機会に、秋吉久美子さんが出演されている映画のDVDを、久し振りに何枚か注文することにしました。
どの作品にしようかと、ただいま思案中です。
上記の3作品以外で、お薦めのものがありましたら教えてください。
政経の公共経営研究科二年制コースで、地方分権を研究テーマとし、一緒に学んだ10名の中で堂々の首席だったそうですから、大したものです。
学生時代、 私は滅多に映画館には行きませんでした。
もちろん観たい作品はたくさんありましたが、名画座のような低料金ならともかく、一般の封切館で使うお金があるのなら、レコード購入に充てようというのが当時の私の中での優先順位でした。
でも、暇を持て余していた予備校時代は、麻雀の合間に、たびたび映画館に足を運びました。
折しも、その頃は秋吉久美子さんの出演する「赤ちょうちん」「バージンブルース」「妹」などが立て続けに発表された時期でした。
秋吉さんは私より一歳年上で、名門・磐城女子高校を卒業して上京、二十歳になったばかり。
当時は、学生運動も下火となり、若者たちがシラケ世代と世間から呼ばれ始めた時代。
そんな時代にうってつけのキャラクターが、秋吉久美子さんだったと思います。
周囲に迎合せず、一人だけ別のところに退屈そうな視線をなげかけていたりする感じが実に新鮮でした。
添付の写真は「妹」の予告編からお借りしました。
「妹」は早稲田、高円寺、江ノ島などで撮影された作品。
昭和49年ごろの都内の町並や人通りが、とても懐かしい雰囲気です。
ところで、一つ思い出があります。
私が大学を卒業して銀行に就職した際、同じ支店に配属された同期入社の女子行員たちから、「ayさんは、どんな芸能人が好みですか?」と質問されたことがありました。
私は少し考えてから「秋吉久美子さん」と答えました。
学生時代、テレビといえばスポーツ番組か吉本新喜劇ぐらいしか観ていなかったので、正直なところ、ひいきの芸能人は特にいませんでした。
とはいうものの「誰もいない」と答えるのも気が引けるので、慌てて頭の中で記憶を辿っていったら、浪人時代に観た「赤ちょうちん」などの映画に行き着いたわけです。
予想外だったのは、私の返答を聞いて、同期の女性たちは「ふ~ん…」と答えた後に、会話が途切れてしまったこと。
何かまずいことを言っちゃったのかと戸惑ったのですが、あの時の彼女たちの反応が何だったのか、いまだに分かりません。
さて、話を現在に戻します。
早稲田学報で、秋吉久美子さんが、大学院での勉強と女優業の両立で苦労された話を披露されています。
ある時は明け方まで撮影があり、一睡もせぬまま講義に出席し、居眠りしないようにと最前列に座ったこともあったそうです。
また、入学直後の自己紹介で、「30年以上、エンターテイメント業界に従事して参りました。専門分野はセクシー系です」と、いかにも秋吉さんらしい挨拶をされたのですが、周囲は誰も笑わなかったとか。
(*^_^*)
しかし、さすが首席になるだけのことはあります。
「政治家になるつもりかと、よく尋ねられたが、違う。公共経営に文化人類学的哲学が見出される、と臨んだ。」
「地方分権が進みつつある日本にあって、明治以来の改革を支える公共経営は、今こそ最も必要とされるトレンディな学科だ」
「仲間、理想、情熱、理論を与えてくれた大学院での日々。二年間吹き続けていた西北の風は、今も私の胸を澄み渡らせてくれる」
しっかりした文章をお書きになるのだなあと、ちょっと驚きました。
でも、考えてみればブルーリボン主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞など数々の表彰を受けている、長いキャリアを誇る女優さんなのです。
素晴らしい感性の持ち主、聡明で真のプロフェッショナルでいらっしゃるということでしょう。
これを機会に、秋吉久美子さんが出演されている映画のDVDを、久し振りに何枚か注文することにしました。
どの作品にしようかと、ただいま思案中です。
上記の3作品以外で、お薦めのものがありましたら教えてください。