あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

神秘の鳥居

2016-01-16 07:00:07 | 日記
善光寺を守る神社

 初詣には行かれましたか?
もしも何処へ行ったら良いかお迷いの方がいらしたら、長野市にお勧めの神社があります。
そこへ行けばお参りのついでに思いも掛けない物を見られるのです。

 毎週土曜日はウォーキングの途中に感じた謎を取り上げています。
12月からは善光寺さんの謎や参詣の見どころをお届けしてきましたが、今日のテーマは
「善光寺7社」です。

 長野市北部には善光寺7社と言われる7つの神社があり、善光寺を守護しているとされています。
それは武井神社、湯副神社、妻科神社、加茂神社、木留神社、柳原神社、美和神社です。
 今回お勧めするのは長野電鉄本郷駅のすぐ北側に位置する美和神社です。
この神社には大国主命が主祭神として祭られています。
 その昔大和の三輪出身の三輪時丸が善光寺に参詣しそのまま当地に留まって神社を建立、
大神神社(おおみわじんじゃ)の御神体を奉納したと言われています。
その為大神神社には御神体が無いと善光寺縁起には記されています。

世にも珍しい形状

 さてこの奈良県にある大神神社、知る人ぞ知る不思議な神社です。
本殿が無く、ご神体は裏手にそびえる三輪山となっています。
大神神社にあるのは何と三本が合体した形の、その名も三ツ鳥居あるいは三輪鳥居と
呼ばれる鳥居です。
 通常良く目にする鳥居は明神鳥居と称されています。
これは笠木、島木、貫と呼ばれる横の柱とそれを支える2本の柱、そして中央に着いた
額束で構成されています。
三ツ鳥居はこの明神鳥居の両脇に同じ形状で少し小型の鳥居がひとつずつ着いているのです。
ですから正面から見ると大きな鳥居の左右に小さな鳥居が鎮座した不思議な形をしています。
 長野市の三輪神社にはこの鳥居が建っているのです。

 他にも大神神社の流れをくむ神社にはこの三ツ鳥居がありますが、埼玉県秩父市の三峯神社、
愛知県名古屋市の三輪神社などと数が少なく、簡単に目にする事ができません。
その珍しい鳥居を地元長野市で見る事が出来るのですから、初詣に参拝されては如何でしょう。

 今回は善光寺そのものを少し離れて周辺情報をお届けいたしました。
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昭和46年のプロレス生観戦記

2016-01-15 07:00:21 | 日記
受け身が凄すぎる

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題してお届けしています。
今週から暫くは、あの時代に熱気に包まれて見た「昭和のプロレス生観戦」にお付き合い下さい。

 生涯初の生のプロレス観戦は昭和46年5月3日、会場はもう無くなってしまった
市民憩いの場所、長野市スケートセンターでした。
 中学坊主の私は小一時間の道のりをワクワクして自転車をこいで駆けつけました。

 初めて見るプロレスは驚きの連続でしたが、何といってもマットに叩きつけられた
レスラーが発する受け身の音の大きさには驚かされました。
技としては基本的な、ただ持ち上げて放り投げるボディスラム1発が如何に危険で
恐ろしい物なのか、この音一発で納得させられました。

 当日は第13回ワールドリーグの真っ最中。
この日のカードを記した記念パンフレットが手元に残っていますが、表記が時代を
感じさせます。
例えば馬場の身長体重は「6尺10寸 320ポンド」です。
何とも懐かしい響きです。

テレビで見た試合展開

 試合は、木戸vsドナルド・タケシの15分1本勝負からメインの大木金太郎、
アントニオ猪木vsキラー・カール・コックス、ザ・デストロイヤーの60分3本勝負
までの全10戦。
 テレビで見たスター選手が次々に目の前に現れるだけで気持ちは高揚し、幸せな
2時間が過ごせました。
ところがメインの試合でその盛り上がった気分がぶち壊されました。

 1対1で迎えた3本目。
コックスが勝負を決めようと大木の首を脇に挟み込んでブレンバスターの態勢に持ち上げます。
このまま後ろに投げられたら日本組の負けだ、その時猪木が飛び込んでコックスの腹部に
パンチ一閃。
たまらずコックスは抱えていた大木を離す。
すると大木は猪木の後方に見事に着地。
コックスに猪木、大木の順で対峙するや、大木が猪木の上半身を抱えて支え、補助を受けた
形でジャンプした猪木は目の前のコックスを両足で蹴り倒す。
更に助けに入ったデストロイヤーにも同じ要領でキック。
ふらふらと立ち上がるコックスにもう一度キック。
そしてそのままフォール、3本目は日本組が取って勝利!

 ちょっと待てよ、この展開は先週テレビで見たぞ。
吉村が大木に代わっていたけれど流れは全く同じ。
二番煎じを見せられて急速に気持ちが萎えてしまいました。
 これでプロレスに興味を無くすのが普通でしょうがどうした物か、私は胡散臭さを
感じながらも益々のめり込んでしまったのです。
そしてその後も生観戦を続ける事、30回。

 次週からはその中で特に印象的な試合を選び出してお届け致します。
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飛んでいるタカを見分けたい

2016-01-14 07:00:27 | 日記
タカ科に興奮

 手元に愛鳥家が手にする「BIRDER」と言う雑誌があります。
書名の隣には大きく「飛んでいるタカを見分けたい!」とサブタイトルが掲げられており、
これに惹かれて随分前に衝動的に買いました。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げていますが今週は
タカ科 ハイタカ属 ツミ です。

 素人鳥好き人間の私はタカ科の鳥を見つけると妙に興奮します。
梢に隠れる小鳥より、ゆうゆうと羽ばたく姿は見ているだけで得をした気分になります。
小さな草の種を忙しなくついばむのに比べ、獲物を狙って戦闘態勢で滑空する姿には
王者の風格が感じられます。
鋭いくちばし、厳つい爪、それら猛禽類の特徴は男心をそそります。
凛々しい佇まいが初心者の私の心を捕えて放しません。

謎の鳥出現

 ウォーキングコースの公園には、ストレッチを補助する器具がいくつも設置
されています。
 アーチ形の器具で空を仰ぎながら背骨を伸ばしていると、一羽の鳥が視界に現れました。
飛び方は余り上手に見えません。
あたかもコウモリが空中に浮かぶ為に必死に翼を動かしているかの様に、慌ただしげな
羽ばたきを繰り返します。
 必死に羽ばたいた後、今度は気持ちよさげに大きな円を描いて滑空を始めました。
そして再び頼りなげな羽ばたきをしながら西の方向に遠ざかって行きました。

 僅か2分程、しかもくたびれた私の裸眼での観察でしたが、ヒヨドリと同じくらいの
大きさでお腹の当たりに少しばかり赤い毛が混じっている様子が分かりました。
正体は分からないけれどタカの仲間である様に見えました。
 はて何だろう、帰宅早々に例の雑誌や図鑑を繰りました。

 「近年は市街地での生息も多い鳥。胸部から体側面にオレンジ色の羽毛を持ち、
羽ばたきと滑空を繰り返しながら飛ぶ。大きさはヒヨドリよりも小型」
この記述を頼りに出した結論が「ツミ」でした。
 しかし続く「冬には東南アジア方面に渡りをするが、温暖な地域では留鳥として残る」
にはいくら温暖化が進んだとは言え長野市がツミにとって暖かな地域なのか悩むところです。
 結局のところ、ツミっぽい鳥を見ました、としか書けません。

 例の雑誌の発行年月日は2009年9月とあります。
以来数年に渡って幾度もページを繰ってきましたが、いまだ明確に判別できるのは
トビ1種だけ。
好きと知るとは大違い。
 私にとってタカの仲間を見分けるにはまだまだ時間が必要です。
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最短命の虫の命は11日

2016-01-13 07:00:16 | 日記
最も長生きの虫は

 来月で61歳です。
平均寿命まで生きると仮定すると、残りの人生は約20年。
とうとうそんなカウントダウンを意識する歳になりました。

 一般に生物は一生の心拍数が予め決まっていると言います。
だからゆっくりと心拍を刻む象等の大型哺乳類は長生きし、ネズミの様に激しく
刻む小動物の寿命は短い。
人間を含む哺乳類にはその定理が何と無く当てはまりそうな気がしますが、
もっと小さな生物、例えば昆虫の寿命はどれ程なのでしょうか。
 
 虫の世界で最も長生きなのはある種のシロアリで、女王アリは軽く100年
以上生きるそうです。
 しかし日本にはそれ程長生きの昆虫は見当たりません。
身近な所で、我が家の庭を訪れる虫達の命の長さに目を向けてみましょう。

 長生き候補の一番手は蝉。
たいていの種類は地中で5、6年幼虫時代を過ごし、地上に出てからひと月くらい
成虫で過ごします。
 昨年親戚の庭の松が枯れてしまい掘り起こす事になり手伝いをしました。
スコップで掘り進めると、根に絡まった黒い土の中から次々に白い色をした蝉の
幼虫が這い出てきました。
地中の蝉の幼虫を見るのは初めての機会、眩しい日差しが恐らく苦手であろう幼虫が
土の中に逃げようとする姿を暫し観察しました。
 また何年後かに今度は地上で会いましょう。

はかない命のカゲロウ

 一方短い方の代表には、はかない命の代名詞のカゲロウがすぐに思い浮かびます。
しかしこのカゲロウ、実際には平均的な寿命の持ち主で、幼虫時代を含めた全生涯は
半年から1年に及びます。

 真の最短命は、我が家に限らずどこのご家庭の庭にもいるあの虫です。
それはアブラムシ。
 この虫の生涯はかなり変わっています。
雌の成虫は春に交尾をせずに、しかも卵で無くていきなり幼虫の姿の子供を産みます。
この時期の子供には雄は生まれず雌ばかりです。
やがて秋になると雄も生まれるようになり、今度は交尾をして卵を産みます。
アブラムシは卵の姿で冬を越し、翌年春になると又交尾をせずに幼虫を産み落とします。

 このサイクルの中で幼虫として生まれた個体の命は僅かに11日。
生まれて6日で成虫になり、4、5日の間は子供を産み続け、11日目に生涯を終えます。
 そこには子孫を残すと言う壮大な使命があり、その為だけに限られた11日の時間を
生ききります。
 それを思えば平均寿命までまだ20年も時間のある還暦オヤジ、やる気さえあれば
何でもできる筈。
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元気をハコベ!

2016-01-12 07:00:34 | 日記
春の七種

 先週は春の七草が旬な話題でした。
食品スーパーでは七草かゆセットが売られていました。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、そしてスズナ、スズシロ、
これぞ春の七草(七種)。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げていますが
今週はナデシコ科 ハコベ属 ハコベ です。

 堂々春の七草に選ばれているハコベですが実は一年中花や実を着ける草です。
古来日本では、茎にたくさんの葉が着く事から「繁栄」を意味する植物とされて
きました。
とは言え日本固有の種では無く、世界中に生息している元気の良い植物です。

 春の七草は、年末年始に御馳走を食べ過ぎて少々疲れた胃腸を休ませる為に、
お粥を食べる日として考えられました。
更に冬場に不足しがちなビタミンやミネラルを新鮮な野菜や青草などで補給しよう、
と生活の中に定着しました。
 実際、ハコベにはたんぱく質やカルシウム、ビタミンやサポニンが豊富に
含まれています。
茹ででおひたしやあえ物で、生の物はテンプラにするとおいしく食べられるそうです。
まだ私は挑戦していませんが。

願掛けオヤジ

 冬のウォーキングは殺風景です。
時々弱々しい日差しが当たる野原には、冬枯れた草の色と積もった雪の白しか
色彩がありません。
 しかしハコベはしぶとい。
板の様に硬くなった雪を取り除くと、押しつぶされているけれど全く色を失っていない
瑞々しいハコベが姿を現します。

 その昔、春の七草を選ぼうと考えた先人達には、経験的に得た栄養素や養生法など
の知識が充分にありました。
彼らが多くの草の中からハコベを選んだ理由のひとつには、冬の寒さを意にも介さず
青々と茂るハコベの強い生命力へのあこがれがあったのでしょう。

 時が過ぎて平成の世、銀世界の空き地の片隅に還暦過ぎのオヤジがひとり。
そこで緑のハコベを見つけ、健康長寿の実現の為に「元気をハコベ!」と願いを掛ける姿、
いじらしいじゃないですか。
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