カンピエッロ・デル・レメール
お気に入りの隠れ家的レストラン
■2013年12月27日
長い間、その存在だけは知っていて、ずっと行きたかったベネチアのレストラン「タベルナ・レメール」。2年前にやっと探し当てて訪ねましたが、今年もまたまた訪れました。旅先では時間的な制限もあって、行こうとしても行けなかったり、訪ねてみても閉まっていたりと、お気に入りのレストランで食事をするのはなんと難しいことかと思います。このお店もクリスマスの前後は休業で、開くのは毎年大体12月27日あたりから。今回はランチに行こうと考えていたので、ベネチア滞在の最終日に出かけました。というよりも、ここだけの話ヒソヒソ…レメールに行きたかったので27日までベネチアに居たというのが正しいですハイ^^;。
「カンピエッロ・デル・レメール」とも呼ばれるお店の店内
私はこの日の来店客第1号でした(*^_^*)
12時少し前でしたが、訪ねるとお店は開店準備も完了していて快くテーブルに案内してくれました。夜ならこの時期予約がないと入れないほどにぎわいますが、ランチはそこそこで私は一番乗りでした。このお店のランチタイムはいわゆるビュッフェ形式で、後方に並べられたお料理は食べ放題。そしてそれにプラスしてパスタが一品と食後のコーヒーが付きます。料理はどれもベネチアの家庭料理らしく、何よりも好きなものを好きなだけ選んで食べられるのが嬉しかったです。
野菜料理もふんだんにありました
正直な話、例えばパスタを注文すれば、お皿いっぱいに盛られた麺は同じ味が続いて(当たり前ですが)、それだけで満腹になり、どうかすると飽きてもきます。私はいろいろなものを少しづつ味わいたいので、こうしたビュッフェ形式はとても有り難いのです。材料を見れば、さして豪華なものは何もないですが、そこは料理人の腕のみせどころ~ランチを食べればその店のクゥオーコ(コックさん)の実力も分かりますよね。
熱々のお料理もありました
思いの外美味しかったのが、手前にある茄子の炒めもの
茄子は、イタリア語でMelanzane(メランザーネ)といいます
実は一番乗りした私に続いて、一組の日本人のカップルが入店し私のテーブルの斜め前に座りました。この店で日本人に会うのは初めてです。お互い目で挨拶を交わしましたが、あとで話をすると、どうも以前レメールをこのブログで紹介した記事を読んで下さった方のようで、それで今日訪ねて見えたということが分かりました。
勿論デザートも食べ放題です
チョコレートのプチケーキが程よい甘さで美味しかった(^^)
好きな物を少しづつ~
このお店は住所を知っていても探し当てるのはなかなか難しく、時として地元の住民でさえ知らない隠れ家的な場所にあります。なのでまさかここで同郷の観光客に会うとは思ってもみず、ほんとに驚いたのでした。
マイタケと若鶏のスパゲティ
ゆで具合は勿論アルデンテ~美味でした
ベネチアの家庭料理が食べ放題+パスタ一品+飲み物付きで17ユーロ
ベネチアでもガイド本やネットで紹介されている有名なバールやレストランに行けば、必ずといっていいほど多くの日本人に出会います。それも申し合わせたように皆同じ観光本とネットの情報を打ち出した紙を持って^^;勿論私も例外ではありません。昔と違って今はインターネットでリサーチが出来るとはいえ、現地の情報がまだまだ得難く少ないのですよね。
飲食店は、個人の味の好みもあるからお勧めするのはなかなか難しいのですが、せめてあの若いお二人がこの店に来て良かったと思ってくれたならこんなに嬉しいことはありません。私が経営するレストランでもないのに、こんな気持ちになるのは、少しでも人のお役に立った嬉しさと共に、他人同士でも旅先での情報がこうして共有出来たからだろうと思います(^^)。