水曜日の試合なので、仲間は誰も行かない。
私も、どうしょうか迷っていた。横浜戦の帰りに仲間には、行かないと言っていた。
でも、やっぱり行こうかなと、前の日にコンビニでチケットを買った。
武蔵小杉で、シャトルバスに乗っていたら雨。でも、スタジアムに着いたらほとんど上がっていた。
席を2階の屋根の下に決め、少し外を散歩した。あら、青赤バスが止まっている。
そして、戻って席に着いたら雨が降って来た。それも酷い豪雨。
ゴール裏に来たのは、本当に久しぶり。10年?
いつも、友達が、会社の取引先から3枚のバックスタンドの中央の指定席をもらってくるので、有り難く観戦させてもらっていた。もちろん、周り中はフロンターレのサポーター達。
だから、ビックリしたのは応援。
太鼓の音がもろに上から降って来るのだ。一瞬、上を見た。太鼓の音が屋根に反響してまるで傍で聞いているようだ。
だから、2階のサポーターの声が下のサポーターたちの声とぶれないし、何を歌っているのかが良く分かる。
どこのスタジアムでも、中心から離れている私には、直ぐには何を歌っているのか分からない。
浦和なんて、中心と上の私たちの所と、歌がずれていた。
だから、見ずらいけど、応援には最適だなと思った。
そして、不甲斐なく0-2で負けてしまった。
楽しくパスを回し、ここぞとなると一気にゴール前へシュートへとプレーするフロンターレ。
ペナルティエリアに入っても、これでもかとパスを回し、結局、相手に取られてカウンターを食らう東京。
慌てて戻る選手達。そして、ゆっくりと歩いて戻るウタカ、時に大久保。
それなら、反対に、東京のサイドをドリブルで上がってクロスを入れたい時には、ちゃんとゴール前に彼らはいて欲しい。だから、スピードダウンしてカウンターが出来ない。
いなければ、そこで、上がりを待つのではなく自分で中に切り込んで行けばいいけど、ショーヤのように。
そして、FWなのに、パスファーストでいいの?と思うのは私だけ。
バックがどんなにディフェンスしても、せっかく攻め上がってもシュートで終われなくて、直ぐに相手が攻めて来れば、守る方はイラっとするだろうな、と思う。
そんなにシュートする事がイヤなのだろうか、直ぐに近くの味方にパスをする選手達。ミドルシュートだってもっと打ってもいいのに。
シュートが枠に行かないし、シュート数が少なすぎる。
昔、原監督に、なかなか点が入らなくて、「シュートも数打てば当たる」 と言われて20本以上もシュート打ったことがあった。笑ってしまった、言われて打つ選手も選手だけど。
やっぱり、失点する事よりも、点を取れない事の方が重症だと思う。
得点王になったFWがいるというのに、大いなる期待を持ってリーグが始まったはずなのに。
そして、代表にも選ばれ、あんなに輝いていた太田はどこに行ったのだろう。
クロスを入れさせないためにも、もっと体を寄せなくてはと思うし、そこでなんとかボールを奪取して欲しいと思う。反対側の柳の方が体を太田より寄せたり、当てたりして戦っているように見える。
そして、いつも私には謎の永井のイン。私だけが、彼に辛口なのか。
試合が終わった時に、膝をつく川崎の選手と、座り込む東京の選手。
あちこちで、ブーイングと拍手が。
選手が整列して、礼をした瞬間、ゴール裏からブーイング封じの為の、太鼓の音と~青赤フラッグ掲げて~の歌声が上がる。
まだ、日曜日に川崎との2戦目があるから、ゴール裏中心がブーイングを封じたのかも知れない。
でも、仕事をなんとか片づけて雨の中を等々力に駆けつけ、不甲斐ない試合を見せつけられて、文句を言いたいと思ったのにブーイングを封じられたサポーターの気持ちは、どこに行ってしまうのだろう。
太鼓に合わせて楽しそうに歌を歌いこぶしを上げ、ジャンプするゴール裏のサポーター達を、上から見下ろしながら、何か悲しい気持ちになった。
そして、寂しくスタジアムを後にした。
前を3番森重のレプリカを来たお父さんと、14番武藤を来た幼稚園児の男の子と、リュックで何番か分からない小学生のお姉ちゃんの3人が手をつないで歩いていた。
男の子は、武藤君の活躍した楽しかったあの年を、覚えているかな。「選手もフロントもサポーターもプロにならなければいけない」 と言ったキャプテン森重の背中を見たくても、今、ピッチにいない。
どんな話をしながら歩いているのだろう、彼らも、私と同じ稲田堤で降り、京王線は反対のホームへ登って行った。
お疲れ様でした、また、スタジアムへ応援に行こうね、きっと楽しい試合も見れるよ、と心でつぶやきながら電車に乗った。
次のルヴァンカップのホーム2戦目は、娘夫婦と旅行に行くので、応援出来ない。
残念なような、ホッとしているような・・・。