シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

素晴らしい映画との出会い・・「ホテル・ルワンダ」

2006-09-06 22:21:39 | Weblog
04年テリー・ジョージ監督作「ホテル・ルワンダ」

今日レンタルにて鑑賞。

もしあなたが映画ファンなら、絶対に見るべき映画だ。
もしあなたが映画に娯楽のみを求めているとしても、絶対に見るべき映画だ。

この残虐な事実の前に言葉を失うが、単に「本当に起こったこと」を伝えているだけではなく、映画作品として立派に出来ている素晴らしい1本です!

いつになく今日は真面目だが、鑑賞中何度も涙が流れた。

主演はドン・チードル、ルワンドの首都でベルギー系一流ホテルの支配人を演じている。彼はこれでアカデミー主演男優賞にノミネート、本当に素晴らしいよ!英語のサウンドのなまりも非常にナチュラルで・・

妻役は「イーオン・フラックス」で足を手に改造したサイボーグ娘を演じた女優さん。西側のカメラマンにホアキン・フェニックス、UN軍のボスにニック・ノルティ、ホテル本社の社長にジャン・レノ・・と一流の役者が顔をそろえています。

このドンが演じるポールさんは1200人の人間をホテルにかくまい、命を救った。

ルワンダの民族間の衝突で、100万人以上の人間が虐殺された事実・・それまでの怨念が原因らしい。

ルワンダは石油も出ず、西側にとってめぼしいものがない。そんなルワンダ人に救いの手を差し伸べるなんて・・誰もが彼らを見放します。
ニック・ノルティは言う、「君らはゴミだと西側大国は思っている。君らは二ガーですらない、アフリカ人なんだ」と。

「二ガーですらない」・・「肌の色で人を差別するなんて、ひどいことだわ」なんていうレベルをはるかに超えている。

ひと時も気の抜けない毎日、人が人を「ナタ」で惨殺する毎日、路上の累々ところがる死体、残虐する側にとっては「正当化」できる理由があるんだろうな、でも、やっぱり「群集心理」なんだと思う。

人が「群集」になるとき、「暴徒」となるとき、ひとりひとりの中の「暴力」がマックスまで引き上げられ、一種の「快感」にまで引き上げられるんだろう・・

あ~~本当に疲れた・・

でもね、最後にもう一度言いましょう「絶対に見るべき作品だよ!」って