あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

らせん状に発展したい

2016-02-24 07:00:38 | 日記
失礼な虫

 今月頭が誕生日でした。
取り立てて感慨も無いまま61歳になっちゃいましたが、このまま惰性で歳を
重ねていくのかな?
そう思うと、少しばかりの罪悪感と焦りが生じます。
 無為に日々を過ごさずに、何かに取り組んで少しでも良いから成果を残したい。
これまでに何度も同じ事を考えながら、現実には何も果たしていない過去が
思い起こされます。

 来年の誕生日には僅かでも成果を感じていたい、そんな事を思っていたまさにその時。
ブ~ン、鼻先を極々小さな虫がかすめて行きます。
失礼な奴、ショウジョウバエ?
いくら暖かな日が続いたとは言え、2月にもう現れたのかとびっくりします。
 飛んでいる虫を目で追いかけましたが、やがて壁の色と重なって消えてしまいました。
正体は分からなかったけれど、気温が上がれば台所の排水口や果物の切りくず等に
ショウジョウバエが舞い踊るのは確かな事です。

ダジャレ好きの研究者

 ショウジョウバエは他のハエの様に汚物には触れないので、病原菌の媒体にはなりません。
好みは果物や樹液。
 卵から孵った幼虫は脱皮を繰り返して蛹に変態し、10日後にはもう成虫となっています。
雌は羽化して3日後から産卵を始め、多い時には一回で80個、一生の間には500個
もの卵を産みます。
 しかしその一生は約2カ月と短い物。
このサイクルの早さが遺伝学の研究材料に適しています。

 遺伝学に携わる研究者にはダジャレ好きが多いと言います。
研究対象のショウジョウバエに突然変異が生じるとその度名前を付けますが、多くが
ダジャレだそうです。
例えば神経になるかならないか良くわからない組織を持って生まれた個体には「ハムレット」
 この傾向はもちろん日本人の研究者でも同じです。
しかも遺伝子の研究では日本人が多くの成果を挙げているので、日本語由来の名前も
多い様です。
Musashi(武蔵、毛が2本あるので二刀流を想起する)、
Geko(下戸、エタノールに誘われない)
Mago Nashi(孫ができない)
Satori(悟り、雌に興味が無い)などなど。
他にも日本の地名や日本人名が元になった名前が数多くあるそうです。

 いくら文系一筋だったと言っても、遺伝研究と言えば二重らせん構造くらいは連想できます。
深い意味は全く理解していませんが。
 改めて考えると、らせん状の構造ってすごい。
スタートして一周回って元に戻った時に、決して同じ場所にはいない。
同じ場所をぐるぐる回っている様に見えても、実は数ミリでも確実に上昇している。
 良し決めた、同じ失敗を繰り返しながらも上を目指すらせん状の発展だ!
ショウジョウバエに刺激を受け、来年の誕生日までにらせん状の発展になるぞ、
そう夢想した瞬間でした。
コメント
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