全トヨタ労働組合(ATU)

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トヨタ・デンソーうつ病・パワハラ裁判、証人尋問傍聴記

2008年07月30日 14時37分05秒 | Weblog
No.1です。**************************************
裁判傍聴記                  
                            支援する会会員

 4月25日、名古屋地方裁判所第1103号法廷でのKさんの裁判を傍聴した。
証人尋問で、原告(Kさん)、被告トヨタ側(上司だったY課長)、被告デンソー側(上司のN課長)の陳述書の内容等に関する質問をそれぞれの弁護人がする。その後、裁判官も質問する。

 全般的な印象は、KさんとYさんは質問に丁寧に誠実に答えていた様子だったが、Nさんは隠し立てをしている感じだった。答えたくない処は即座に「記憶にありません」・・・・まるで聞かれたくないことは逃げてごまかそうという感じの汚職の政治家みたいだった。

 過重労働・トヨタの上司からの言葉によるパワハラでうつ病になった原告Kさんに対する反対尋問の時に、被告デンソー側の弁護士から「Kさんは当時家を新築しましたね」という質問が唐突に出てきたが、トヨタの内野さんの裁判でも出てきた『家のローンのための生活残業(本来やらなくても良い残業をして、残業代を稼ごうと言うもの)』に結び付けたかったようだ。思わず人格を疑ってしまった。いろんな提出証拠を調べれば、無理と思われるような短納期の突発仕事がいっぱいあったことは分る筈である。一体誰が自分を苦しめて挙句の果てにうつ病になどなるというのか?(過重労働・長時間残業によるうつ病発症に対する被告弁護士の『定石』なのか?)
 以前、デンソー関係で傍聴した裁判は、組合執行部の上部団体派遣の「全トヨタ参政会」に絡んだもので、弁護士は「全てを認める」姿勢だった。(公職選挙法に抵触しそうな雰囲気だったからか?)

 さて、次回の証人尋問(5/12)では、問題のトヨタのパワハラ上司、デンソーの上司2名、デンソーの同僚の計4人である。尋問でどんなことが出てくるか、とても楽しみだ。
 トヨタの内野裁判の時の上司の、裁判官からも信じるに値せずといったものも直接聞けるかも知れない。
コメント
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