とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

国連特別総会における中華人民共和国代表団鄧小平団長の発言 1974年4月10日

2022-01-08 21:27:26 | 本、作家


中国はこれからどうなるのかと関心があり、遥か昔に買った、かなりマニアックな小冊子が手元にある。
改めて読んでみるといろいろ考えさせるものがある。
それで気になる部分を一部抜粋して転記してみた。

前略・・・・

二つの超大国は、現代における最大の国際的搾取者、抑圧者であり、新しい世界戦争の策源地である。アメリカとソ連は、いずれも大量の核兵器を保有している。かれらは激しい軍備競争をおこない、国外におびただし軍隊を駐とんさせ、いたるところに軍事基地を設け、あらゆる国の独立と安全をおびやかしている。そして、いずれも他国にたいして支配、転覆、干渉、侵略をおこなっている。かれらはいずれも他国にたいし経済的搾取をおこない、他国の富を収奪し、資源をうばいとっている。他国をあなどる面では、社会主義の旗をかかげた超大国がとくに悪らつである。この超大国は、自分の「同盟国」であるチェコスロバキアに出兵して占領し、また戦争を策動して、パキスタンを分裂させ、いったことを実行せず、信義にそむき、いちずに利益を追求し、そのためには手段をえらばない。

中略・・・・

中国はいま超大国ではなく、将来も超大国にはならない。
超大国とはなんだろうか、
超大国とは、いたるところで他国に対し、侵略、干渉、支配、転覆、収奪をおこない、世界の覇権を求めようとする帝国主義国のことである。
社会主義の大国にもし資本主義が復活すれば、その国はかならず超大国に変わる。
過去数年の間、中国でおこなわれたプロレタリア文化大革命と、いま全中国でくりひろげられている批林批孔運動は、みな資本主義復活を防ぎ、中国の社会主義祖国がいつまでも変色しないことを保証し、中国が永遠に被抑圧人民と被抑圧民族の側に立つのを保証するためである。
もし中国が変色し、超大国になり、世界で覇を唱え、いたるところで他国をあなどり、侵略し、搾取するようなことになれば、世界人民は、中国に社会帝国主義のレッテルをはるべきであり、それを暴露し、それに反対すべきであり、また中国人民とともにこれを打倒すべきである。

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鄧小平氏が現代の中国を見たら、どのようなコメントをするだろうか。