津軽烏城焼
青森県黒石市、豊かな自然と広大なリンゴ畑に囲まれて、
103メートル 52部屋という世界一の登り窯がある。
20年以上の年月をかけて作られた窯である。
築窯後、手前の数部屋を使って焼成されているが、来年(2021)の5月に103メートル全てを使った焼成がはじまる。
窯に入れる作品を作ることも、窯に詰めることも、想像を絶する仕事になるだろう。
もう赤松の薪も準備しはじめないとだし、その薪の量も、薪割りの仕事も、自分にはイメージすることすらできない。
一度、火を入れると4ヵ月間 燃やし続ける予定だそうだ。
しかし、今、今井理桂さんは、この103メートルの窯を焚くことに向かって突き進んでいる。
「悩みも多く、プレッシャーに潰されそうだ」と理桂さんは言うが、きっと焚き上げると信じている。
そして、まだ誰も焼いたことのない、見たことがない大自然釉の大壺が誕生することを願っている。
理桂さんの思いを知るために、今まで作ってきた大壺も茶碗も酒器も見てほしいと思う。
青森まで行くのは大変だが、今、津軽烏城焼の、今井理桂さんの大自然釉はさいたま市にある。
1/26まで
光量の少ない週末になりそうです。
暖かな恰好でお出かけください。
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町1-147
048-641-9156