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女子プロレスラーに襲撃された1998年の生観戦

2016-02-12 07:00:01 | 日記
懐かしのZAP

 大仁田が創設したFMWの流れを汲むFMW女子のリングに、ダンプ松本が
乱入したと報じられていました。
何とまあ、松本香女史はまだリングに上がっていたのですね。
驚いた事にその昔全日本女子プロレスを襲った覆面レスラー、ZAP・Tも一緒に
乱入したとあります。
 昭和の女子プロは平成の世でも元気な様です。
今思い出しましたが、あの時代に私、ZAPの襲撃を受けました。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」として当時の生観戦を
振り返っています。
今日は1998年の後楽園ホールです。

 当時サラリーマンだった私は、毎月1回東京の本社に出張をしていました。
その折に仲間と連れ立って、後楽園ホールでプロレス観戦するのが楽しみでした。
今の様に簡単にネットで検索などできない時代です。
直接後楽園に行って、面白そうな興業があればその場でチケットを買いました。
 正確な日時は忘れてしまいましたが、確か6月でしょう、その日後楽園ホールでは
全女の興行がありました。
女子プロは初めての経験、迷わずチケットを買いました。

震える足

 東京ドームで試合をする程の勢いを誇っていた全日本女子プロレスでしたが、
放漫経営がたたって資金繰りが極端に悪化、給料の遅配が生じて所属選手が次々と
脱退していた頃です。
選手層が薄く魅力的な対戦カードも組めない窮地を救ったのが、覆面を被りコートを
まとった「怪覆面組」ZAPでした。
 ZAP・Iは160cm、110kgの巨体の伊藤薫、ZAP・Tは同じく160cm、
73kgの渡辺智子が正体です。
この日の対戦相手は堀田裕見子、脇澤美穂だった気がしますが試合内容は覚えていません。
何しろ試合開始前にZAPの二人に襲われたのですから。

 後楽園ホールはリングを囲む四方にヒナ壇状の観客席があります。
その最前列に位置した私と友人のY君、T君目がけてZAPの二人が走り寄ってきます。
リングに登場する前のお馴染、客席乱入パフォーマンスです。
 危険を察した私とY君、素早く立ち上がって避難します。
一歩遅れたT君、慌ててしまい足を滑らせその場に転倒!
迫りくる怒涛のZAP!
 片や仰向けになったT君の頭を跨ぎ、此方T君の足元で、二人のZAPが仁王立ちになって
チェーンを振り回します。
ひと暴れして満足したZAPがリングに引き上げた後、漸く私たちはT君を助け起こしました。
笑いをかみ殺しながら。

 翌週コンビニで週刊プロレスと週刊ゴングを買い求めました。
プロレス誌には載っていなかったけれど、ゴング誌の巻末グラビアではしっかりとこの試合が
報じられていました。
そこには私たちの姿が写り込んだ写真も2枚。
 1枚は鮮明では無いけれど、その気になって見ればひな壇に座る3人が判別できます。
もう1枚は見開きの大判で、怪覆面が暴れる姿が大写しになっていました。
その足元に枯れ枝の様なT君の足がありました。
その足が震えながら言っているのです。
「ZAP怖い」
コメント
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