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善光寺さんで毎月行われる驚異のパフォーマンス

2016-02-06 07:00:52 | 日記
余り知られていない法要

 年末から続いた善光寺さんの数々の行事も、先日の節分会で一区切り着いた感じです。
春が訪れるとお彼岸の法要が、五月晴れの下ではお花まつりが、更に4月から7月まで
の夏安居(げあんご)がこれから続きます。
 大きな行事の中に隠れがちですが、毎月行われる法要があります。
余り知られていないこの法要、実は見どころが満載です。

 毎週土曜日はウォーキング中に感じた謎を取り上げています。
昨年12月から始まった善光寺さんの謎シリーズ、最近は面白情報の提供が中心になって
いますので、今回は「大般若会」を紹介致しましょう。

 大般若会(だいはんにゃえ)とは「大般若波羅密多経」を転読する天台宗の法要です。
毎月15日に行われ、月により朝と昼、あるいは昼にだけ行われます。
昼の法要は必ずあり規模も大きいので、体験するならこちらがお勧めです。

異次元の体験

 先ずは昼11時45分頃に大勧進入り口に行って、貫主様の出立を待ちましょう。
合図は善光寺紋・立葵の粋な法被をまとった堂番と呼ばれる職員の発声です。
大勧進の門の前に立った堂番が「ごあんな~い」と大音声を発します。
周囲の喧騒は一瞬で消え、それを合図に赤い大きな日傘を持った笠持ちさんやお供の者
を従えた貫主様の行列が歩き始めます。
この時に参詣者はお数珠ちょうだいを体験できます。

 大般若経は全部で600巻もある膨大な量のお経です。
この中から初めの部分、真ん中、終りの部分の主要な個所を選び出して、それぞれ数行
を拾い読みするのが転読です。
 それを行う僧侶の動きが一見の価値有りです。
法要は厳粛な雰囲気に包まれると思っている方には、ここから異次元の体験が始まります。

 内々陣に居並ぶ僧侶は経巻をパラパラとひもといて読経をしますが、その動きはまるで
マジシャンがトランプを上から下に流麗に移すが如く、あるいはミュージシャンが華麗に
アコーデオンを操るが如しです。
 見た事の無い動きに目を奪われていると、今度は聴覚がビックリさせられます。
本堂外陣にある妻土台には4張りの大太鼓と双盤と呼ばれる鐘が置かれています。
大般若会では僧侶の読経の間、野太い太鼓と甲高い双盤の音が鳴り続きます。
時に七拍で、時に三拍で打ち鳴らされる太鼓と鐘は、単純ながら力強い響きで20分
本堂を揺るがせます。
 
 普段は静まり返っている本堂がこの時ばかりは喧騒に包まれます。
この時足を運んだ方は「何事だ」ときっと驚くでしょう。
 視覚と聴覚が大満足する異次元の法要、大般若会。
さっそく今月15日に行ってみませんか。
コメント
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