ありるれろ**

わざわざ人に話すほどのことでもないけどちょっとつぶやきたいことを綴っています。

没頭

2018-04-06 23:23:45 | 
春になって暖かくなるとクレーマーも活発になるのか、最近溜息をつきたくなるような電話によく当たります。

今日も最後の最後で当たった電話がクレーム。
こちらの説明を求めるくせにろくに聞かず、一方的に自分の主張だけまくし立て、挙げ句の果てにこちらが喋っている途中に電話を切る。
久しぶりに手が震えるほど苛ついた。
こんな日は誰かと話して気を紛らわせたい。

だがしかし、わたしには友達がいない。

「今から飲まない?」と言える唯一の友達T嬢が旅行中。
弟の店に行こうかと思ったけど結局一人飲みになるだけだし、世間が浮かれ立っている週末に1人で行くのも寂しい。


で、本屋さんに来ました。
本が持ち込める、TSUTAYAに併設のカフェ。
T嬢がぜひ読んで欲しいと言っていた本を選びました。

これ、「性的」と「宗教」というイメージが先行して敬遠してたんです。
でもこの春は、人が薦めるものは何でも試してみるのがテーマ。(いつから?)

感想:むちゃくちゃ面白かった。一気読み。

コーヒー1杯で4時間、途中で先が気になりすぎてところどころすっ飛ばすくらい、夢中でページをめくりました。
あー、これは誰かに伝えたい。

最後のよっちゃんのスピーチがすごく綺麗で、涙が出て来た。

貧しかった頃、雪のの降る中で外を歩いていたことがありました。
お腹が空いて、蒸したお芋を売っている屋台を見つけて、財布の中を見て迷いながらそれを買いました。
一口食べた時、ああ美味しいなって思ったんです。
気がつくと涙が出ていました。自分のような存在にでも、食べ物は幸福を与えてくれると。
世界の中にある何かは、自分に対して優しいと。


最近イライラすることが多かったわたし。
そんな自分が嫌になるけど、こんなわたしにも桜は綺麗だし、ご飯は美味しい。

何もかもが嫌になったときはこの言葉を思い出そうと思いました。
心がすっきりした。

いやぁ、本って本当に良いもんですね〜
コメント
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