F(t)麒麟山Racing 女池支部の記録

社会人になって始めた自転車ロードレースの成長の軌跡と、シクロクロス全日本チャンピオンへの道のりを綴るブログ。

2008弥彦山ヒルクライム大会

2008年09月21日 | トレーニング
2年ぶりの参加となる弥彦。
地元開催とあって、知り合いが多く参加する賑やかな大会だ。
いわば新潟自転車「坂」運動会。

痛恨のパンクに泣いた乗鞍以来のレース。
自分の実力、ポジションがどの辺りなのか。
このレースで、乗鞍59分台で走ったよっしーさんと走ることで判断できる。

今回のレースの課題は、ロードレースで素晴らしい実績を多数もつよっしーさんの走りを学ぶこと。
そして勝負に徹すること。

アップはumiさんに教えてもらった六本木式の改良した方法。
乗鞍で上手く行ったので、今回も同様の方法でいく。
  ①軽い負荷を高ケイデンスで20分
  ②アウタートップ脱力しながら1分
  ③完全に疲労感がなくなるまで軽くペダリング
  ④②+③をさらに2回繰り返す
  ⑤ダウン

気持ちよくアップを終え、オイルでマッサージしてumiさん、Hnd君とスタートへ。
途中すれ違うローディ、よっしーさんだよ、とumiさんから。コスモ(小宇宙)が出ている。

スタートエリアは、すでに激込み。エキスパートは最前列で非常にありがたい。
ピカ君やバモさんと作戦会議?をして、いざスタート。

fin'sのkntさん、よっしーさん、自分の順での立ち上がりとなる。
よっしーさんの番手をまずは確保!嬉しくなる(笑
さあどんな展開になるんだ。楽しくてしょうがない。
序盤はfin'sのkntさんのイイ引きに縦1列で進む。
サイコンを外したので感覚だが、よっしーさんはcad90ぐらいか。

次はなんとピカ君が勢いよく飛び出した。
トルクを掛けてグイグイとペースを上げていく。
登りを意識したトレが結実したような走りだ。飯田が楽しみだ。
そうこうしていると今度はバモさんが先頭を引く。超人らしい素晴らしい引きだ。
新潟自転車祭り状態だ。楽しくてしょうがない。

ここまで先頭をほとんど引かず、よっしーさんの番手で登ってきたが、馬返しのあたりから、さすがに申し訳なくなってきたのでローテに参加。
バモさんから「イケー」とか「アタックだー」とか声が飛んでくる。
まるで町内会の運動会である(笑

しかし、このあたりからよっしーさんの男気のあるアタックが炸裂し、町内運動会は生き残りを掛けた泥臭い勝負に変貌する。
コーナーやローテのタイミングを利用してのアタック。
リアのギアを2~3枚は重たくしないと追従できないような加速。
ラインもアタックに合わせて変化をもたせる。
脚がイッパイの選手には致命傷となるような切れ味だ。
体の芯からゾクゾクした。

自転車の軽量化(それでも7.6kg・・・)や高級タイヤを装着したおかげで自転車の加速感がアップ。
アタックにはなんとか対応できた。
勝負どころは、ラスト3kmの急勾配区間(一昨年もここで抜け出した)とゴール手前と読む。
そんな展開の中、急坂を手前にして集団はトラクターRCのO村さんとJカワサキのI田さんの4人。
ただ、その後方にはumiさんやWアンディーの姿が確認できた。まだ分からない。

そして勝負どころと読んでいる急坂区間に入る。
先頭に出てペースを上げた。リスクもあるので、軽いギヤで回しつつ若干の余力を残しながら。
ヘアピンを折り返し勾配変化点で後ろに下がる。2人きりになれた瞬間。
前日の夜、風呂に浸かりながら思い描いていた展開が現実に。
ドーパミン神経がフル稼働し、興奮状態に突入する。

しかし、後続との差はわずか。お見合いによる再合流は避けたい。
よっしーさんのアタックは止まない。大きくラインを変え、スピードの変化も大きい。
なんとか持ちこたえる。
先頭を引く時はしっかりと出力を上げて差を広げることに努める。
トンネルが近づく。後ろは、いない。さあ勝負の時。
風呂でイメージしていた作戦、最後の坂が仕掛けどころだ。
それより前の仕掛けは早すぎる。
先頭だったか番手だったか、興奮状態で記憶が無い。
トンネルを過ぎ、短い下り区間、ペースはそれほど上がらない。
赤いコーンが見えた。ここだ!
秋田杉SPで練習していた下ハンダンス、上半身意識で一気に右手からスプリント。
チラッと左手を視界に入れる。よっしーさんはスプリント体勢に入っていない。
確信。勝った・・・。

よっしーさんと走ることができ、アタックの動作やライン、ローテの動作など実に勉強になるところがあった。
レース中、よっしーさんは自分の倍は先頭を引いた。
あれだけのアタックを繰り返したのにも関わらず後半もペースは落ちなかった。
結果は優勝だが、実力的には明らかに・・・。

優勝は一昨年の乗鞍以来2年ぶり。
今年は早い時期からトレを始め、積み上げてくることができた。
ただ、モチベーションの上がらない苦しい時期や体調の悪い時も。
それらを経て得られた勝利、このことは素直に嬉しかった。1人感慨モードに突入(苦笑
頂上では皆さんから祝福をいただいた。ありがとうございました。

この大会、じつは我らがF(t)レーシングのchemmyさんがMCを勤めた。
スムーズな司会進行はさすが!
裏側ではバタバタのことろもあったかと思います。
1日おつかれ様でした!