Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

天津141

2005-04-25 21:20:14 | Weblog
天津141                       5425
雑技の村
昔テレビで中国雑技団の演技を見ました。信じられない位、
体が柔らかくて、女の人が筒の中に自分を2つ折りにして、
すーっと入っていったり、何人もの人が皿回しを、一つの体に
何本もの棒を立てて同時にやってしまうとか、仰向けに寝た
人が足を高く上げて、その上で大きな甕をくるくる回したりとか、
あれです。昨日、その雑技の村を訪ねてきました。天津から
南へ250km河北省呉(?)橋(ウーチャオ)と言う村です。
http://www.china-world.info/china03f.htm

北京から上海まで通じる高速道路の呉(?)橋で降りるので
すが、次の出口は山東省になると言う省境の村です。そこへ行く
バスの中で、天津で10年以上も仕事をされている中村さんと
言う方が解説してくれました。この辺りは地味が痩せていて農業に
適さず、呉(?)橋の村は漢の時代から、雑技で村を興した
そうです。その頃は宮廷に召抱えられていたそうで、それにより
村を支えていたそうです。宋の時代になると、召抱えはなくなり、
中国の各地を、旅回りするようになったとのことです。現在では
15類50種あまりの雑技があり、呉橋には30の雑技団、1000人
近くの演技員が、また全国の50を超える都市の雑技団に1700人
を超える演技員を送り出し、500人近くの呉橋籍の華僑も
雑技を行っていると言う。雑技とは、一言で普通の人が出来ない
ような芸と技、全てを意味しますが、具体的には、後で列挙します。

この旅回りと言うのは、現在でも、世界規模で行われており、私達が
呉(?)橋で見ることの出来る雑技は、謂わば留守部隊の芸を見る
ことになりますが、それでも凄いです。だから行く日によって、演技員が
違う訳です。そして今や、村と言うよりも、雑技の村というテーマパーク、
と言うべきでしょうか、村の経済は入園料で成り立っています。村の
歴史は述べましたが、現在は呉(?)橋雑技学校になっており、全国
から受験生がきて、合格率は2000人中60人程、厳しい世界です。
村内には、雑技幼稚園もあって、幼稚園の子が逆立ちをして、小学生が
1輪車に乗って縄跳びをしていました。これはショーではなく、村内を
歩いている時に垣間見た光景です。この村内の案内が、いかにも
中国的と言うか非マニュアル的と言うか、各入園者グループを案内する
お姉さん方によって、てんでんバラバラと言う感じでした。ただメインイベント
のショーの時には、あちこちをバラバラに回っていた入園者グループが、
その会場に集まってきます。

村内で行われている雑技で、私達グループが見もの。一人でやる人形
芝居、人形はいくつか出てきますが、声は一人で何通りかやる。二十日
ネズミがおじさんの言うとおりに歩いて行く、車輪の中に入ってくるくる回る
(筈だったが、回さなかった。日曜日だったな)。外の舞台で、変わった
楽器で面白おかしく演奏。テントの中で、筒の上に板を置き、その上に
乗ってバランスを取りながらの芸、女性が上向きで寝て足を上げ、4m
ほどの竹ざお(直径10cm位)の両端に子供がぶら下がっているのを
天秤のように足で支え、それを足首を使いながら徐々に回転させる。
檻の中での猛獣ショー、ライオンの輪くぐり、虎が馬の上に乗って走る、
犬が計算の答えの数字の板をくわえる。自分の出番が終わったライオンが
自ら自分の檻の中に入って行くのを見て、私は悲しかった。天日の舞台
の上では、かなりの歳のおっさんが、胸に巻きつけた針金を自分の胸の
筋力で切る。太い針金を首にぐるぐる巻く。別のおじさんが、手でレンガを
叩き割る、普通の石まで叩き割る。そしてお腹の上でセロリを刻むが腹は
切れない。それをしながらの話術で、客は大笑い。私が判ったのは好不好?
これで良いかい?だけ。答えは好(ハオ)。別のおじさんが、玉突きの
ボールよりやや小ぶりのボール、ステンレスで中は空洞らしく軽いを、口から
飲んで吐き出す。それを2個もやる。長さ40-50cmの剣(流石に刃は
無いが、薄い剣3枚まとめて)を飲む。見ているうちに嘔吐しそうになった。
あの人は胃カメラ飲むなんぞは訳無いだろう。若いお兄さんとお姉さんが、
オートバイで狭い円柱形の檻の中を螺旋状に走る。子供が自転車で
それをやる。以下数点省略。そして手品館も見る時間が有りませんでした。

私が一番凄いと思ったのは、ありふれたジャッグラーでした。普通ジャッグリ
ングは4つのボールとかボーリングピンとか、ナイフだったり火の点いた松明
などをお手玉します。最高は5つ位だろうと思いますが、ここの彼は、
6つの平リング(外径50cmほど)をジャッグルしました。6つやると、
4つは宙に浮いてる訳で、それは見事でした。次に彼はバッドミントンの
ラケット5本を宙に回してジャッグルしました。ガットの部分と握りの部分は
重さが違うために、ラケットは宙で不規則に回転する(ように見えます)。
それを5本扱いながら、自分はゆっくり一回り自転する。あれは最高でした。
以上でしたが、皆様も一度ご覧あれ。


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