夫の七回忌

夫が亡くなって、七回忌を行うことになって、改めて月日の経つのがこんなに早いものかと思った。

七回忌を行うなんて、初めてなのでどうしていいか分からなかった。

田舎の妹に聞いたり、ネットで調べたり。

お寺さんへの予約は、予定の日時で決まった。

さア、案内はどうのように出したらいいのだろう。

ネットで調べたら、必要事項を書き込めば、全て用意をしてくれるサイトがあったので、そこに申し込んだ。

ちょっと高かったので、娘に言ったら、娘婿が、「僕がやってあげたのに」　と言われた。

一番遠い鹿児島に住む姉の三男も、飛行機で来てくれた。

「遠い所をあいがとう」
「おじさんには本当にお世話になったし、兄貴たちと会えるのも久しぶりだし」　とあの可愛い笑顔（もうおじさんだけど今だに可愛い）で言った。

そう、彼が高校生の頃から、彼ら兄弟の諸々の事に、いなくなった父親の代わりに相談にのっていた。

大変だったのは、長男と次男。三男は手がかからなかった。

３人とも、本当に立派な社会人・お父さんになってくれた。亡夫も喜んでくれているだろう。

妹も、私の家に泊まってくれて、いっぱい話が出来て嬉しかった。妹は介護老人を抱えていて、なかなか会えない。

田舎の夫の兄弟姉妹も、出席してくれて本当に嬉しく思っている。

彼らに、娘の夫や、小さいゆうなもお披露目出来た。

娘はお父さんが亡くなったので、結婚式をあげなくて、ゆうなが一歳の誕生日の日に、私と息子と、彼の家族と内々の式をあげた。

一人暮らしで、時々は夫に会いたいと思い、胸が熱くなる時もあるが、日々忙しくしている。

はるおさん、まだまだ、そっちには行けないけど、私たちを見守っていてね。