ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

南山へ散歩に

2017-03-29 21:53:16 | 南ちゃんと南山
昼近くになって、暖かくなって来たので、南山へ散歩に行く事にした。

笹刈の作業をしようかな、とも思ったが、今日は純粋に山歩きをした。

キノコ山から登り、カエデの広場に入る。



途中、シイタケを栽培している所をのぞいて、ちょっと大きめのシイタケを2、3個収穫。



ノンビリと春の芽吹きを感じながら、桜の広場へと出る。



大きな山桜を仰ぎ見たが、白く光る空に溶け込んで、つぼみは見えない。



クヌギ林を通り、畑に降りる。



畑で、少し野菜を収穫。

一の森へノンビリと歩きながら、途中の農家の人と、「暖かいですね」 と話をする。

一の森で富士山を望むが、霞んで見えない。



ウグイスのさえずりを聞きながら、しばらく切り株に座って静かに木々のささやきを聞く。



カサコソと落ち葉を踏みしめながら、別のグループが下草刈りを始めた所を、「綺麗になったな」 と思いながら山を下りる。

たまには、作業をしないで、のんびりと歩くのもいいな。
















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昭和記念公園で遊ぶ

2017-03-26 19:40:10 | 家族
土曜日、晴れてはいるけど寒い。

娘親子と一緒に昭和記念公園に行って来た。

娘の会社の人で、カメラの趣味の人がいて、小さい子が無心に遊ぶ姿をカメラに収めたいから、ともう一組の親子と誘われた。

ゆうなのお父さんは、用があったので、私が代わりに行く事にした。ベビーカーに乗らないゆうなが、帰りに疲れて眠くなった時のためのお手伝い。おんぶ紐を持って行った。

もう一人の娘の同僚は、なかなか美人で、彼女の旦那さんも背の高いイケメンだった。

お子さんは、2歳4か月のゆうなより2歳上の女の子のサクちゃんと、1歳半の男の子のアサヒくん。

カメラマンは、お菓子の入ったキティちゃんのバックをお土産に持って来てくれた、中年体系のおじさんの、「マコトさん」。

お土産をもらったので、ゆうなは、「マコトしゃん、マコトしゃん」 と、すっかいなついた。そして、たまに「マコトー」 と呼ぶ。

そして、サクちゃんと手をつないだり、走るサクちゃんを追いかけて走り回る。



そんな二人をマコトさんが、立派な大きなカメラでパシャパシャ。

トコトコ歩く小さなアサヒくんも、パシャパシャ。時には、地面に腹ばいになりながら。

昭和記念公園は、過去に1度しか行った事がない。乗り換え乗り換えで、ちょっと不便だから。

本当に広い。隅から隅まで知っているというマコトさんがいないと、適当に歩いていると帰る方向が分からなくなる。

途中で、お菓子を食べたり、暖かい飲み物を飲んだり、おしゃべりをしたりの休憩。

そして、子供たちの大好きな遊具のある所で、目一杯に遊ぶ。





夕方が近づいて来たら、曇って来て太陽が隠れて、少し寒くなってきた。

奥の方に見えている菜の花畑で写真を撮ってから帰ろうという事に。

何もない原っぱを、「黄色いお花ー」と言いながら、ゆうなはサクちゃんを追いかけて走って行った。





綺麗なチャイナ服を着た外国の女性たちが、踊りながらポーズをとってお互いに写真を撮りあっていた。

サクちゃんは、興味深げにじっと見ていた。やっぱり女の子だな。

帰りも、ゆうなは走りっぱなし。小さい子は、いつも走っている。

娘と、「そろそろ、限界だよね。でも、よく頑張っているね」 と話す。

噴水の所に来たら、ゆうなが座り込んで、私に「おんぶ」 というので、おんぶした。

出口の所で、私たちは立川駅方面へ、彼らは駐車場へ行くの、そこでサヨナラ。

私たちは、トイレに行って、ゆうなのオムツを代えて、私がおんぶ紐でおんぶした。

閉園の音楽を聴きながら、出口を出たら、もう、私の背中でゆうなは眠ってしまった。

相当、疲れたと思う。

そのまま、おんぶして娘の家まで行く。

食事の用意が出来るまでゆうなの相手をして、食事が出来たら私は帰る。家でゆっくり食事をしたいから。

疲れたけど、楽しかった。




















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第三日曜日は、南ちゃんの活動日

2017-03-21 07:51:57 | 南ちゃんと南山
月に2回の活動日なので、皆さん、楽しみに集まってくれる。この日も、15人くらい集まったかな。

この日の主な仕事は、地元の親しくしている農家の依頼で、「シイタケの菌打ち」。

10時にシイタケ山に集まり、シイタケの菌打ちと、カエデの広場の下草刈りに分かれて、午後に交代。

私は、まずは笹刈の方を選ぶ。

東北の震災の前はホダ木を南山の木を切り倒して使っていたが、震災後は放射能の安全な所からホダ木を買っているそうだ。この辺は何の問題もないのに・・・。

私は、午前中は気になっていたカエデの広場の入り口の笹刈りをした。

お昼までに、予定通りの笹刈りを終わる事が出来た。





お昼になり、下から菌打ちの人達が上がって来たので、ランチタイム。

午後は、今度は私たちが菌打ち。









榾木に電動穴開けで穴を開け、シイタケの菌が含まれるコマを入れて、金づちで打って埋め込む。

流れ作業でおしゃべりしながら楽しく作業をした。

シイタケの菌のコマが無くなったので、作業は終了。

お手伝いした人達、一人にシイタケの原木を1本もらった。

家に持って帰る人、そうでない人は南山の、南ちゃんのシイタケの原木が置いてある所に一緒に並べる事にした。

私も、マンションで置く所がないので、山に置く。シイタケが出て来るのが楽しみだ。

帰りは畑の小屋に道具をしまって、畑の野菜を収穫して山を下りた。



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FC東京、川崎に勝利!!

2017-03-20 16:29:21 | FC東京とサッカー
多摩川クラシコ、やっと川崎に勝った。それも完封で。

いつもよりも、ずっと早くにスタジアムに入れた。

だから、最近、行っていなかった青赤横丁に行ってみた。

大きなドロンパ人形と写真を撮ったり、つぼ漬け唐揚げを食べたり。

席に戻ったら、友達も来ていておしゃべりをしながら、人々で埋まって行くスタジアムを見ていた。どのくらいの入場者数になるのだろうと思いながら。

そして、恒例のコラシコ。今回は1-1の引き分け。過去、負ける事が多かったような・・・。



暗くなって来たスタジアムにいつものように「スタジアムへ行こう」の曲が流れたら、スタジアム中にライトが揺れた。それも、両方のサポーターから。



えっ、ビックリ!! 今まで、この曲に反応した事がなかったので。

そして、ユルネバの後に、両方のサポーターからのコレオグラフィティー。





凄く、いい雰囲気で試合は始まった。

私たちの座るあたりは、相手や試合内容によって座っていたり立って応援したりの場所。

でも、見渡せば、ほとんどの人が立って応援を送っている。

絶対に負けられない試合なのだ。去年、どうしても勝てなかった相手、どうしても勝ちたい相手。

でも、前半は、どうなるんだろうと思いながら応援していた。

そして、私たちの目の前で、3回もネットが揺れたのだ。こんなに嬉しい事があるだろうか。

やっと、太田の調子が戻って来たみたいなので、それも嬉しい。

ウタちゃんが、林からのキックを競らなくてマイボールにしないのが、何かなあと思っていたが、あの素晴らしいシュートを見たら、そんな事どうでもよくなった。ウタちゃん可愛い。

川崎戦前に、「古巣相手にゴールしても、絶対に大げさには喜ばない。これまでもそうだったし、それが俺のリスペクトの形だから」 と言っていた大久保が、それこそ、“大げさに” 大喜びしながらゴール裏に走って来た。

友達と、「ちょっと泣いていない」 と。

本当に嬉しかったんだ。本当の東京の青赤の選手になった瞬間に、本人も選手達も私達サポーターも歓喜に舞い上がった。

阿部のゴール(オウンゴールだけど)から始まった東京のイケイケに、去年感じた川崎の自信が感じられなかった。

今年、私たちは結果が全てと言っている。以前のように内容はこっちが良かったのに、との言葉に下を向きたくはない。

仲間で、大阪に応援に行ったのはわたしだけ。

「私だけなのね。東京の負け試合を経験したのは」 。そう、皆は勝ち試合しか見てないのだ。

寒い夜に、沢山の人がスタジアムに足を運び、東京から見てのクラシコにふさわしい熱いゲームだった。





ニコニコしながら、お父さんと話しながら駅に向かう小さな赤青サポーターが可愛かった。

ちょっと中断するが、次もぜひ勝利を。

ガンバレ!!  トーキョー!!











久しぶりにフジくんに会った。











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緑化保全団体の情報交流会

2017-03-18 13:21:27 | 南ちゃんと南山
高尾の森わくわくビレッジで、「第3回緑地保全団体の情報交換会」が開かれた。

そこで、南ちゃんの前会長が、事例発表を行うので、南ちゃんで行ける人が行くという事で、4人で行って来た。

京王線で行って、バスに乗り換えて、おしゃべりをしながら遠足気分だった。

わくわくビレッジは、とっても綺麗な所だった。

元は高校だった所を宿泊施設も取り入れて、とても素敵な所だった。

庭では、小さい子供用の小さなアスレチックで、子供たちが遊んでいた。



どうやって遊ぶの?サルにならないと登れないような、上の方に動物園のオランウータンじゃないと渡れないような、綱を張ってあったり木が渡してあったりで、高度なアスレチックがあった。そこは指導者がいないと遊べないようになっていた。



広い食堂は、お昼になると、どこにいたのかと思うほどの人達で埋まった。ビックリ。

主催は、セブン・イレブン記念財団。

私達の会も、セブン・イレブンの基金を利用した事がある。本当に助かった。

里山の保全・下草刈り・間伐をやるにも道具が必要だ。ボランティア集団なので、研修旅行の費用にも利用させてもらった。本当に助かった。

事例発表には3団体が行い、南ちゃんのワダさんは最後。もう、何回かこういう所で発表しているので、慣れたものだ。



その後は、質疑応答で、質問に答えていた。

そして、8人くらいづつ、8グループくらいに分かれての、情報交換のワークショップ

こういう会に何回か出て、ワークショップも経験したが、いつも聞かされるのは、人手不足・若い人が入って来ない・高齢化の嘆き。

私のグループでの話し合いのテーマは、マネジメントについて。マネジメントについての質問が多かったのだそうだ。

グループをまとめる主催者側のリーダーが女性だったが、私以外はなぜか全員男性だった。

男性たちの話を聞いていると、技術を勉強するにはとか、資金を集めるにはとか、毎年同じことをしているとマンネリして飽きさせないようにするにはどうするかとか、会員を増やすためにはどうするかとか・・・。

私は、まず、マネジメントとは、どういうことなのかと思った。マネジメントと言われると、わかったような気がするが、漠然とした言葉で私にはよく分からない。

それで、質問した。「マネジメントとは、どういう事なんでしょう」 と。

そして、そこから、いろいろな議論が始まった。

私たちの会は、おかげさまで、毎年、1人2人と増えている。

確かに、楽しいイベントも開催することもあるが、基本的には下草刈りや間伐など。

作業場所が広がったので、人手はもっとほしい。

でも、無理して増やそうとは思わない。

大事なのは、作業している私たちが、いかに楽しく作業しているかだと思う。やっている私たちが楽しくなければ、人も集まって来ないのでは。

お昼にならなくても、誰かが(おもに私)お腹がすいたからお昼にしょうと言い出し、作業をやめてお昼にしたり。

2時頃までの活動時間でも、今日は、作業が大変だったから、午後の作業は無しにしょう、とか、結構、アバウトなのだ。

参加も自由だし、作業時間は決まっているが、来る時間も帰る時間も個々の都合に合わせえて自由。

手が動いていなくて、おしゃべりばっかりでも、皆、それぞれ。

月2回の作業日に里山の中に入り、仲間と作業しながら、木々の緑や山野草を愛でながら、おしゃべりする平和な時間を過ごすことが一番だと思っている。

そんなところが、長く楽しく続いているのかもしれない。

私は、会が続いて行くためのマネジメント(?)は、そういう所じゃないかと思っている。

紙にああだこうだと決まりや予定を書いて考えるよりも、自然の中で、一番は楽しむ事、その感覚が一番大事かなと思っている。

そんな事を、私は話した。

最後は、それぞれのグループがまとめて発表をして、全員で写真を撮って会は終了となった。

帰りも、バスに揺られて電車に乗って、おしゃべりをしながら帰った。

ちょっぴり疲れた。












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ルヴァンカップ、仙台に大量得点で快勝!

2017-03-16 20:30:27 | FC東京とサッカー
今の時期、夜の試合は本当に寒い。大阪も寒かったけど、味スタも寒かった。

平日の水曜日なので、お客さんが少ないから、余計に寒い。

私の仲間も、国立なら行けるんだけど、と来た人は少ない。

一人は、1点目が入った時にやっとたどり着いた。

でも、サポーターの人数は少なくても、応援は熱いし、声はよく出ている。

リーグ戦と違い、スタメンも大きく変わっている。

そして、嬉しい事に、ネイサンがいる、徳永がいる、吉本がいる、小川がいる、ソータンがいる、ショウヤが頭からいる。

見慣れた選手たちが走り回っていて、おまけに、のびのびとプレーしているように感じられた。私も落ち着いて見ていられる。

友達と、「とっくんが、止まらないでクロスを上げているよ。ダイレクトで」 と。

そうなのだ、いつも、ドリブルで駆け上がっても、必ずストップし、様子を見てクロスを上げるか、前へ行くか後ろに戻すかで、私達には不満だった。

見慣れない背番号で、でも彼もよく動いていた。

それにネイサンバーンズが良かった。私は、ボールを追いゴールへ向かう彼のプレーが好きだ。

小川のプレーを見れたのも嬉しい。彼をリーグ戦でもっともっと見たい。

そして、阿部。

私たちは、新しく来た選手は、認めないと、名前ではなく背番号で呼ぶ。

森重だって、最初の一年目は、カードは多いし、とても納得出来なくて 「3番」 としか呼べなかった。

東だって、なかなか、名前を呼べなかった。今でも時々、「38番」と呼ぶ時がある。

だから、阿部も去年はケガもあり、あまり活躍出来なかったので、名前で呼べなかった。

でも、昨日は、本当に攻守共に走り回り大活躍だった。

友達と、「もう、阿部って名前を覚えたね」 と笑った。

ウタカは、なぜか 「ウタちゃん」 になったしまった。

あの、6点目は、最高の形だった。ウタちゃんのパスは、キーパーも相手DFも触れない、でも、ショウヤの足元にピタっと目の覚めるようなカウンター。素晴らしい。

大きなウタちゃんに小さなショウヤがおんぶして可愛かった。

最後まで攻撃の手を緩めない選手達。そして、私達ももっともっとゴールが見たいと、応援はヒートアップ。

32分になった時、「もう1点入るかも」 と言ったらケントのゴール。

41分になった時、「もしかしたら、もう1点入るかも」 と言ったらショウヤのゴール。

44分になった時、「もう、勝利間違いないね」 と友達と笑った。

ルヴァンクラッカーの大箱をもらって、大量のゴールシーンを見れて、見たかった選手のプレーも見れて、最高に満足した試合だった。

すぐに土曜日に試合がある。多摩川クラシコの川崎戦。

ガンバレー!!  トーキョー!!






















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池田理代子さんの原画展を見に行って

2017-03-15 09:18:47 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
何年か前にも、池田理代子さんの原画展があって、その時には娘と見に行った。

ずっとずっと昔の若い頃、「ベルばら」を何回読んだことだろう。

そして、何回感動して涙した事だろう。

娘が年頃になり、お互いに物語の想いを話し合ったっけ。

でも、私が一番好きなのは「オルフェウスの窓」だ。

ベルばらよりは、もう少し大人の物語かな、と思う。

始めて読んだ時に、胸が締め付けられるような想いで涙が止まらなかった。今でも、読めばウルウルする。

知り合いや友達が、ウチに来ると皆がビックリする。

なんといっても、漫画本がいっぱいあるからだ。市販の本棚や、夫が窓下やカウンター下に、ピッタリと合うように作ってくれた本棚は、全部漫画本が詰まっている。

自分でもよくもまア、こんなに集めたものだなと思う。

夫も本好きで、自分の部屋に入りきらないほどの本があって、「トランクルームでも借りようか」 と言っていた。

その夫が亡くなり、その膨大な書籍を処分するのは大変だった。

文庫本も買ってよく読むけど、それは、娘が読みたい本は娘が読んでから、そうでないのは、ある程度溜めてから古本屋に持って行く。小説は一回読めば、もう読まないから。

でも、なぜか、漫画だけは捨てられない。時々は、読みたくなるからだ。

最近は、買って読みたい漫画本が見当たらない。私の好きなジャンルの本を書く漫画家が、あまりいないからかな・・・。

小説もそうだけど、ちょっとマニアックな所もあるのかな・・・。

今人気で、外国でも人気の男性の漫画は好きではないから、読んだこと無い。

去年は萩尾望都さんと浦沢直樹さんの原画展に行った。

ずっと以前に、大友克洋さんの原画展に行った時には、「アキラ」の中で金田が乗り回していた真っ赤なオートバイにまたがって写真を撮ったっけ。

今度は、清水玲子さんの原画展をやってくれないかな。

Eテレで放送している、浦沢直樹さんの漫画家へのインタビューをいつも楽しみに見ていて、清水玲子さんの放送を見ていたら、本当に彼女の原画が見たくなった。





















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映画「息の跡」

2017-03-14 10:25:34 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
これは東北震災後に、陸前高田の車が行きかう道路の傍に、自力でプレハブを建て、井戸も自力で掘り、種と苗を売っていた人のドキュメンタリー映画である。

周りに人家は見えず、遠くに土地の造成工事が行われている。

たまに来るお客さんを相手に、空いた時間にパソコンに向かい津波の記憶を書き連ね、それを自費出版している。

映画の冒頭に、その立派な写真入りの本が出来て届いたシーンがある。

なんと、それは英語で書かれているのだ。これで3巻目だと言う。

日本語だと、感情が込み上げたり、あいまいな言い方になったり、言葉が続かなくなったり、だから英語にしたんだと。英語なら客観的に事実を書き連ねられるからと。

震災が来る前には英語なんて知らなかった、震災後に独習したと言う。時々、自分の書いた本を朗読する。そして、パソコンで発音を確かめながら。

なんのナレーションも音楽も無い。

あるのは、店の前をひっきりなしに通る車の音、雨の音、風の音、ホースから滴る水の音、たんたんとカメラを向ける監督に話す彼の言葉。

そして、今は、中国語とスペイン語で本を書いている、と言う。

佐藤たね屋さんの3年間を撮った映画だ。

その3年間の時間の流れは、遠くに見えている造成工事が着々と迫って来るので分かる。

「このたね屋も、12メートルの土の下になるんだよ。凄いよね、12メートルだよ。こんなたね屋があったなんて信じられなくなるよね。井戸まで手で掘ってさ。津波の事もみんな忘れて欲しくないんだよね。だから、書くのかな」
「造成工事、大丈夫なんでしょうか」 と監督の声。
「大丈夫じゃないと思うよ。工事の人も言っているから。でも、役人は大丈夫としか言えないよね。役人は大変だよね」

私は、3年ほど前に東北地震の津波で被害にあった被害地に、夫の眠るお寺さんが主催した慰霊のための旅行に参加したことがある。何か所かで住職さんのお経に手を合わせた。

そういえば11日の新聞に、その時、お話をお聞きした陸前高田のお寺のお坊さんの記事が載っていた。両親と奥さんを亡くされている。

その時、山を崩して、長大なベルトコンベヤで平地に土を運ぶ作業を見た。

土地の造成工事というが、土を盛り上げているだけにしか見えない。大丈夫なのだろうかと思った。

もちろん、擁壁を強固なものにするのだろうが、あの、大きな頑丈な防波堤をなぎ倒して襲って来た巨大な津波に、抵抗できるのだろうか。

今、津波が来ないことを祈る。

ラストシーン。

彼のお店も、とうとう造成工事が始まるために取り壊すときが来た。

彼が手掘りで掘った井戸の管を引き抜くシーン。

長い長い管が、真っ青な空に向かって伸びながら揺れていたシーンで終わった。

ただ、何の変化も無いようなドキュメンタリーだったが、私は淡々と映像を見ながらも退屈はしなかった。

彼の話を聞きながら、あの震災に遭われた人たちに思いをはせ、そして、あの震災の2か月後に亡くなった夫の事を思った。





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FC東京、ガンバに完敗

2017-03-13 20:02:24 | FC東京とサッカー
午前中に用があり、午後、新幹線で京都に向かい、京都から京都戦で茨木で降り、シャトルバスでスタジアムへ。

ガンバへは、いつもこのルートで応援に行っていた。いままではバス停直ぐのスタジアムだったが、新しいスタジアムはそこから歩いて10分ほど。

座席を確保して上に行ったら、知り合いに会った。

「久しぶりです。今年もよろしく」

彼は、本当にサッカーの応援の為に生活しているような人。

東京の試合はアウェイは国内だけでなく、ACLの外国も応援に行くし、代表の試合は国内どころか海外での試合にも行く。来週の代表のUAEに応援に行くという。

ブラジルのオリンピックには、日本の試合の応援席をTVが映した時、彼が映っていた。

何とも、羨ましい人というか・・・。

隣に座った御夫婦は、幼児と小学生の兄弟を連れていた。

「寒いですね」 とおしゃべりをする。

本当に寒かった。腰の前と後ろにカイロを2つづ貼った。

そして始まった試合。

何といったらいいのか、オウンゴールにPK失敗したら、気持ち的にも勝てない。

私たちは一生懸命に応援していたが、運も無かったなと思う。せめて1点でも返してくれたらなと最後まで声を出して応援した。

隣の幼児は、周り中が立っているので見えなくてお母さんに抱っこされて見ていたが、そのうちに眠ってしまった。

「あら、寒いのに眠ってしまったのね」 と可愛い寝顔をのぞき込んだ。

幸せそうな坊やの寝顔を見ていたら、まだ1敗、次の試合の応援を頑張ろうと思えて来た。

挨拶に来た選手達に、「次、頑張って」 と拍手してスタジアムを後にした。



帰りは夜行バスにしたので、それまでの間、京都でラーメンかウドンでも食べようかなと思った。

ところが、京都駅では、お店が閉まっている。空いているお店も入り口は閉店の看板が。

ええっ、どこも食べる所が無いなんて、信じられない。

しょうがないから、コンビニを探そうと、外に出たけど、見渡す限りコンビニらしきお店が見えないので、少し歩いてやっとローソンを見つけた。

バスの待合室で食べながらバスの時間を待った。

何年振りか、久しぶりの夜行バスは、綺麗な2階建て。座席は3列で隣とはカーテンで仕切る。

今の夜行バスって快適になっているんだ。そして、満席だった。

眠れなかったのか、眠れたのか分からないうちに、渋谷に、そして終点の新宿に着いた。

初めてのバスタ新宿。

姉が生きていたら、多分、年に何回もバスタ新宿を利用しただろうなと思いながら京王線で帰った。





















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一人で、南山の下草刈り

2017-03-10 18:51:44 | 南ちゃんと南山
ちょっと寒かったけど、南山に行きたくなった。

午後からは用があるので、午前中の1時間半くらいの時間、一の森で笹刈りをした。

私一人で、笹刈をしている場所がある。なぜか、私の場所になっている。

この場所は、以前、皆があまり手を付けていなかった所だった。

姉が亡くなった時に、悲しみを紛らすために用が無い日に、薮だらけだった所を一人で綺麗にして行った。

そして、夫が亡くなった時にも、その場所を綺麗にして行った。

それから、なぜか私が、ほとんどを綺麗にしている。

その場所を全部綺麗にするのは、いつ頃になるかな。まだまだだな。

落ち葉が一杯、降り積もっているので、埋もれている笹を刈るのは大変だけど、冬は乾燥しているのでそんなに苦にはならない。

散歩する人も誰も通らない。聞こえるのは私の作業する音と鳥の声。

時には、こうして一人で自分の心と対話するのもいいかなと思う。単純な作業は心の澱を溶かしてくるように思う。

帰りは、畑に寄り、野菜を収穫して山を下りる。


















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