Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Coppe&Hiro/ホームコンサート

2009-05-25 08:37:35 | その他のライブ
夫婦で親しくしているヒロ・ハセガワさんから、
初夏のホームコンサートにお誘い頂いた。
ヒロ君は夫と大学時代から、奥様のMちゃんと私は中学時代からの友人。

6時半から受付、7時開演と記憶していたので、
その前に軽く食事をしてしまった。

会場に行くとオフィスの最上階を開放し、正面には楽器が置かれて、
左端のテーブルにいろいろな食べ物、飲み物が用意。
皆で和気藹々のディナータイムとなる。
それぞれ持ち寄った物、用意して頂いたお酒やお食事を頂く。
夫がMちゃんに「演奏が始まったら食事は出来ないと思って、
食べてきちゃったんだ。」と話すと、
「みんなのお腹を空かせたまま、演奏聴かせるなんて、
そんな事するわけないじゃない!?」

いただいた案内状、良く見ると「7時ごろ開演」とあった。
ドラムス担当のザックがディズニーリゾートで打楽器を使った
ストリートパーフォーマンスに出ているそうで、到着が遅れる。
開演は8時頃になった。
こういうラテン系の緩い感じが心地良い。

ヒロ君の素敵なお姉さま、コッペがボーカル。
ドラムスのザックはフロリダ、ベースのパットはニュージャージー、
キーボードのフレデリックはフランス出身。
ヒロ君はギター担当。

Coppe(v)
Frederic Viennot(p)
Zak Bond(ds)
Pat Glynn (b)
Hiro Hasegawa (g)

「ミスティ」
「クライミーザリバー」
「オールオブミー」
「マイファニーバレンタイン」
「デイバイデイ」などスタンダードなジャズのナンバーが中心。

Coppeご本人の説明によると、彼女のオリジナル曲は、
個性的過ぎるので今回はヒロ君のアレンジと選曲になったとか。

ご夫妻の二人のお嬢さんのお友達の中学生や高校生達とそのママたち。
ヒロ君のお母様や上のお姉様やそのお友達。
ご近所の方たち。
Coppeの国際色豊かな友人達。
演奏者達の友人やファミリー。
子供から年配の方。
日本、ヨーロッパ、アジア、南米、北米。
いろいろな人達が50人ほど。
演奏中も携帯に出る人、裂きイカを頬張る人、
お喋りに興じる人。
途中から来る人、帰る人。
私はその和やかな雰囲気をとても良いと思った。

Coppeは子供の頃からボイストレーニングを受け、
アメリカでも修行してきたので、ジャジーな雰囲気たっぷりに歌い上げる。
初めて会ったのは25年位(!?)前かと思うけれど、
全然変らなくてず~とカッコイイ!
ヒロ君はロッカーだと思っていたら数年前にジャズメンに転向したそうだ。
夫が「ロックよりジャズ、セミアコがすごく似合っているよ!」
「ということは、ロックは合ってなかったって事?」とヒロ君。
プロ顔負けの演奏、途中インストで挟んだ曲、
アコースティックのソロなど特筆物だった。
本業が忙しい中、良くこれだけ練習に打ち込んできたと感心する。

最後は5月のお誕生日の子供や大人が多かったので、
「ハッピーバースティ」の歌とケーキのサービス。
お部屋に続くテラスからはヒロ君の愛犬、レトリバーのモモちゃんが、
部屋には入らず、お利口に顔だけ覗かせて室内の雰囲気を楽しんでいる。

テラスや屋上を子供達と犬が走り回る。
喫煙チーム、うちの夫と日本人数人かと思ったら、何とアメリカ、ドイツも参加。
屋上から見下ろすとテラスでは、みんなが夫のIphoneを覗き込んでいた。
近くに寄ってみたら、夫はエリック・ベネイについて写真を見せながら、
熱く語っていた(負けた!)

ドイツの人はデュッセルドルフからの留学生で大学院で哲学を専攻している。
私も哲学科出身なので○○年振りかで人とハイデガーやニーチェの話をした。
ハイデガーは原語では独自に作られた造語が溢れていて、一人で読んでいると、
笑ってしまうくらいだそうだ。
ニーチェの文章の格調高さ、流暢な言葉はとても外国語には訳せないと思う、
などと話してくれた。

爽やかな5月の空気の中の穏やかな夕べの一時。
今日は本棚から読みかけのままだったハイデガーの本、
取り出して眺めてしまった(まだ読むには至っていない)

亡くなられた優しいお父様、いつもお若くて世話好きのお母様、
お二人の作り上げた家庭的な集いをヒロ君やMちゃん、Coppeが引き継いでいる。