安藤豊ブログ【日記・活動記録・地元秋田のPRなど】

秋田県で活動中の安藤豊のブログです。日記や日々の活動記録、美しい自然に溢れる地元秋田のPRなど。HPもあります。

八ッ場ダム

2010年09月16日 | Weblog

             

9月14日の民主党代表選挙の日は、昨年の政権交代で訴えられた「コンクリートから人へ」の象徴とも言われた、群馬県長野原町の八ッ場ダムを視察してきました。

民主党政権になって最初に前原国交大臣が表明したのが、この八ッ場ダムの事業中止でした。

地元や関係する首都圏の知事などは猛反発して、地元は大臣が求めた面会や話し合いにも応じませんでした。

その後、あれほど騒がれたダムの町はどうなったのか。

本県にも、成瀬ダムや鳥海ダムなど検証されるダムを抱えているので、大変関心がありました。

最初の写真にあるように、当時連日マスコミが報道して有名になった、十字架のような「2号橋」といわれる橋は、すでに工事が進んでつながっていました。

そのほか、道路の付け替え工事や家屋の移転や移転先の造成工事は着々と行われていました。

役場で「ダム対策課」の佐藤課長から事業の概要などを聞きました。

総事業費4600億円のうち既に3200億円が執行済みで、残工事は1400億円でダム本体は約600億円の予定とのこと。

あちこちで工事はどんどん進んでおり、中止ダムの町とは思えないような状況でした。

生活関連工事は予定どうり行うということで、やはりここまで進んだダムを中止して意味があるあるのか、というのが率直な印象です。

ただ、工事の様子をみると、国のやる公共事業は必要以上に金をかけ過ぎていると感じました。

これまでは、公共事業をやることに意義があり、公金を節約しながら効果を生むという発想に乏しかったことが、よくわかります。

水没予定の「川原湯温泉」の老舗旅館「柏屋」さんに寄って、ご主人の豊田さんにお会いしました。

娘さんが大曲に嫁いでおり、同じ会派の樽川議員の兄弟のお嫁さんです。

ダムに翻弄された半世紀だったようでした。


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