Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

2005年08月30日の服装

2005年08月30日 23時53分52秒 | 服装
一応バイクに乗るので長袖だったわけですが、
さすがに富士登山には寒かったようで。。。

スナック菓子感覚とかで山登りしてはいけません、ホントに。
寒いからって小走り移動して気持ち悪くなったりもバカ過ぎます。

けど、こうは言うものの実際のところは、
防寒用にバイク用のカッパを用意してたわけで、
単に、めんどうだな、って着なかっただけなのです。

簡単に出来ることを、あえて出来ないフリしてみたり、
他人に見せる言動を自分にとって面白いところに落としていくことって、
たぶん誰にもあることなんじゃないでしょうか。

目に見える言動だけを信じ抜いてしまって、
その裏にあるものを見抜けないのならば、
それはそれで悲しい気もします。

心の奥底ではわかりあってるけど、
カタチの中で言い合ってるくらいでないと疲れちゃいます。

結局のところ、人生の差なんてものは、
富士山五合目自販機でペットボトル飲料が300円で売ってるのを見たとき、
そこからなにを思うか、見出せるかで決まってくるものだと思うわけです。



…なんて思わせぶりなことを、
たまには言ってみたいお年頃。

私なら300円じゃ運ばない。

映画生感想『亀は意外と速く泳ぐ』

2005年08月30日 11時22分48秒 | 映画
2005年08月29日、第3回イカンヌ映画祭5本目、
渋谷シネ・ラ・セットさんにて、21時10分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
NHKで夕方放送してたSFっぽかったり、推理ものっぽかったり、
そんな子供が喜ぶ匂いがちょっぴりする少年少女向けのドラマに、
小手先な、ちまちま感漂う笑いを追加したようなお手軽な作品です。

2時間ドラマとも、また違うんですけど、
映画映画してないというかスナック感覚で楽しめます。

30分ずつ全4回とかが似合いそうな、
いい意味で、全てにおいて安っぽいです。

まともに打席に立つことなく、
最初から最後まで振り逃げ狙いっぽい雰囲気が漂っています。

ボールを当てるつもりのまるでない振り逃げ狙いが好きか、
それとも全て大ぶりで真剣にホームランを狙いに行くのが好きか、
それは各人の好きな物語展開というか、好きな笑いの質に繋がるので、
一概にどちらがいいとは言い切れませんけどね。

ちまちま好きな方には、
きっとたまらない仕上がりになっていることでしょう。

私は台詞だけで止まらない大きい笑い好きなので、
ひとつひとつのちまちま笑いに気付いて楽しめたかどうかは謎ですが、
そういうのを探しつつ観る作品だと思いました。

どぞ至るところを見やって楽しんで観てください。

それにしてもレトロ服装な上野樹里がカワイかった。
シンプルながらも遊びのある服装っていいものです。

映画生感想『リンダ リンダ リンダ』

2005年08月30日 10時53分28秒 | 映画
2005年08月29日、第3回イカンヌ映画祭4本目、
シネセゾン渋谷さんにて、18時45分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
登場人物は不思議キャラというか、風変わりの割に、
演出がかなりに抑え気味で本物の文化祭っぽく装っているので、
誰もが自分の高校当時のことを思い出して、
つい、ニヤけてしまいそうな作品です。

ただ、そうであっても、あくまで娯楽なので、
最後盛り上げるべきライブの場面くらいは、
気分爽快にするため、演出を過剰にしてもいいと思うのですが、
そんなこともなく、淡々と終わっていきます。

全体的に見れば懐かしく感じさせられて、
決して、つまらなくはないんですけど、
でもどうせなら、もっと娯楽してほしかったです。

そんな娯楽しなさをも含めて、
文化祭や、もっと言えば学生時代の生活って、
意味のなさに意味があったよね。

…みたいなことを表現したいのであれば、
淡々とした演出でライブの意味のなさも強調されて、
それはそれになるのかもしれませんが。。。

実際、私は高校時代にバンドのボーカルをして、
ライブ前は、確かにだらけて、ふざけて用意してたものの、
ライブしてる瞬間は、歌って踊って、非日常的に弾けてたので、
演出的にも、ライブは過剰に弾けた方が自然な気もするわけで。

そういう意味で、高校当時を思い出してニヤけられるものの、
もう一歩が踏み切れなかった、非常に惜しい作品です。

ちなみにブルーハーツは世代的にひとつ前というか、
私自身がその頃音楽に目覚めてなかったので、
そこについては、あまり熱くなるものはありませんでした。

映画生感想『運命じゃない人』

2005年08月30日 10時29分07秒 | 映画
2005年08月29日、第3回イカンヌ映画祭3本目、
ユーロスペースさんにて、16時35分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
脚本が練りに練られていて、とても小気味いい作品です。
お金がないなら、こう表現しろ、の見本みたいな。

一見、関係なさそうに思えた5人の男女の時間軸が、
実は繋がり、絡み合って1本の物語を紡いでたみたいな、
私の大好きな系統の作品です。

ただ脚本が優れてるだけでなく、
そのアイデアを活かすための演出、台詞も、
とても丁寧で好感的です。

どうしても低予算っぽさが漂ってしまうものの、
それでも、ひとつひとつに極め細かさがあります。

こういう作品を佳作っていうんでしょう。
とってもいい意味で、そう思いました。

これは多くの映画好きな方に、
ぜひ観ていただきたい作品です。

特に説明なく、面白いから、って観せられても、
誰もがみんなニコニコ満足して帰れるでしょう。

邦画というか日本人が重厚長大な米国人に勝つには、
ちょこまかと細かく賢く素早く走り回るしかないわけで、
そんな日本人の特長が色濃く出た作品です。

だからと言って芸術という言葉に逃げてしまうことはまるでなく、
しっかり娯楽を諦めていないところが素晴らしいです。

米国を目指した重厚長大な邦画もいいですが、
こういう小さな邦画もまたいいものです。

なんとも、映画を撮りたくなる映画です。

映画生感想『ヒトラー ~最期の12日間~』

2005年08月30日 10時08分53秒 | 映画
2005年08月29日、第3回イカンヌ映画祭2本目、
シネマライズさんにて、13時20分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
基本的に楽しいことばかり観てたい私なので、
そもそも人間の暗部、辛いことや苦しいこと、悲しいことを描く、
戦争モノはまるで好きではないわけで、正直いい気分はしませんでした。
でもたとえ楽しくなくても見なくてはいけないこともあるわけで、
この作品では、そんなことを強く教えられた気がします。

この作品、べりリンが制圧され、ドイツが降伏するまでの12日間、
司令部周辺を中心としたベルリンの混沌とした戦時下を描いており、
ヒトラーもあくまでピースのひとつとして機能しています。

ので、題名とは若干違う印象を受けそうなものの、
ヒトラーの人となりに触れられ、ヒトラーというものを生み出した、
戦争について考えられる作品だと思います。

ヒトラーの人間味溢れる愛情を感じる場面があって、
本国では、それが問題視されたこともあったみたいなんですけど、
でも普段から悪人ぶって尖がってる、あからさまな狂人よりも、
一見普通の人が真顔で人を殺せる方がコワく、悪人度も高く感じられるので、
そういう部分を表現するのもアリじゃないかと思いました。

秘書を決めるとき、なぜか出身地を基準にしてたと思ったら、
言葉にはしないものの、実は後に奥さんとなる人と同郷な人を選んでたとか、
そういう優しい部分が見えつつも、裏ではムチャクチャなこともしてるわけで。

言い方は難しいんですけど、人間だからこそ人間を殺せるわけで、
人間を殺せる秘めた想いを見抜くため、抑えるためには、
目を見開いて、嫌なものでも見つめて、現実を見据えて、
戦時下みたいな状況だとしても、しっかりと自分を持たなきゃいけないって。

作品とはかなり飛躍してますが、そんなことも思えました。
どんな状況に置かれても、人間としての真理を見失うなと。

すっかり平和ボケして戦争なんて冗談しか思えないくらいな世代な私達ですが、
年に1度くらいは、こうした作品を観て、
戦争ってものについて真摯に考えてみてもいいのかもしれません。

…とかなんとか、まるで戦争モノ観ないので、
どんな作品でも通じそうな、ありきたりな感想に。。。

映画生感想『ハッカビーズ』

2005年08月30日 09時37分17秒 | 映画
2005年08月29日、第3回イカンヌ映画祭1本目、
恵比寿ガーデンシネマさんにて、10時10分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
哲学を冷めた視点で笑いに引き寄せ、お手軽に説明しようと試みた、
なんともリトマス試験紙的要素の高い作品で、
人によって、状況によって、どの登場人物の視点で見るかによって、
その印象がまるで変わってしまいます。

良いとか悪いとかを超えた、
なんとも感想を言葉にしづらい作品です。

役者の配置や演出は良いんですけど、
物語の骨となる部分や、言動の理由付けが。。。

どうにも、作品自体が一種のセラピーみたいな。
面白柄のロールシャッハテストみたいな。

これを観てどう感じますか、
心の解脱はできましたか、っていう。

911テロ後、延々と恐怖を煽られ続け、
生きる意味だとかがあやふやになってしまい、
米国人の心は不安定なままなのでしょうか。

そういうところが作品を通して透けて見えるようで、
なんとも米国人の心具合が気になりました。

そんなセラピー要素が強過ぎるので、
娯楽作品にしようと試みてるものの、やはりなり得ておらず、
娯楽を期待すると痛い目に会う気がします。

どうして、こういう部類の作品に、
こんな大物がたくさん出演してるんだろう。

…と、洋画でも邦画でも時々思うことがありますが、
この作品はまさにそんな作品です。

賢そうに思えるからかな。。。

ホントに賢い人は、難しい言葉を使わず簡単な言葉で、
サラッと心の内をくすぐれる人だと思うんですけどね。

哲学的な言葉に足を引っ張られ過ぎると、
理解できなくなっちゃうので、なかなか。

どんな人にオススメ出来るか、
非常に悩む作品でした。

第3回イカンヌ映画祭閉幕

2005年08月30日 08時29分41秒 | 映画
2005年08月29日、恵比寿、渋谷を舞台に、
5本の映画をハシゴした第3回イカンヌ映画祭ですが、
無事に閉幕したものの、意外と大変でした。

映画を観ること自体はまるで苦痛じゃなかったんです。
もっともっと観続けたいな、って思えたくらい。

でもテキトーに立てたスケジュールが、
いざ現地で確認したら、あまりにタイト過ぎて。。。

ハッカビーズ』(10:10~12:00 恵比寿ガーデンシネマ)
 ↑
 80分
 ↓
ヒトラー ~最期の12日間~』(13:20~16:15 シネマライズ)
 ↑
 20分
 ↓
運命じゃない人』(16:35~18:35 ユーロスペース)
 ↑
 10分
 ↓
リンダリンダリンダ』(18:45~21:00 シネセゾン渋谷)
 ↑
 10分
 ↓
亀は意外と速く泳ぐ』(21:10~22:55 渋谷シネ・ラ・セット)

点々と離れた劇場を巡るのに、
10分間隔って、まるで意味わかんない。

『ハッカビーズ』終了後、渋谷の劇場を巡って全ての当日券を買ってたら、
この意味わかんない時間割に気付いて、いちいち驚いてましたもん。

気付いてからは、各劇場をどう歩くのが早いか、果たして間に合うのか、
シミュレーション気味に、最短経路を考え、時間測りながら歩きましたからね。

そんなわけで『ハッカビーズ』後、80分ありつつも歩き回りに終始し、
以降、昼食も夕食も抜きで、声をかけたい好みの長身女性がいても我慢して、
いや、そもそも映画館で声をかけたことなんてないですが、
ともかく、ひたすらに早歩きで劇場を巡りました。

そんなこんなな苦労の末、全ての映画の開幕に間に合い、
映画祭を完遂したわけです。

最終的には、心地良い疲労感が残ったというか、
より一層映画が好きになりました。

映画って面白いものを、自分もしっかり学んで制作してみたいな、
って純粋に目をキラキラさせて思えるくらいに。

この日ばかりは、中学生な好奇心で動き感じてました。
これこそが少年の心を持った大人ですよ。モテモテですよ。

このイカンヌ映画祭とかいう恥ずかし過ぎる名称さえなければ。
これはダメですね、我ながら引きまくりですね。

ともかく、いい1日でした。

いやぁ、映画ってホントに素晴らしいものですね。
あなたの心にはなにが残りましたか?
さよなら、さよなら、さよなら。

…はい、全パクリ。