Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

シルクロードの一部(蘭州⇒青海湖)の旅

2006-05-06 04:18:29 | Weblog

シルクロードの一部(蘭州⇒青海湖)の旅

中国・甘粛省の省都である蘭州は北京の西南西1290kmに位置し、
標高1510mの大都会である。中国の全体地図を睨むと、この蘭州
は中国の真ん中に位置し、人口300万と言うから驚く。私は昨年
10月に、畿筋ものルートがあるシルクロードの中のメインストリ
ートである、河西回廊(武威、張掖、酒泉、敦煌)を訪ねたが、
今回の蘭州⇒青海湖の旅は、河西回廊の南の外側を通る、もう
一本のシルクロードでもある。

河西回廊が砂漠の中を通る道であるのに対し、今回のこのルート
には、黄河があることが大きな違いである。青海省に発した黄河
が最初に通過する大都市が蘭州である。私達は北京空港から国内
線に乗り、2時間で蘭州空港へ到着した。2006年5月1日の正午で
あった。蘭州は昔、金城と呼ばれ、その名前の由来は金の採掘に
関連があったと言われている。黄河は、滔滔と蘭州の西から東へ
流れ、水の色は茶色で、流れは速い。黄河の南岸は市の中心部
では市民と旅人の憩いの場所となっており、多くの人々で溢れる。
特に黄河に最初に作られた「中山橋」は黄河第一橋として市民の
誇りである。

この橋が出来るまで、人々が対岸に渡るには、羊の皮袋に空気を
入れたものを浮き袋とし、それに捕まって泳ぐか、それを数個
木枠で囲って筏とするか、冬の結氷を待つかしかなかったそうだ。
因みに中山は中国革命の父、孫文の号である。家屋や船を木で
作ってきた日本人には想像できないことだが、この地には、そう
いう木材が一切無い。あるのは禿山と細い木が、ぽつんぽつんと
立っている広大な荒地である。現在は近代的なビルが建っている
が、昔の家はレンガ作りである。

http://www.geocities.jp/msakurakoji/300Eastasia/322Ranjho/P01.htm

黄河南岸に、三蔵法師と孫悟空達の像がある。そう、彼らは天竺
に経典を学ぶ旅に出るとき蘭州を通ったのです。母子像、母なる
黄河に抱かれた蘭州を象徴する像だそうです。白塔山へのケーブ
ル、対岸にある白塔山(1700m)を結ぶリフトです。私も往復
利用しました。健脚者は山頂から白塔寺を回って徒歩で降りれば
素晴らしい眺望が楽しめるとのこと。そこから水車博物館へ。
と言っても、要は黄河に大きな水車の実物モデルが設置されて
おり、昔の水汲みの様子を見ることができる。

昼食は、全中国的に有名な蘭州牛肉ラーメンを食べる。中国各地
に有るが、蘭州で食べる蘭州ラーメンはことのほか美味しい(と、
言うことにしておこう)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿