シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

子供のころに思い描いていた将来像・・「パリは霧にぬれて」

2006-09-19 21:42:08 | Weblog
71年ルネ・クレマン監督作「パリは霧にぬれて」

当時30歳のフェイ・ダナウェイ主演。ミステリアスな雰囲気の心理サスペンスらしいね。これ確かお正月映画だったと思う。

でもいまだ見ていない。

そのころ、フェイは人気投票でも7位とか結構いい位置につけていて、ある批評家が「カトリーヌ・ドヌーヴとフェイ・ダナウェイには共通点がある、それは夜が似合う美女だってことだ、彼女たちは昼間の太陽光は似合わない」と書いていた。

それを読んで「え~~~なんつ~~かっこいい」

そして私は決心した、フェイのような「夜」が似合うマブイ女になろうと。

あの退廃的に髪をかきあげる感じ、ゆる~~くアップにしてて後れ毛がはらっと首筋にかかる感じ、いいね~~物憂くて・・

大人になったら自動的に、夜の似合うマブイ女になるものと思いこんでいたが、47年生きてきても、そういった兆候は現われず・・あれ?

前髪長くないし・・かきあげられないし・・夜ふかしはするので「夜」の似合う女にはなっているが、どこかホテルのバーでかっこよく酒飲むわけでもなく、家で隣のパンツ一丁(今でもそうだ)のオヤジと今日見たへんな人とかの話をしながらビールを飲む程度では、夜が似合うとは言えないしさ。

この映画のフェイのように、どこか精神の均衡が崩落寸前で「あ~~もうちょっとでイケナイところに滑り落ちそう」ってのがセクシーさになるんだが、占いで「あなたの最もすごいところは打たれ強さ」と言われちゃさ、はかないなんて望むべくもありません。

なので、子供のころの夢は実現することなく現在にいたってます。