イタリアより

滞在日記

マルコポーロ空港より帰国1.

2015年01月14日 | ベネチア

ベネチア・マルコポーロ空港からローマへ


■2014年12月31日(水)

イタリア10日間の一人旅~今年も無事に終えて、ついにこの朝、帰国となりました。旅行前から引いていた風邪が治り切らないままだったので、体調は絶不調でしたが、持参した抗生剤と、何としても乗り切るのだという“気(鬼気か^^;)”のお陰で何とか当初の予定をこなすことが出来て満足な旅になりました。

それにしても、あそこにも行きたい、ここも訪れたいと、机上で立てたスケジュールでは悠々として楽しみだったことが、実行してみると、まるで阪急トラピックスの弾丸ツアーのようになってしまい、今更ながら苦笑すること仕切りです。自分の体力を考慮して、もっと余裕のある旅計画をしなければと、今回は猛省したことでした。


ローマ広場へつながるカラトラヴァ橋

見た目とは相反して、重いスーツケースを持った旅行者には、ちっとも優しくない・・・(-_-;)


今回のベネチア滞在は、近郊の町へ日帰り旅行をしたかったが為に、鉄道駅近くにホテルを取った結果、例年ならヴァポレットで空港まで直行のところを、ローマ広場からバスで帰国の途に付くことになりました。ベネチアの空港は、マルコポーロ空港といいますが、特殊なこの町の地形から、この空港への行き帰りは、船で直通の海路をとるか、バスで陸路を行くかのどちらかになります。

これまでは、町の中心地のホテルばかりに宿泊していたので、前述の通り、空港まで行くのはヴァポレットでしたが、今回初めてバスを利用することになりました。ホテルからローマ広場まで、私の足では、ぶらぶら歩いても10分もかからず到着するのですが、今回心配だったのは、大きなスーツケースを持って渡ることになる、上記写真のカラトラヴァ橋です。

これが、本島から唯一車の乗り入れが許されているローマ広場までつながる橋になるわけですが、見た目はゆるやかな段差に思える階段も、重い荷物を持って上がり下がりをするとなると、階段はコロを引いては無理な高さで、結局荷物を抱えなければなりませんでした。当初は楽勝だと思っていましたが、これがもう大変な労力を要しました。途中、一人の男性が手伝ってくれたので、ほんとに助かりましたが、もうこりごりです。


荷物を持たなければ、優雅なガラスの橋


私の旅の鉄則に、“翌朝の動作を考える”、という一目がありますが、今回はこれを甘く見た結果でした。ベネチア滞在予定のか弱き日本女性の皆さん、見た目は、緩やかで優雅に見えるカラトラヴァ橋ですが、大きな荷物を抱えてとなると、なかなか手強いです。ゆめゆめ軽く見てはなりませぬ^^;


ローマ広場:ATVO(空港直行のリムジンバス)の乗り場

赤い矢印が、バスのチケット売り場

黄色い矢印、当のATVOのバス

黄色の囲み線、乗車するバス停


さて、上記の写真はカラトラヴァ橋を渡ると正面に広がるローマ広場の光景です。ここからマルコポーロ空港へ行くバスは「ATVO」と「ACTV」の二社があってそれぞれ運行していますが、「ATVO」は、空港直行のリムジンで、車体に荷物の専用置き場があるので大きなスーツケースを持っている時はとても便利だし、やはり空港までは早いです。一方「ACTV」は市バスになります。以前はヴァポレットの共通券が使えてお得感がありましたが、今はこの共通券はなくなっています。次々変わるベネチアの交通システムはほんと旅行者泣かせです。


チケット売り場に張り出されていた「ATVO」社のリムジンの時刻表

上記の時刻表 → 毎日、この時刻に、ローマ広場からマルコポーロ空港行きが発車する

有効期限は、2014年10月26日~2015年3月28日

空港までの料金は一人6ユーロ(往復買うと11ユーロ也)


なお、「ATVO」社サイトは、こちら



チケットは、乗車時にバス停横にある、ティンブラーレで刻印する


飛行機の出発時間は、正午過ぎだったので、そう急ぐことはなかったのですが、旅先では何が起こるか分からない、私はやはり時間的に安心できる「ATVO」社のリムジンバスに乗りました。チケットは、前日に買っておいたので、スーツケースには、少々根を上げたものの、余裕を持ってこのバスに乗車することが出来ました。


バスの車中でも刻印は出来ます


勿論、このバスは座席指定ではないので、シーズン中は随分と混雑すると思いますが、この日の乗客は私を含めて5人のみ、約20分ほどで無事にマルコポーロ空港に着いたのでした。


マルコポーロ空港に到着した、私を乗せてきたリムジンバス

空港の入り口は、横断歩道を渡った目の前です


そうそう、このあと、空港内で、初めてベネチアに一人旅をした友人が抱いた“疑問”がようやく解けることになりました。いやぁ添乗員さんの居ない海外旅行は苦労の連続です(^^)

余談


駅前からここまで客の荷物を運んで来たポルタバガーリ

バスが来るまで待っていて、゛バスが来れば、車体に運んできた荷物を丁寧に入れていました


ベネチアには橋が沢山架かっていて、重いスーツケースや沢山の荷物がある時は大変です。そんな時、役立ってくれるのがポルタバガーリという荷物の運び屋さんです。彼らから突然声を掛けられると、何だか料金をぼられそうで不安になりますが、今回このバス停にいたポルタバガーリに料金を聞いてみました。今日のように親切な人が居てスーツケースを運ぶのを手伝ってくれればいいですが、そうでないと身体を痛めかねませんもんね。

実際、荷物を持ってホテルからローマ広場まで、私が一番楽だと考えた行き方は、駅前からヴァポレットに乗ることでした。たった一駅ながら、これだと橋を渡らなくても済むので迷いましたが、ヴァポレットの料金7ユーロ(この日のレートでは、日本円で1060円)~高いっという結論に至ったのでした^^;もっとも、ヴァポレットの1時間券は、同じ会社が経営しているので、「ACTV」のバスにも1時間以内なら利用が可能です。なので、時刻表とにらめっこをして、このヴァポレットのチケットで空港まで行くのもリーズナブルで良い方法だと思います。

そこで、このポルタバガーリさんに、駅前からローマ広場までの料金を尋ねると、7ユーロだという返事がありました。ヴァポレットと同じですねぇと思わずつぶやくと、彼は、私のスーツケースを指さして、「その荷物一個なら5ユーロにする」と言うではありませんか。「ありがとう~それなら来年ここに来たときに利用します」と私も調子よく、返しましたが、成る程~ヴァポレットの料金は値切りはできないけれど、ポルタバガーリさんなら、商談の余地があるようです。この荷物の運び屋さんは、前述もしましたが、ベネチアでも承認されている職業で、証明書も持っています。どうにもならないときは、彼たちに頼るのも一つの手立てかなと思います。同じバスに乗った人がこのポルタバガーリを利用したようでしたが、バスが発車する寸前に、ありがとうと言いながら、互いに肩を抱き合っていたところを見ると、料金をふっかけることもなく、このポルタバガーリさんは親切な応対をし、依頼した側も満足レベルを超えるサービスを受けたと感じたのだろうと思います(^^)
コメント (6)
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