なんで今日に限って寒く冷たい雨が降るのだろうと、味スタに向かった。
大きめのカイロを腰に張り、小さめのカイロも持って、寒く無いように着込んで。
味スタへの歩道橋が半分に仕切られて工事中だった。
ラクビーワルドカップの補修でもう終わりかなと思っていたら、今度はオリンピックに向けての工事があるらしい。
正面の入り口から入れなくて、新しい競技場の方から歩道橋を渡り、階段を降りていつものゴール裏からスタジアムに入った。
座席は上2列の座席が無くなっていた。どうするのだろう。オリパラの車いすの為?
友達は、始まる前に一人と始まったから一人来た。
選手紹介の映像が変わっていた。
映像が流れると、ちょっとどよめきがあり、カッコいいとの声が聞こえた。
確かに、シンプルで凄くいいと思う。よそのクラブの選手紹介は、凝り過ぎて時間がかかるのが多い。
東京はいつもシンプルでカッコいいと思う。
そして始まった試合は、ビックリするぐらいの田んぼ状態。
あんな酷い状態の味スタは初めて見た。
今までも酷い雨降りはあったけど、ぜんぜん感じさせないほどのいい状態のピッチだったはず。
新しい選手や新しいシステムとか、いろいろ楽しみにしていたのに、もう、お互いに蹴るだけのサッカーになってしまった。
これでは事故のように相手のボールが入ってしまうかもしれない。
友達と、まだ新しい選手がよく分からないね、と言いながら応援していた。
サポーターの人数は少ないが、来ている人は東京大好きな人達なので、皆大きな声を出していた。久しぶりのユルネバには感動した。
しかし、このピッチの状態の酷さはどうなのだろう。
ホーム開幕までに何とかして欲しい。
それでも、東京の選手達の戦いぶりには心が踊る。
いつも着席率の多いゴール裏でも辺境の地である私達の周りも、全てといっていいほど、ほとんどの人達が立って声を張り上げている。
どんなにピッチに水しぶきを上げて倒れても、直ぐに立ち上がりボールを追う東京の選手達を、座って応援なんて出来ない程、私も応援で戦っていた。
スタジアムに集まったサポーター達もそうだったのだと思う。
選手の気持ち、私達の心が一緒になった2つのゴールだったと思う。
寒いなんて忘れていた。田んぼ状態のピッチも忘れていた。新しい選手達がどうのこうのも忘れていた。レッドカードで一人少なくなっている事も忘れていた。
長い笛が鳴るまで、もう少しだ「ガンバレ!!ガンバレー!!」のサポーターが一つになった時間帯だった。
長い笛がなった瞬間、ああ~サッカー生活が始まる、と心が高ぶった。
帰りも観客数が少ないのに時間がかかったが、ACL応援にオーストラリアに行く予定が確定した事を話しながら駅に向かった。
私は上海に行く予定だったけど、止めにした。