今日は、納棺の儀でした。
とりあえず気持ちを落ち着けるため、
こぼれ話から始めてみる。
みんなが成長した姿を見る度に下を向いてしまうのだけど、
キモイ私しか知らない人には信じられなそうだが、
10人くらいいるいとこ達が、みんなイケメンなのである。
3歳下にひとりいて、6歳下からほぼ年代順にひとりずつ。
3歳下から全員、贔屓目無しに客観的に見ても本当にカッコイイ。
普通と思える容姿な男子がおらず、みんなイケメン。
その質の高さに、ビックリすると思う。
今まで私がイケメン言っていじってた友達でも追いつけない。
しかも、ホスト系なカッコつけた感じはまるでなく、
体育会系で明朗快活で、あからさまにイイヤツって感じの、
男から見てもカッコイイと言える種類のイケメンっぷり。
男子からも女子からもモテるが故に、より良く輝いてる感じ。
絶対に女子で困らないし、性格も良いから困らせない。
で、みんなサッカー部のキャプテンとかなんですよ、これが。
私だけ陰湿自虐な文化系なオタクさんっぽい雰囲気で、
あからさまにひとりダウトである。うむ。。。
一応、写真部部長だったんですが。。。
容姿が遺伝しなかった代わりに、
心臓病が、なぜか私にだけ遺伝してるし、
どうにも遺伝の不思議を感じる。。。
そんな中、初孫かつ周囲より6歳くらい上だからってだけで、
ダウトな私に結婚相手はいるの話を親戚が代わる代わる聞くのは、
小さな集団いじめだと思う。
オレいないって。比べて見りゃわかるじゃん。
まるで隠してもいやしない。
しかも、3歳下のイケメンいとこが、
元めざましのお天気お姉さんなチカちゃん似の、
とってもカワイイ方と結婚し、子供までいるからなんとも。。。
カッコ悪い人はイケメンの100倍時間と熱意がかかりますからね、
もう260年くらい待ってください。すげ~頑張る。命かける。
---
1日目は、親族のみで納棺の儀をする。
みんな私服だというので、スーツを脱ぎ、
一応持っていった黒いジーンズに履き替える。
祖母と、私の父親を含めた6人の叔父さん叔母さん、
そしてその配偶者と十何人かの孫。
単純に遺体を棺に入れるだけでなく、
寝たまま洗える介護用っぽい風呂桶を家に持ち込み、
バスタオルのかけられた遺体を目の前でキレイに洗い流し、
要所要所で親族達がその洗い流しを手伝うという儀式。
この洗い流しについては、とっても珍しいらしいけど、
祖父は26年前に倒れて以来、右半身不随で、
祖母やうちの父親にお風呂を入れてもらっていたので、
最後もやっぱり、みんなでキレイに洗ってあげることに。
桶で体につらーと水をかける、タオルで顔を拭う、
という、ふたつのお手伝い。
安らかな顔は全く死んでるとは思えず、
祖母や叔父が、起きろ、の声をかけたり、
みんなが触れる度、すすり泣く。
急逝とは言うものの、単に私が知らないだけで、
3日前に具合が悪いと入院していた。
とは言うものの、単に肺に水がたまっただけで、
水さえ抜けば3日で退院できると診断され、
週末にはいつも通り、うちの父親にお風呂に入れてもらう、
なんて話を嬉しそうにしていたらしい。
それで私にも話はこなかった。
が、実際は肺に膿がたまっていた。
そして肺機能の低下が原因たる肺梗塞で、
死に際がわからないくらい静かに、眠るように亡くなっていった。
家に帰りたいからと救急車による緊急病院行きを拒否した、
祖父の過小申告と、診察ミスが重なった。
洗い流されていく背中には、肺のカタチに大きなあざが。
最後は痛みがなかったとは言え、
病院に行くまで痛みをこらえて、ずっと我慢してたんだ。。。
私もそうだし、父親もそうだけど、
多少くらいのツラさは、我慢してしまう。
たとえ、我慢し切れなくなっても、
軽い症状かのように振舞って笑顔で答えてしまう。
そうした振る舞いが代々伝わってきたことを考えると、
余計に悲しくなってくる。。。
洗い終えた後、白いつやつやキレイな死に装束を着せる。
足袋やスネあてをギュッとみんなひとつずつ縛る。
そして遺体を布団から持ち上げ、棺に入れる。
私は足元を持ってゆっくりと下ろし入れた。
祖父の入った棺に、
お気に入りの枕や帽子を入れる。
みんながむせび泣く中、蓋が閉められた。
とりあえず気持ちを落ち着けるため、
こぼれ話から始めてみる。
みんなが成長した姿を見る度に下を向いてしまうのだけど、
キモイ私しか知らない人には信じられなそうだが、
10人くらいいるいとこ達が、みんなイケメンなのである。
3歳下にひとりいて、6歳下からほぼ年代順にひとりずつ。
3歳下から全員、贔屓目無しに客観的に見ても本当にカッコイイ。
普通と思える容姿な男子がおらず、みんなイケメン。
その質の高さに、ビックリすると思う。
今まで私がイケメン言っていじってた友達でも追いつけない。
しかも、ホスト系なカッコつけた感じはまるでなく、
体育会系で明朗快活で、あからさまにイイヤツって感じの、
男から見てもカッコイイと言える種類のイケメンっぷり。
男子からも女子からもモテるが故に、より良く輝いてる感じ。
絶対に女子で困らないし、性格も良いから困らせない。
で、みんなサッカー部のキャプテンとかなんですよ、これが。
私だけ陰湿自虐な文化系なオタクさんっぽい雰囲気で、
あからさまにひとりダウトである。うむ。。。
一応、写真部部長だったんですが。。。
容姿が遺伝しなかった代わりに、
心臓病が、なぜか私にだけ遺伝してるし、
どうにも遺伝の不思議を感じる。。。
そんな中、初孫かつ周囲より6歳くらい上だからってだけで、
ダウトな私に結婚相手はいるの話を親戚が代わる代わる聞くのは、
小さな集団いじめだと思う。
オレいないって。比べて見りゃわかるじゃん。
まるで隠してもいやしない。
しかも、3歳下のイケメンいとこが、
元めざましのお天気お姉さんなチカちゃん似の、
とってもカワイイ方と結婚し、子供までいるからなんとも。。。
カッコ悪い人はイケメンの100倍時間と熱意がかかりますからね、
もう260年くらい待ってください。すげ~頑張る。命かける。
---
1日目は、親族のみで納棺の儀をする。
みんな私服だというので、スーツを脱ぎ、
一応持っていった黒いジーンズに履き替える。
祖母と、私の父親を含めた6人の叔父さん叔母さん、
そしてその配偶者と十何人かの孫。
単純に遺体を棺に入れるだけでなく、
寝たまま洗える介護用っぽい風呂桶を家に持ち込み、
バスタオルのかけられた遺体を目の前でキレイに洗い流し、
要所要所で親族達がその洗い流しを手伝うという儀式。
この洗い流しについては、とっても珍しいらしいけど、
祖父は26年前に倒れて以来、右半身不随で、
祖母やうちの父親にお風呂を入れてもらっていたので、
最後もやっぱり、みんなでキレイに洗ってあげることに。
桶で体につらーと水をかける、タオルで顔を拭う、
という、ふたつのお手伝い。
安らかな顔は全く死んでるとは思えず、
祖母や叔父が、起きろ、の声をかけたり、
みんなが触れる度、すすり泣く。
急逝とは言うものの、単に私が知らないだけで、
3日前に具合が悪いと入院していた。
とは言うものの、単に肺に水がたまっただけで、
水さえ抜けば3日で退院できると診断され、
週末にはいつも通り、うちの父親にお風呂に入れてもらう、
なんて話を嬉しそうにしていたらしい。
それで私にも話はこなかった。
が、実際は肺に膿がたまっていた。
そして肺機能の低下が原因たる肺梗塞で、
死に際がわからないくらい静かに、眠るように亡くなっていった。
家に帰りたいからと救急車による緊急病院行きを拒否した、
祖父の過小申告と、診察ミスが重なった。
洗い流されていく背中には、肺のカタチに大きなあざが。
最後は痛みがなかったとは言え、
病院に行くまで痛みをこらえて、ずっと我慢してたんだ。。。
私もそうだし、父親もそうだけど、
多少くらいのツラさは、我慢してしまう。
たとえ、我慢し切れなくなっても、
軽い症状かのように振舞って笑顔で答えてしまう。
そうした振る舞いが代々伝わってきたことを考えると、
余計に悲しくなってくる。。。
洗い終えた後、白いつやつやキレイな死に装束を着せる。
足袋やスネあてをギュッとみんなひとつずつ縛る。
そして遺体を布団から持ち上げ、棺に入れる。
私は足元を持ってゆっくりと下ろし入れた。
祖父の入った棺に、
お気に入りの枕や帽子を入れる。
みんながむせび泣く中、蓋が閉められた。