「ものぐさ精神分析」「唯幻論」などで有名な岸田秀は君が代を歌う。
インターナショナルも歌うし、パフィーの「アジアの純真」も歌う。
攻撃的に何かを否定したりしない、懐の広い人だ。
「共同幻想論」などで有名な吉本隆明は君が代を歌わない。
インターナショナルも歌わない。おそらくパフィーも歌わないだろう。
悩ましげに語るところが、偉そうではなくて、謙虚な人だ。
ぼくは、どれも歌えない。
おそろしく声域が狭くて、歌えないのだ。
もし、声域が広ければ、君が代もインターナショナルもパフィーも歌ってみたいと思う。
(インターナショナルは、聴いたこともないんだけど)
中沢新一はどうだろう。
歌うのかもしれない、歌わないのかもしれない。
場所にもよるのかもしれない。
歌う必要性は感じないのかもしれない。
「中沢新一の 東京アートダイバー」という講座が、青山ブックセンターではじまっている。
http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200906/2009_art_diver.html
9/12土、佐野史郎がゲストの回は見に行く予定だ。
先月、さっそく申し込んでおいた。
11/28土の、細野晴臣の回も行きたいなぁ。
1990年に出た中沢新一と細野晴臣の共著『観光-日本霊地巡礼』(ちくま文庫)は今もプレミアム本として高値で取引されている。
中沢新一のことを、ノーベル文学賞に値すると言う人はいないけど、ぼくは村上春樹より大江健三郎より川端康成より三島由紀夫より、中沢新一の文章はすごいと感じている。
大河の濁流をのどかに川下りするのが村上春樹。
大河の濁流を見てぶつぶつ話すのが大江健三郎。
大河の濁流にちょろちょろ放尿するのが川端康成。
大河の濁流にきばって叫ぶのが三島由紀夫。
そこで、
大河の濁流をするっと泳いで渡るのが中沢新一ではないかと思う。
さまざまな流れのうねっている川の中で、抵抗せず、流されず、力を避け、利用し、波の間をすり抜けるのは、とても知的な行為だ。
見えるものと見えないもの、形あるものと形が崩れたもの、認識できるものとできないもの、秩序と混沌。
そういった世界が、中沢新一には見えている。
中沢新一は、魅力的な詐欺師に楽しい世界を見せてもらえるのだったら、ちょっと騙されてもいいと思っているのかもしれない。
同時に、人々にわくわくするような世界を見せるためには、ちょっと一般人を騙してもいいと思っているかもしれない。
何かを通して魅力的な構造を表現する場合、触媒あるいは比喩としての何かは、必ずしも本物である必要はない。
錬金術もカルト宗教もキャバ嬢も、嘘であるといえば嘘だけど、それを通して何かを見出せるのなら、偽者を拒絶しなくてもいい。
中沢新一なら、おもしろい世界を見せてくれると思う。
もちろん、中沢新一を否定する人もいるだろう。
べつに、否定してもいいけど、どうせなら、芸術的な、おもしろい否定をしてもらえればと思う。
(残念ながら、的が外れている意見が多いように思う)
知り合いは、むかし中沢新一にエロ話ばかりふられて閉口したいみたいだけど、それはきっと堅物であることをからかわれていたんだと思う。
会社人間、チャラ男、無趣味男、占い好き女性、それぞれ価値観があるのだろうけど、たまにはその価値観をリフレッシュしてもいい。
いつもと違う見方や考え方に、魅力を見出すかもしれない。
知らなかった世界が見えてくるかもしれない。
だから、「中沢新一の 東京アートダイバー」をおすすめしたい。
http://www.cinra.net/news/2009/06/19/144306.php
青山ブックセンター カルチャーサロン青山 新講座
『中沢新一の 東京アートダイバー』
2009年7月より主に奇数月の土曜日 全6回
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
時間:19:00~21:00
ゲスト:
伊東豊雄(建築家)
隈研吾(建築家)
細野晴臣(音楽家)
しりあがり寿(漫画家)
佐野史郎(俳優)
高木正勝(アーティスト)
※日程・ゲスト出演者は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください
定員:80名
受講費用:1回分 3,000円(税込)
※講座の内容により、教材費を別途お支払いいただく場合がございます
インターナショナルも歌うし、パフィーの「アジアの純真」も歌う。
攻撃的に何かを否定したりしない、懐の広い人だ。
「共同幻想論」などで有名な吉本隆明は君が代を歌わない。
インターナショナルも歌わない。おそらくパフィーも歌わないだろう。
悩ましげに語るところが、偉そうではなくて、謙虚な人だ。
ぼくは、どれも歌えない。
おそろしく声域が狭くて、歌えないのだ。
もし、声域が広ければ、君が代もインターナショナルもパフィーも歌ってみたいと思う。
(インターナショナルは、聴いたこともないんだけど)
中沢新一はどうだろう。
歌うのかもしれない、歌わないのかもしれない。
場所にもよるのかもしれない。
歌う必要性は感じないのかもしれない。
「中沢新一の 東京アートダイバー」という講座が、青山ブックセンターではじまっている。
http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200906/2009_art_diver.html
9/12土、佐野史郎がゲストの回は見に行く予定だ。
先月、さっそく申し込んでおいた。
11/28土の、細野晴臣の回も行きたいなぁ。
1990年に出た中沢新一と細野晴臣の共著『観光-日本霊地巡礼』(ちくま文庫)は今もプレミアム本として高値で取引されている。
中沢新一のことを、ノーベル文学賞に値すると言う人はいないけど、ぼくは村上春樹より大江健三郎より川端康成より三島由紀夫より、中沢新一の文章はすごいと感じている。
大河の濁流をのどかに川下りするのが村上春樹。
大河の濁流を見てぶつぶつ話すのが大江健三郎。
大河の濁流にちょろちょろ放尿するのが川端康成。
大河の濁流にきばって叫ぶのが三島由紀夫。
そこで、
大河の濁流をするっと泳いで渡るのが中沢新一ではないかと思う。
さまざまな流れのうねっている川の中で、抵抗せず、流されず、力を避け、利用し、波の間をすり抜けるのは、とても知的な行為だ。
見えるものと見えないもの、形あるものと形が崩れたもの、認識できるものとできないもの、秩序と混沌。
そういった世界が、中沢新一には見えている。
中沢新一は、魅力的な詐欺師に楽しい世界を見せてもらえるのだったら、ちょっと騙されてもいいと思っているのかもしれない。
同時に、人々にわくわくするような世界を見せるためには、ちょっと一般人を騙してもいいと思っているかもしれない。
何かを通して魅力的な構造を表現する場合、触媒あるいは比喩としての何かは、必ずしも本物である必要はない。
錬金術もカルト宗教もキャバ嬢も、嘘であるといえば嘘だけど、それを通して何かを見出せるのなら、偽者を拒絶しなくてもいい。
中沢新一なら、おもしろい世界を見せてくれると思う。
もちろん、中沢新一を否定する人もいるだろう。
べつに、否定してもいいけど、どうせなら、芸術的な、おもしろい否定をしてもらえればと思う。
(残念ながら、的が外れている意見が多いように思う)
知り合いは、むかし中沢新一にエロ話ばかりふられて閉口したいみたいだけど、それはきっと堅物であることをからかわれていたんだと思う。
会社人間、チャラ男、無趣味男、占い好き女性、それぞれ価値観があるのだろうけど、たまにはその価値観をリフレッシュしてもいい。
いつもと違う見方や考え方に、魅力を見出すかもしれない。
知らなかった世界が見えてくるかもしれない。
だから、「中沢新一の 東京アートダイバー」をおすすめしたい。
http://www.cinra.net/news/2009/06/19/144306.php
青山ブックセンター カルチャーサロン青山 新講座
『中沢新一の 東京アートダイバー』
2009年7月より主に奇数月の土曜日 全6回
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
時間:19:00~21:00
ゲスト:
伊東豊雄(建築家)
隈研吾(建築家)
細野晴臣(音楽家)
しりあがり寿(漫画家)
佐野史郎(俳優)
高木正勝(アーティスト)
※日程・ゲスト出演者は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください
定員:80名
受講費用:1回分 3,000円(税込)
※講座の内容により、教材費を別途お支払いいただく場合がございます
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