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記憶力の衰えたオヤジを悩ます鳥

2016-02-04 07:00:11 | 日記
この鳥は初めて見たゾ

 八幡神社の境内で桜の下を歩いていると、頭上で何やら動く気配がありました。
一見スズメの様ですが、よく見ると明らかに違います。
ありがたや、これまでここに取り上げた事の無い鳥が枝先にいます。
今週はこの鳥で決まり、と喜びながら見た事の無い姿を暫し観察です。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げていますが、今週は
スズメ科 ホオジロ属 ミヤマホオジロです。

 ウォーキングをする際に野鳥図鑑を持ち歩くのは不便です。
しかし私が知っている鳥の数はほんの僅か。
だから目新しい鳥に出会った時には、弱り切った脳細胞と視神経をフルに稼働させて
特徴を記憶します。

 全体の大きさは、羽の色は、くちばしや尾の特徴は、周囲に仲間はいるか、何か餌を
食べているか、など見た物を必死で覚えます。
 しかし努力も空しく、家に着いた時には記憶のほとんどは消えてしまっています。
そんな失敗を重ねた末に、漸く効果がある記憶法を見つけました。
それは頭の中で鳥の絵を描く事です。

絵心が無いのに絵を描いて

 全体の大きさを身近なスズメやムクドリと比較して、大雑把な身体の輪郭を描いて、
特徴的な部位に色を塗り、付帯事項があればそれも絵で描いてみる。
 さしずめ今日は、スズメより一回り大きい体、尾が少し長くて頭の天辺の毛が逆立っている、
背中は褐色で腹は白、顔の辺りの黄色が目立つ、付帯事項は2羽が一緒に行動していた、
こんな具合です。
 絵心が無い私は実際には絵に起こさず、絵を描くつもりで記憶を呼び起こします。
この方法で意外にも細部まで記憶が蘇ります。

 出来上がった絵を見ながら「ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑」(新潮文庫)
を広げます。
ここに掲載された鳥は全てイラストなので特徴が分かり易い。
多分この鳥だろうと見当をつけて今度は「日本の鳥550」(文一総合出版)を開きます。
こちらは全てアップの写真。
色等を比較するのに大変便利です。

 そうして出て来た今日の結論!
それは「ミヤマホオジロ」でした。
「大陸で夏に繁殖をして冬になると日本に渡る鳥。地上で小集団を作る」
ふむふむ
「東日本で越冬する個体は数が少ない」
えっ!?
先ほど出した結論が揺らぎます。
 そうなると頭に描いた絵と図鑑のイラストの違いが、気になりだします。
絵の顔には白い個所があるし羽の一部には黒い筋が入っている、しかしイラストには
そんな特徴はありません。

 観察眼の悪さと記憶力の無さに悩む不幸なオヤジなのか、東日本では稀な鳥に
巡り合えた幸せ者なのか、一体私はどちらなのでしょう。
コメント
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