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鳥に観察された観察者

2016-02-25 07:00:32 | 日記
森林公園は新たな出会いの場所

 私は根っからのミーハー・バードウッチャー。
正調ウッチャーが鳥の生態を勉強し、粘り強い観察も厭わず、さえずりの内容まで
理解しているのに比べ、気楽な物です。
少しばかり大きくて派手な色をした鳥に出会えれば、それで満足。
そんな鳥いないかな、今日は近くの森林公園まで足を伸ばしました。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げていますが、今週は
キツツキ科 アオゲラ属 アオゲラ です。

 小高い丘陵の一画が森林公園になっています。
ブナやクヌギなどの広葉樹が全て葉を落とした今は、観察するには都合が良い時期。
坂道を登り切って足を踏み入れた公園では、幾本もあった遊歩道が大量の落ち葉に
埋もれていました。

後を追いかけ森を縦断

 どちらに行こうか枝分かれした場所で迷っていると、左側にある太い幹に何かが
素早い動きで地面から飛びついた!
リス?
否、鳥です。
 やった!
早くも接近遭遇!
鳥は滑るように幹を駆け上がり、向こう側に姿を隠して様子を伺っています。
どうせ気付かれているのだからと落ち葉の音など気にもせず、あと少しで姿が見える
と思った正にその時、飛び発ちました。
僅か3メートル程先に留まり、こちらが進むと再び飛び、更に先の樹に留まります。

 さっさと遠くに消えてくれれば諦めるのに、親切なのか不親切なのか、同じ様な
距離を保って幹に留まりこちらを伺う動作を繰り返しています。
幾度目かの幹への着地をした頃に、森の端から端まで歩かされた事に気が付きました。
何だかからかわれている気がします。
 すると今度は幹の側面に留まって、真横からの観察を促しているかの様です。
頭を反らせ、細い足を木肌に食い込ませ、長い尾で体を支えている姿を「見ろ」と
ばかりに晒しています。

 ハトより一回り程小さな体、頭の一部を真っ赤に染めて、お腹が白くて背中は灰褐色、
さっき飛んだ時には薄い黄緑色の羽が見えました。
アオゲラです。
初めての遭遇に心の中で小躍りしました。
 そんな私の嬉しさが伝わったのでしょうか、突然、トゥルルル、ドリルを打ち込む様な
テンポの早い乾いた音を響かせました。
くちばしで暫く幹を叩いた後、ピョー、今度は甲高い声を上げて飛び発ちました。
何処に潜んでいたのか、もう一羽同じ姿が現れて後を追います。
 連れ合いを従えてかなり先の幹に着地すると、短い間隔でさえずりながら幹を駆け上がり、
やがて高い場所に姿を消しました。

 「俺は人間を観察するなら素人が良いね、少しかまうと喜んで着いて来るから面白い。
しかし今日の奴は酷かったね、素質も無けりゃ熱意も見えない出来の悪い素人。
顔はしょぼくれているし、動きも鈍い、逃げている内に嫌んなっちゃった・・・・」
 高い場所からさえずりだけが聞こえて来ます。
私はミーハーウッチャー、さえずりの意味など分かりません。
コメント
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