Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

「ロストインタイム」 Soul Interviews. com

2010-11-29 09:48:58 | "Lost In Time"発売まで
Soul Interviews. ComにEric Benet “Lost In Time”の新しいレビューが掲載されたので、
要旨を訳してみた。

SoulCuts for Soulinterviews.com
http://soulinterviews.com/recommendations/22-music/572-eric-benet-lost-in-time-advance.html

エリック・べネイのニューアルバム、
「ロストインタイム」の最初の曲”Never Want To Live Without You”
この曲はアルバム全体の雰囲気を良く表している。
“Lost In Time”は2010年に発売されたアルバムの中でも群を抜く
後世に残るアルバムになることは間違いない。

“Feel Good”は”Georgy Porgy”でデュエットしたフェイス・エバンスと共に
かつての”Best Of My Love”や”Got To Be Real”を思い出させるクラシックソウルのDNAが
組み込まれているが、それでいて斬新な曲だ。
ストリングスとフォーンに彩られバラードとアップテンポが
バランスよくミックスされているのは、このアルバム全体の特徴でもある。

“Sometimes I Cry”はこのアルバム中のハイライトとも言うべき、
プリンスやアル・グリーンを彷彿させるソウルフルなバラードが炸裂する。
この曲でエリックべネイはここ20年間の最高のヴォーカリスト達の一人として
カテゴリーされるはずだ。

“Always a Reason”は一曲目と同様Thom Bellの醸し出す愛の甘さと喜びが溢れている。
この曲もアルバム全体も上品な歌詞とトーンが特徴であり、
今までのエリックのアルバムのイメージとは異なるかもしれない。

オールドソウルという形式を取りながらも決してレトロなアルバムではない。
ソウルミュージックのゴールデンエイジに作られたような方式で機械的ではなく
手作り感覚で作成されたことで、このアルバムには魂が宿った。
エディー・リバートとのデュエットもこのアルバムに
かつてのオージェイズの時代が蘇るようなリアリティーを添えている。

“Stir It Up”ではエリックべネイの故郷にある
ミルウォーキー交響楽団がオーケストレーションを担当した。
エリック・べネイはこのアルバムの制作にあたってミルウォーキーに帰り
”Lost In Time”で共演する地元のアーティスト達をオーディションした。
このこともアルバム全体を貫く統一感に貢献している。

“Summer Love”はアイズレイとスティービーの合体したような雰囲気の中に
デルフォニックスのサウンドが交差する。

“Lost In Time”は前回のアルバム、”Love & Life”の中の”You’re The Only One”
の延長線上にあるとも言える。
そこにエリックとずっと組んできた彼のチームが新しいアルバムを築いた。

“Good Life”はLedisiとのデュエット。
アルバム中最後のアップテンポ、モーリス・ホワイトの曲を連想させる。

”Something Wrong”でアルバムはエリックの唱えるメランコリーな歌詞と共に
静かに幕を閉じる。

“Lost In Time”はメジャーレーベルが出したとは思えない
心魂が込められ贅沢に育まれたアルバム。
利潤を追求するのではなく、真に聴く人の喜びに応じた。
あなたがソウルミュージックファンなら、コレクションにこのアルバムは必須だ。
完璧でタイムレスなアルバムとあえて言いたい。