ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

繭虫明かり

2024年08月31日 21時00分25秒 | ギャラリー樟楠

 

 
霜触繭子(しもふれまゆこ)
1977年4月16日生まれ
武蔵野美術大学工芸工業デザイン科で手工芸を学び
1999年より独自に明かり制作をはじめる
主に個展にて作品を発表
現在は埼玉県長瀞市の実家のギャラリー喫茶やましたにて製作
https://shimofure.com/
https://www.instagram.com/mayumushi416/
 


 
霜触繭子さんの明かりは、繭虫と名付けられています。
素材は、和紙。
父親は塗師、和紙で漆を漉してから塗りを施すので、繭子さんは幼少のころから和紙が身近にあったのです。
日本各地にある和紙の文化ですが、漆の漉し紙として名高い奈良県吉野町の昆布尊男さんが作る最高級の手漉き本吉野紙をメインに明かりを作られています。

 

 

 


 
傘子と呼ばれるシェードランプには、新吉野紙と呼ばれる新素材を使った紙で制作され、スッキリとした白い仕上がりです。

 

 

 
もうひとつ、山形県上山市で漉かれる麻布紙も漆の漉し紙で、原料の楮の皮が程良く残ります。

 

 
 
3種の和紙と山で手に入れた木や木の実をアクセントに繭虫が生まれます。
作り方は、企業秘密との事ですが、明日の最終日は、繭子さんが在廊されるので、直接聞けば教えてくれるかもしれません。

 

 


 
繭虫は明かり。
電気のコードが必要になります。
コードの仕上げもシンプルなモノやカラフルなモノもありますが、素材として面白いのは、野蚕糸と言われる野生の繭蛾から作られる糸で仕上げたモノ。

 

 
野蚕糸はワイルドシルクとも言われ、その名の通り、野性味あふれる糸で、繭虫との相性も良いです。
ご希望があれば、別仕上げのコードも野蚕糸に変えてくれるそうです。
 
和紙と木と野蚕糸で作られる繭虫明かりは、あたたかな灯とやわらかな曲線に和紙を細長く切って貼り重ねるので、うっすら流れのあるグラデーションが美しい。
自分が知る中で、これ以上の癒しの明かりはありません。

 

 

 


 
最終日もどんな天気になるか分かりませんが、あたたかな灯りと、在廊される繭子さん。
そして、気持ちの落ち着くバイサオウの日本茶と共にお待ちしております。
 
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ROUTE140 長瀞
ギャラリー、オンライン共に明日( 9/1:日)16:00まで
11:00 ~18:00(最終日16:00)
前沢泰史 8/31・9/1在廊
霜触繭子 9/1在廊
 
オンライン
https://alpinoginka.thebase.in/
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ギャラリー樟楠
 
 

 



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