紫陽花の花も薄っすら色付いてきました。梅雨は嫌いですが楽しみな季節です。
銀花ギャラリーでは、但馬木彫とその周辺展がはじまりました。
隔年で開催している但馬木彫ですが、待ちきれない方も多く「いつ展示?」との、お声を頂きます。ありがたいです。
今年は、短期ではなく通常会期で展示致しますので、たっぷりと楽しんで下さい。
メンバーは、いつもの5人。
松田兄弟長兄、一戯さんの木彫こそ、但馬木彫であると
再認識させていただいた今回の彫。
独特の世界観で、童話や昔話に出てきそう。
子供心を持って世の中を飛びまわっていそうです。
一戯さんの奥様、京子さん
女性らしさが気持よく伝わり、一見、無表情に感じる少女や仔犬は、眺めれ眺めるほどに 豊かな表情を感じ、惹き込まれていきます。眺める時の心情で、顔付きが変わって見えるのです。飽きることなく飾れ、永く楽しめる彫りです。
三男の掲三さんは、椅子や座卓を製作されています。
4本脚は初登場です。
4男の政斗さんは、固定ファンも多いですね。
男性からも「かわいい」の声が聞こえてきます。ただカワイイだけでなく、ユーモアや哀愁も感じさせ、時にキリッと鋭い目や恐れを感じさせるくれる事もあります。
なにより、心をくすぐらるのです。
技術とセンス、両方があって、政斗さんの世界になるんですね。
マネをしようとしても技術だけでは作りだせない世界です。
タイトルにある「その周辺」と位置付けられていますが、あるぴいの銀花ギャラリーでは、但馬木彫の展示に欠かせない、立派なメンバー梅野浩壱さん。ひとり富山県で製作されていますが、井波彫刻の伝統彫りの仕事もこなしています。井波では「梅福」さん。
今回は、作品数が少なめですが、その分、一点一点に力を入れて彫られています。
イイです梅野さん。ファンも確実に増えており、とても伸びているように感じます。
今回の彫りは、是非 見ていただきたいです。
本日の初日は、待ちわびていた多くの皆様が、在廊していた作家さん達と話に花も咲き、各々お気に入りの彫りを楽しんでおられました。
作家さんの在廊は、明日5月24日(金)までです。
兵庫県但馬から来てくれたのは、京子さんと政斗さん。
そして、富山県から梅野浩壱さんです。
全体的に作品が少なめですが、強い作品も多いので、心地よいバランスです。
どうぞ 木彫を楽しみに来て下さい。
但馬木彫とその周辺展
2013年5月23日(木)~6月3日(月)
11:00 ~18:00(最終日16:00まで)5/28(火)休み
作家在廊日 5/23(木)・5/24(金)
但馬木彫HP
コンコンと但馬の里に響く 槌の音が、新芽のやさしい緑に吸収され、山の一番美しい季節に彫り込まれた木彫は、力強い 生命感に溢れています。
一戯さん、京子さん、掲三さん、政斗さんの但馬木彫に刺激を受け、ひとり富山で槌を振る「その周辺」梅野さんも力を付けてきました。
例年、短期の開催でしたが、今回はじっくりと楽しんでいただける様、通常会期です。愛らしく ほっとする木彫に出会って下さい。
阪 健志
今回の展示で、木彫を買われた皆様へ
但馬は、兵庫県の日本海側で、山陰地方になり、雨や湿気の多い地方です。
関東の空気の中で、ヒビが入ることもありますが、関東の気候に木彫が馴染むと、ヒビは落ち着きどこが割れたのかも分からなくなります。ゆっくりと関東の気候に馴れていただくために、ご自宅で飾るうえで不向きな場所は、「陽のあたる場所」「エアコンの風が直接あたる場所」「テレビ等、熱気を発する場所」等です。
末永く、木彫を楽しんで頂く為に、少し気にしていただけると嬉しいです。
宜しくお願い致します。