ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

最近見た映画

2023-10-20 10:57:28 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
最近、よく映画を見に行く。
ここ1〜2ヶ月で見た映画。

☆「怪物」
   友達と一緒に見に行った。
   あの子は怪物、あの先生は怪物、あの友達は怪物、あのお父さんは怪物・・・。
   でも、それぞれの立場になってみると、題名の怪物は誰?
   ラストシーンの、怪物と呼ばれる2人の仲良し少年が、緑の林の木漏れ日の中で楽しそうに走り回る姿が忘れられない。

☆「658km陽子の旅」
    東京で、一人暮らしで引きこもりだった40過ぎの女性。
    父親の葬儀のために迎えに来た親戚の車に乗って、秋田に向かう。
    最初のサービスエリアで、アクシデントから、はぐれてしまい、一人でヒッチハイクで秋田に向かう。
    長い引きこもり・一人暮らしで、まともにしゃべれないし、声が出にくくて筆談したり。
    怖い思いもし、優しい人にも会い、何台かの車に乗り継いて父の葬儀へ。
    お葬式に間に合うのだろうか、過去に囚われていた彼女が現実の世界に戻って来るロードムービー。

☆「リボルバー・リリー」
    私と友達は、綾瀬はるかのアクションのファンだ。
    彼女の「精霊の守り人」は好きだった。
    私は長谷川博己のファンでもある。
    友達と、時代(大正時代)がちょっと中途半端かな、と話した。

☆「イノセッツ」
    北欧のサイキックスリラー
    オスロ出身のフォクト監督は、大友監督の「AkIRA」に衝撃を受け、彼の漫画を探して「童夢」に出会う。
    私も大友漫画が大好きで、原画展に行き、アキラの真っ赤なオートバイにまたがり写真を撮った。
    漫画の爆発とかのスペクタクルなシーンは無いが、その代わり、じっと見入ってしまう静けさの中の怖さがある。

☆「バカ塗りの娘」
    題名の見ると、どんな映画と思ってしまうが、これは津軽塗りの話。
    何回も何回も、バカのように繰り返す津軽塗り。
    ボンヤリした娘が津軽塗の職人の父の後を継ぐ話。
    初めて仕上げたグランドピアノの、父とは違う若い感性の作品が心に残る。
    時々、津軽弁が分からない所があったけど、心に残る静かな物語。

☆「アリスとテレスのまぼろし工場」
    主人公の住む町で、製鉄所の爆発事故があった。
    日常の生活が、見ているこちらに何となく違和感を感じていく。
    この町は、全てにおいて何もかも変わらない日常が続く。
    町の外に出ることも出来ない、月日も止まっている、大人になることも出来ない子供、老いることもない大人。
    そして、ある時、成長している少女が発見されて……

☆「12ヶ月のカイ」
    もう、上映は終わっていたけど、アンコール上映が日数限定で下北沢であるというので、行った。
    劇場探しに、本当に苦労した。
    小さな小さな劇場。初日なので上映終了後、監督と主演の男性のトークショーがあった。
    本当に目の前で話を聞いた。
    これも静かな映画。主演のキョウカは、寂しい日常に男性のヒューマノイドのカイを手に入れる。
    静かな日常が続いて行く。そして、後半にえっと思う展開も。もう一度見たいかも。

☆「白鍵と黒鍵の間」
    1988年の年末のキャバレーでの一夜の物語。
    タバコの煙とヤクザとジャズ。
    アメリカ人のジャズ・シンガーのクリスタル・ケイさんが歌うジャズも良かった。
    そして、後半にジャズピアニストが奏でた「ゴットファーザー愛のテーマ」。
    その迫力、力強さ、ピアノが壊れるのでは無いかと思われるほどの強烈な旋律。
    この曲は、確か哀愁のこもったメロディだったと思ったが、直接心臓と脳に響いてくるようだった。
    もう一度、このジャズバージョンの「ゴットファーザー」を聞きたい。

以前は、ハリウッド映画のど派手な、お金のかかったアクション系、SF系、CḠをふんだんに使った映画を見に行っていた。
最近、友達に「インポッシブル見た」と聞かれ、「以前は見たけど、最近、あの手の映画は飽きちゃった」と。
これからも、見たい映画のパンフが手元にある。
話題の映画もあるし、あまり知られていない映画もある。
見るのが楽しみだ。

    

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植朗子著「鬼滅の刃夜話」を読んで

2022-02-10 13:10:26 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

本屋さんで、「鬼滅の刃夜話」を見て買ってきた。

作者が植朗子さんなので、期待を持って読んだ

鬼滅隊や鬼たち一人一人を掘り下げて書かれている。

夢中でストーリーを追うだけのように読み進めた私には、読み落としていた所も記憶に残っていない所もある。

あらためて、そうかそうだったのかと思い出し、そのたびにマンガ本を手に取った。

読みながら、テレビで流れたアニメや、劇場版のアニメのシーンが、鮮やかに蘇る。

まだアニメにはなっていなくても、自分の頭の中では、私なりのアニメが流れている。

作者が書いていたが、全てに矛盾が感じられず、最初にあれッと思った事象も、後でちゃんと回収されている、と。

そして読み終わって、まるで実際にあった歴史の解説本を読んでいるように感じた。

NHKの戦国時代や江戸時代、平家や源氏物語の、それぞれに出て来る人物たちの、その人物像や生い立ちや生き様などの諸々の解説本を読んでいるようだった。

23巻の漫画本を、これだけ読み込んで書いた植さんに感動するとともに、もう一度読み返してみようかなと思った。

遊郭編の最終話が、この日曜日に放送される。

第10話「絶対諦めない」は、凄かった。

もう、息するのも忘れるくらいに。終わった後、心臓がドキドキしていた。

娘が、録画をご飯食べながら見たので、娘が寝てから電気を消してもう一度観た、と言っていた。

私も、電気を消してもう一度、観た。娘の家のように大きな画面だったらもっと迫力があっただろうなと、想いながら。

今、思い出してもドキドキする。

また、初期の頃、このマンガが批判されていた事があったと、初めて知った。

年端もいかない子供たちが、あまりにもたくさん亡くなっているからだ。そして、それを特攻隊の美化のように受け止める人もいたのだと。何でそういうふうに結び付けるのか理解できない。

これは少年マンガである。大人のマンガではないのだから、少年少女たちが主人公になるのは当たり前だし、そういうマンガはいっぱいある。

今と違って、平均寿命の短かった昔は、貧しい家の子は14,5才なら、立派に働いていた。炭治郎だって一家の大黒柱として炭を売っていたではないか。

戦後、貧しかったあの頃、私が小学生だったころ、朝、新聞配達をしてから学校に来ていた男の子もいた。

こういう物語は、彼ら彼女らが若いからこそ、観ている読んでいるこっちも感動し涙するのだ。

テレビアニメの遊郭編を非難する人達がいた。子供に見せるのかと。

これは大人のマンガではなく、少年マンガなのに。

私は遊郭編に感動している。早く次が見たい。でも、終わってしまうのが寂しい。

いつか、遊郭編を編集して劇場で上映してほしい。あの大きなスクリーンで素晴らしい音響の元で観たい。

そして、最初のアニメから、劇場編で、遊郭編で、全てを通して、歌が素晴らしい。

10話のエンディングの、まるで劇場アニメの終わりのような、絵と音楽に心が震えた。

鱗滝は、戦いに苦しむ竈門兄弟を心の中でずっと励まし続けた。負けるな炭治郎、負けるな禰豆子、絶対に負けるな、と。

「勝て」、ではなく「負けるな」と。

普通は絶対に勝てと言うけど、負けるなという鱗滝さん。

勝て、勝つだとピリオドを思うが、負けるなというと、何か未来があるような気がする。

励まし方でも、言葉ひとつで随分違うんだなと思った。

植さんが、炭治郎を含めて、異能の持ち主と書いているが、私には、これだけの物語を紡いだ吾峠呼世晴先生の方が、異能の持ち主に思える。

今度は、じっくりともう一度、鬼滅のマンガを読んでみようかなと思う。

 

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「鬼滅の刃」原画展

2021-11-27 10:25:58 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

「鬼滅の刃」の原画展があると知った時、絶対に行こうと思っていた。

マンガの原画展は、随分といろいろな作家さんの原画展に行っている。

同じ作家さんの原画展でも、違う年に開かれた原画展に行くと、違う展示になっていたりと、開かれてることを知る限り行っている。

今回も、まだ先だし、期間が2カ月くらいと長いしと、はっきりいって忘れていた。

キメツのマンガ全巻を貸していた人から(何人かの知り合いや友達に貸した)やっと手元に戻って来たのが、19日の金曜日。

土日と無惨との最終戦を読みながら、久しぶりに読んで心をドキドキさせていた。

そして、翌月曜日になって、ハッと気が付いた。

鬼滅の刃の原画展!

すぐにネットでチケット販売を見に行ったら最終日まで✖印が。

カレンダー状態の詳しい日時の申し込みを見たら、24日(水曜)の11時と12時と夕方の時間の3か所にだけ▲印が付いていた。

で、一つを申し込もうとしたら、個人情報登録をしないと申し込めない。

で、そのサイトに行って個人情報を書き込み、登録完了のメールが来て、再度チケット申し込みに行ったら、12時しか▲印が付いていなかった。

直ぐに申し込み、ゲット出来たので、もう一度チケットのサイトに行ったら、もうクローズされていて完売となっていた。

チケットが最後の一枚だったみたい!

娘に話したら、「お母さんは、おっちょこちょいだけど、運はいいよね」と笑われた。

久しぶりに、コロナで本当に久しぶりに都心に出たら、乗り換えとかにまごついて笑ってしまった。

 

 入場まで、ちょっと窓ふきを見ていた。

 

現地でも、チケットのQRコードで個人情報の記入をしないと入れない。記入してスマホに登録完了のメールが来ると入場できる。

情報番組等で、あれもこれも個人情報で出来ないと議論しているけど、普段の商活動には個人情報を当たり前のように求められている。

いまはコロナなので、サッカー応援でスタジアムに行っても、座っているその席の私の個人情報はちゃんと把握されている。

まあ、しょうがないと思う。

会場に入り、展示されている引き延ばされた原画が目に入って来た瞬間、胸が熱くなった。

今、テレビで無限列車編のアニメを見ているからよけいに感情が揺れる。

撮影OKの写真を。

 

 

 

 

 

入場人数の制限があるので、それなりにゆったりと見れたが、疲れた。

外に出たのは2時間半後。

映画一本見たような気分だった。

そして、今日(29日)テレビアニメの無限列車の最終回を見た。

エンディングのクレジットが劇場版無限列車のエンディングと一緒だった。

Lisaさんの「炎」を聞きながら、最後に煉獄さんの折れた刀に胸を熱くする。

最後に、遊郭編の予告を見て、待ち遠しく思う。

 

 

 

 

 

 

 

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映画「007 ノータイム・トウ・ダイ」

2021-10-28 18:58:35 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

友達に誘われて、007の映画を見て来た。

彼女は、007のボンド役のダニエル・クレイグが好きだという。

私は、あまり007は見てないが、映画は好きなので一緒に見に行って来た。

友達と007は007だったね、と話した。

ストーリーが、やっぱり007。

本当はちょっと期待はしていたが、偉大なるマンネリに感じた。

同じような海外ドラマをよくを見ているし、アクションも、今は本当に進化している。

だから、物足らなく感じた。

帰ったら、夕刊の一面が007の特集だったのでビックリした。

日本の伝統的な品々が登場しているという事で。

確かに、畳・能面・日本庭園・帆布の前掛け等。

畳屋さんが、メールで注文を受けた時、件名の最後に007と書いてあり、整理番号と思ったという。

長さ180センチ・幅90センチ・厚さ3センチの畳を112枚、10日で作って納入したそうだ。

Qのしていた帆布の前掛けが国内外で売れているという。確かに紺地に日本代表の文字と、富士山に太陽は外国人には受けると思う。

翌日の朝刊に、「新ディズニープラス」が始まるとして、8ページの広告が載っていた。

映画・ドラマ350選としてダーーと載っていたので、ペンで観た映画・ドラマを〇で囲んだ。随分見ているなと感心。

アニメもよく見るけど、ディズニーアニメには〇が付かなくて、笑ってしまった。

どうも私は、あの滑らかな動きのアニメが好きではない。

やっぱり、日本アニメが好きだ。

そして、映画はやっぱり映画館で見るのが一番。

 

 

 

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最近、映画館へ

2021-10-22 09:39:58 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

何にも用の無い日に、映画を見に行った。

コロナで、去年は映画館に映画を見に行かなかった。

都心の単館でしか上映しない映画で、見たかったのがあったけど、結局見られなかった。

そういう映画はテレビではやらないので、見たかったなと思う。

今年に入ってから、時々近場の映画館に映画を見に行っている。

やっぱり、映画は映画館で見るのに限る。

孫と「竜とそばかすの姫」を見に行った。来月は孫と「すみっコぐらし」を見に行く約束をしている。

月一度会う友達と、最近は会うと映画を見に行っている。

彼女の大好きだった三浦春馬の「大綱の子」、「総理の夫」は笑った。

来週は、007の映画を見に行く。

そして、1人でも見に行っている。

TOKYOMERで鈴木亮平が気になったので、彼の事はあまり知らないので、「孤狼の血」を見に行った。

ヤクザ映画はあまり見た事ないが、原作者の柚月裕子の本は時々読むので、それも気になって。

医者役の鈴木亮平の真逆の、最悪最強のヤクザ役はピッタリのはまり役だった。体格もいいので迫力は半端なかった。

そして、「デューン 砂の惑星」を見に行って来た。

昔々、娘と観に行った。

そのリメイクだというので、見に行って来た。

昔は、スペクタクルなこの手の映画をよく見に行ったなと、想いながら。

面白かったが、昔、観た時には、もっとサンドワームとの映像が多かったように思ったのだが。

やっぱり、映画は映画館の大画面で見るのが一番。

ただ、3時間、椅子に座っていたら、体が固まった。

 

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小説「東京ホロウアウト」

2021-08-08 17:19:27 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

今、東京はオリンピックが開かれ、コロナが蔓延している。

その今にピッタリの小説。

でも、この本は、コロナが蔓延する前に、だからオリンピックが1年延期になる前に書かれた小説。

だから、販売する前に、急遽オリンピックが1年延期になり、コロナが蔓延している状態をちょっと書き加えての出版になったそうだ。

でも、そんな事、何の違和感なく読み進めた。

そして、丁度テレビが故障して、修理を頼んだが混んでいてほぼ1週間かかるという事で、一気に読んでしまった。

いつもは、家にいれば見なくてもテレビは点けっぱなしで、海外ドラマのビデオを見たりしていた。

でも、見たい番組があれば別の部屋にあるテレビをつけて、見たい番組だけ見る。テレビってそんなに必要ないのかも、と思った。

そして、この本では、オリンピックが開かれる東京を、テロリストがテロを起こして陸の孤島にしょうとする。

東京は、日本全国から膨大な物資が運び込まれている。

食料品や日用品や諸々の物資のほとんどを、長距離トラックが運び込んでいる。

その血管のように張り巡らされている道路が、あちこちで寸断されたらどうなるのか。

主人公は、そんな長距離トラックの運転手。その弟はオリンピックを滞りなく開催するための警備を担当する警察官。

食料が東京に入って来なかったら、どうなるのか。

テロで、東京への道路が土砂崩れで通れなくなり、トンネル内で大型トラックが燃え上がったり、青酸ガステロが起きたり、貨物列車用の線路が破壊されたり、犯人は諸々の事故を起こした。

あっという間にスーパーやコンビニから食べ物や全てが消えてしまう。

東京は、大地震に備えて、備蓄をと言われているが、ほとんどの人達が買い占めに走る。

それだけではない。

東京に入れないという事は、出る事も出来ない。

ゴミも回収されないから、溜まり続ける。

追い打ちをかけるように巨大台風が東京を襲い、それに伴うゴミが大量に出るが、それらを運び出す地下トンネルもテロで通行不能になったり。

たった1日か2日、東京へ向かう道路があちこちで不能になり物流が崩壊するだけで、食べるものが無くなり、ゴミは溢れ、東京は陸の孤島になってしまう。

オリンピックの開会式が目の前に迫り、選手村への食糧の運搬はどうするのか。ドローンを使う事も検討された。

熱海の大規模な盛土崩壊を思わせる出来事もあって、いつ書かれたのかなと見ると2018年との事。

ありえるかも知れない近未来の小説が、今をリアルタイムで書かれているように思われる。

あのマンガの「アキラ」でも、2020年に東京オリンピックが開かれることになっていた。

いろいろな小説を、たくさん読んでいるが、想像の事象がその後に現実に起こりビックリする事がある。

でも、どんなアクシデントがあっても、最終的にそれを切り抜けて行くのは、現場の人達の頑張りなのだと思う。

東京オリンピックも終わってしまうが、大変な災厄の中の大会を、無事に閉会式までたどり着けたことは、やっぱり、現場で汗を流した沢山の名もなき人達の頑張りがあったからだと思う。

国を支えているのは、トップで命令するだけの人ではなく、そういう地に足を付けた普通の人達一人一人なんだと思う。

この本を読んでつくづくそう思った。

 

 

 

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浦沢直樹の「漫勉neo」

2021-06-17 21:17:43 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

テレビのこの番組が好きで録画に撮って見ている。

過去、何人もの漫画家さんにインタビューしているが、どの漫画家さんも、当たり前だが特徴があって面白い。

ネームを作り、下書きしてペン入れをする。

だんだんとマンガが出来上がっていくのが、わたしには魔法のように思われる。

一人の漫画家さんに3日間、仕事部屋の邪魔にならない場所にカメラ4台を設置して、その仕事を録画する。

その映像を見ながら、浦沢さんと漫画家さんが絵の描き方や漫画について諸々の事を話し合う。

今は、パソコンだけで漫画を描く人もいて、その作画が面白かった。それこそ、絵を切ったり貼ったり、簡単に消す事も出来るし、過去の漫画に使ったシーンを素材として保存していて、そこから持って来たり・・・今の時代だなと思った。

その人は、紙に書くよりも時間がかかると笑っていた。簡単に修正が出来るので、ついいろいろやり過ぎるのだという。

また、ある女性の漫画家さんは、朝から夕方まで漫画を描く作業をし、徹夜はしないという。

なぜかというと、ずっと立ちっぱなしでマンガを描くので、徹夜は無理だと。確かに無理と思うが、いつの間にか立って書く方が楽になったのだという。

黒や青やピンクの鉛筆で何本もの線が入った下書きに、この線をと選んでペンを入れ始めると、だんだんと絵が立ち上がって来る。

瞳に精気が宿り、髪の毛の一本一本が心の揺らぎを表し、その唇で強い意志を叫び、指の先に服のしわにまで力強い生命を吹き込む漫画家さんは、凄いなと思う。

そして、特に印象に残ったのは、安彦良和氏。

彼は、ネームも下書きもしない。

真っ白の紙の前で、しばし考え、おもむろに定規を当て縦に横にコマ割りから入る。

書くものは筆。彼は、ずっと昔から筆でマンガを書いていたという。

あのガンダムのメカもペンでは無く筆で書いたのだという。

筆だと、ベタを直ぐに塗れるし、太くも細くも持ち替えないで書けるから、と。

そして、そのコマの中に鉛筆でまず下書きを書く。

どの線を生かすの?というほど、何本も下書きの線が入る漫画家さんがいるが、彼は下書きがもう出来上がりのように、絵を書いて行く。

その書き方も、突然のように眉毛を、目を、鼻を、口を、顔の輪郭と髪を書いて行く。

目線が入ると、肩の線や手の位置、足の場所が決まるのだという。

顔を書いて、突然、白紙の上の方に指を書いて行く。あるいは、腰のあたりに、眉、目が書かれて行く。

紙の上に登場人物たちの場所の下書きを書かなくても、頭の中にすべたの設計図が書かれていて、それが白紙の紙の上に表れているから、迷いも無く線を引いて行けるのだろう。

本当に、私には魔法のように思う。

漫画家さんは、絵も物語も登場人物の生まれ育った背景も、主人公に関わる全ての事象が矛盾なく最終回へ向けて進められて行く事を、一人でこなしている・・・。

そして、私達の心を揺さぶる作品を作り上げて下さって、感謝している。

今日も、大きな書店のコーチャンフォーで、ブラブラと一棚一棚、平台の平積みされた本を眺め歩いていた。

昔は、マンガ本にはビニールがかかっていなかったので、中をパラパラ見て、気に入れば買っていた。

今は、表紙の絵を見ても、作者の名前を見ても題名でどんな物語か分からない、でも気になる本もある。

そんな時には、店員さんにビニールを取ってもらって中をちょっと読んで見る。

気に入ると取り敢えず1巻を買って読んで見る。

次を読みたいと思えると、買いに行く。

そんな本に出合った。

「北北西に曇と往け」。

続きを買いに行こう。

 

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マンガ「風の谷のナウシカ」

2021-05-11 12:40:07 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

朝日新聞に「風の谷のナウシカ」の特集が載っていた。

前に「アキラ」の特集があって、あらためて「アキラ」を取り出して、夢中に読んだ。娘に言ったら「私ももう一度読む」と言って持って行った。

新聞でも、アニメとマンガでの流れる思想の違いに触れていたが、私も読んで改めて映画とマンガの違いに驚いた。

アニメは何回も見ている。最近もテレビで放送があったので見て、「青き衣の・・・」の美しいシーンや腐海の底の底の美しいシーンに何回見てもいいなと思った。

だから、私の中で、ナウシカの物語はアニメでの世界観になっていた。

そういえば、ナウシカのマンガは、発売された時に1度しか読んでなかったかな。

手に取って見たら、第一巻は昭和62年の発行になっていて30年以上も前なのかと、そんなに昔だったのかと思った。

今はコロナでいつでもどこでもマスクが離せない。ナウシカの世界でも、マスクを必要とする場所の方が圧倒的に多い。

全7巻の最初から最後まで、ずっと戦争の中だったんだと、改めて思った。

人々は、人間にとって生きにくく辛い環境の中なのに、だがひたすら殺し合いの日々を送っている。

空中戦で攻撃された船からは、壊れた船の破片だけでなく人々がバラバラと落ちて来る。女性も子供も・・・。

地上には延々と人々のおびただしい死体が折り重なって続いている・・・。

アニメと違ってこんな物語だったんだ、と改めて思いながら、自分の時間で読んでいける白黒の世界に圧倒された。

「火の7日間」の戦争で文明が滅び、腐海という人間が生存できない森が広がって行った。

人間が生きていくには厳しい世界なのに、それぞれの国のトップに立つ権力者は、国民の平和を願い手を取りあうのではなく、覇権のために戦い、ますます腐海を広めて行く。

私達が生きている今のこの世界でも、あの世界を巻き込んだ2回の世界大戦を経験しても、いまだにどこかで争いを繰り返している。

私達のDNAには、争いの素が書き込まれているのだろうか。その争いの素が大きい人がトップになると、もっと大きな力が欲しくなるのだろうか。

このマンガの世界観を、ジブリのプロデューサーが「映画に感動した人への裏切りではないか」と宮崎駿さんに抗議したほどの驚愕だったそうだ。

でも、あの頃のマンガの世界観には、大なり小なりこんなマンガ多かったように思う。

特に、私は少女漫画しか読まなかったが、あの頃の萩尾望都や他の人達のSFの世界は、本当に面白くて夢中で読んだ。

昔のマンガをもう一度、読んでみようかな。

 

 

 

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「麒麟がくる」が終わった。

2021-02-09 09:28:00 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が終わった。

大河ドラマを全部通しで観たのは、何十年ぶりだろう。

昔、一家にテレビが1台で、録画もできないに時代の頃は、父母たちと一緒に大河ドラマを見ていた。

結婚してからは、あんまり大河ドラマを観なかったように思う。

ただ、本木くんの大ファンだったので、題名は忘れたけど、本木くんの徳川最後の将軍の時には楽しんで観た。

ちょっとお茶目な本木くんの将軍が可愛かった。

今回の麒麟では、長谷川さんの大ファンだった事と、本木くんも出るので(早い段階で亡くなってしまったが)久しぶりに大河ドラマを見始めた。本木くんの道三は圧巻だった。

長谷川さんのいろんな映画やドラマを観たが、特に「進撃の巨人」の実写版は面白かった。楽しそうに巨人を演じていたのが印象的だった。

明智光秀の事は、本能寺の変と三日天下の事しか知らないので、最初の頃は我慢して観ていた時もあった。

でも、だんだん面白くなって行った。

特に、最初は信長や秀吉・家康の配役に違和感をもっていた。今までの、大河ドラマで演じられていた信長や秀吉・家康とは真逆のような配役で。

でも、あの信長だったから、あの、本能寺の変に繋がったのだろうと思う。

最終回の、信長を打とうとするまでの光秀の心の葛藤を、その瞳に表した演技にドキドキした。

燃え上がる本能寺を見つめる光秀の瞳に現れる苦悩、そして、自分を打ちに来たのが光秀と分かった信長の瞳に浮かぶ涙。

同じ思いで心を繋げて歩んで来た若者が、大人になり経験や環境で考えも歩む未来への道も違って来た時の、フッと分かれ道はどこだったのだろうと振り返った時の青春ドラマの最終章を見ているようだった。

私にとって素晴らしいラストシーンだった。

録画してある最終回を、もう一度観ようと思っている。

そして、あれから日本に麒麟が来た時はあったのだろうか?

 

 

 

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映画「新感染半島」

2021-01-24 12:35:43 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

韓国映画の「新感染半島」を観に行って来た。

ゾンビ物が好きな私は、前作品の「新感染ファイナルエクスプレス」を娘と観に行って来た。韓国のドラマや映画をみないので、初めて韓国物を観た。

ゾンビのドラマや映画を沢山見ている私には、突っ込み処満載だったが、単純に面白かった。

ゾンビが現れたて、ひたすら逃げる、逃げるだけで、その間に生きている人間のあれこれがあって、ただ単純に可笑しくて可笑しくて笑った。

娘と一緒に観に行った、プラッドピットのゾンビ映画の、あのゾンビと一緒だね、あのゾンビも笑ったけど、と話した。確か、あの映画のゾンビウイルスが韓国の山奥から来たとかだったような・・・。

そして、ラストシーンがドラマの「ウオーキングデッド」にあんなシーンがあったなと、つい、突っ込みながら見ていた。

初めて見たゾンビ映画は、何十年も昔のアメリカの白黒映画。月夜に墓場(土葬だから)からボコッボコとゾンビが起き上がってくる。怖かったな。

アメリカドラマの「ウオーキングデッド」は本当に怖かった。初期の頃は、録画して観た。それも片目で(笑)それほど怖くてハマってしまった。最近の「ウオーキングデッド」は、ゾンビドラマというよりは、人間間の争いになって、ちょっとなと思っている。

続編のこの韓国のゾンビ映画を、娘と一緒に行くはずだったが、日にちが合わなくて一人で観に行って来た。

あれから4年後の韓国との事だけど、これはゾンビ映画というよりは、人間同士の戦いだった。

でも、4年しか立っていないのに、この大都市の荒れようはどうよと、まるで100年も経っているように崩れる落ちているビル等の荒廃ぶりを突っ込む。

荒廃した都市でのカーチェイス、こういうシーンはアメリカ映画でよく見たな・・・。

まるっきりゾンビの怖さを感じられなかった。

人間同士のバトル映画なら、違う映画を見に行く。

我が子を守る為に、髪振り乱して機関銃をぶっぱなす母親。イケメンで終始クールで、お兄さんが殺されても悲しみ感じさせない、あまり表情のない主人公の男性は、何なのと思ったり。

それに、たったあれだけ(バック何十個?)の、たかがお金の為に、命がけで香港から韓国に渡る動機が弱すぎ。

娘に「面白かった?」と聞かれたので、「お金払って行くまでもないよ」と答えた。

NHKのゾンビドラマ「ゾンビが来たから人生見つめなおした件」の、あのホンワカしたゾンビの方が、思い出しても私には面白かった。

今、コンピュータで映画を作ったりするので、都市から人を消したり、または加えて荒れ果てた風景を作ったり、高層ビルを爆破したり、そしてカーチェスも迫力満点に作れる。

昔、何十年も前の映画で、チャールトン・ヘストンの「オメガマン、地球最後の男」を見た。

彼の大フアンだった私は、彼の映画は必ず観に行った。

その映画の冒頭で、早朝、車でロスアンゼルスの町を疾走するシーンがある。

それこそ、人っ子一人いないし、犬だっていない。動くものは、風で飛ばされる破れた紙くらい。

昇って来た朝日に照らされる高層ビルの窓にも、動くものは何もない。

主人公が一人で、高層ビル群の道路を延々と車で走るシーンが続く。

いまも忘れられないシーン。

そして、このシーンの撮影の為に、ロスアンゼルスの住民たちが一定時間、全ての人達が外に出ず、映らないように窓から離れて協力したという。たかが映画の為に、アメリカって凄いな、と思った。

「クレオパトラ」の映画だって何万人ものエキストラが当時の服を着て協力したという。やっぱりアメリカって凄いなと思った。

あの頃の映画作りは、それこそ、知恵と工夫と手作りと情熱で、私達を感動させれてくれた。

今は、何だって、どんな映像だって作れる。

だからこそ、映画好きな私には、もっと細部に拘ってほしいな、と思う。

 

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