Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル・シーズン8 トップ5

2009-05-19 00:23:00 | アメリカンアイドル
残念な事に、又してもインターネットでいろいろ見ていたら、
数週前にAmerican Idol が放映されているアメリカで既に決まったTop5の姿、
見てしまった。

アダム、クリス、アリソン、ダニー、マット。
特に先週のトップ6を決める段階で視聴者の投票で落選となったマット。
今シーズンから一度だけ行使できることになった
投票で落選した候補者を救う事のできるカード。
審査員がこれを使うかどうかというところが番組の山場となった。
結果を知らなければ楽しめたのになぁ・・・

フェイスブックやマイスペースでも、アメリカンアイドルの結果について、
書き込みがあるから、これから先は読まないように要注意。

5/16のテーマはディスコ。
アフリカ系のリル。
今までなぜR&Bを歌わないとかと審査員から言われていたが、
今回、チャカ・カーンの"I'm Every Woman"を歌い、
その理由がわかった。歌えないのだ。
今までの候補者にもいたが歌のサビの部分をバックコーラスにさせて、
カットしてしまうとその曲の魅力が消えてしまう。
今までのシーズンに登場したアフリカ系のツワモノ達、
メリンダ、ラキーシャ、マンディーサのような圧倒されるパワーがない。
歌に乗り切れないというか、パッションが感じられない。
リルには今度こそ聴かせてくれるかと期待して毎回裏切られる。
他の候補者が回を重ねる毎に伸びてきているのにむしろ悪くなっている。
本人もそれを感じているらしく、自信のなさがパーフォーマンスに出てしまう。
人柄に好感が持てるだけに惜しまれる。

23才でアイドル系、しかし既婚者のクリス。
男性なのにドナ・サマーの"She Works Hard For The Money"を歌った。
歌を選ぶのが巧いなぁといつも思う。
苦手な分野でも自分に合った曲、そして原曲の良さはそのままに、
コンテンポラリーに、自分らしさを出す。
前々回、アダムが"Play That Funky Music"、
大好評で素晴らしい歌を披露した後でも、
臆することなく堂々と"Ain't No Sunshine"を歌い上げた。
ソフトな外見だが、確固たる自信と強さがあると見た。
アダムにはダントツでカリスマがあるが、
好き嫌いが分かれる個性派。
クリスは自分にはアダムにない良さがあるとわかっていて、
優勝を狙っている志が感じられる。

若い妻を亡くした後、アメリカンアイドルに応募したというダニー。
先週テーマだった映画音楽。
彼が"Endless Love"を歌うと、さすがのサイモンも、
「これは君にとって特別な意味がある歌だろう。」
と批評批判など出来ない雰囲気があった。
気持ちを抑えて静かに歌い上げた。
今回ダニーが選んだのは、EW&Fの"September"
はい、エリック・ベネイにとっても十八番の歌です。
この歌は簡単そうなだけに巧さが問われる。
ダニー、アレンジも音程も良かったけれど、
ちょっとぎごちないというか弱いかなぁ。
クリス、アリソンなどが際立ってきて、
また、ダニーに似ていて影が薄かったマットの存在感が出てきて、
ダニーの印象が弱くなってきている。
でも、人前で歌う事、高い評価を受ける事、
大勢のスタッフの手が入る事で、
ダニー、最初の頃の寂しげな姿と較べると、
自信や喜びが外見に出て、どんどんかっこ良くなっている。

16才のプエルトリコ系、アリソンが選んだのは、
ドナ・サマーの"Hot Stuff"
最近、ドナ・サマー、ニューアルバムも出して、
人気が復活しているようだ。
武道館でのコンサートに行ったのは大学4年の時だったなぁ。
5年前かぁ(なんてね)
アリソンの成長振りは目覚しい。
迫力とカリスマが感じられる。
経験を積んでいる程の年齢ではないのにプレッシャーに耐えて、
短期間で確実に進歩を重ねている。
彼女も優勝する気で歌っているのが分かる。

アダムが歌ったのはイボンヌ・エウリマンの"If I Can't Have You"
この曲はジョン・トラボルタの「ステイン アライブ」
「サタデイナイト フィーバー」どっちに出てきたんでしたっけ?
原曲とかなり違ったアレンジになっていたけれど、
でもぐっとくるものがある。
アダムの歌には心の奥からの叫びが感じられる。
前回は「イージーライダー」の"Born To Be Wild"
この時はサイモンに「ロッキーホラーショーみたいだ。」
と評されたが、バンドとバックコーラス、観客を巻き込み、
強い印象を残す。毎回、言う事なし、巧すぎ、楽しませてくれる。
ロックスター、エレクトロっぽい雰囲気で、鳥肌ものだった。
毎回、アップテンポな曲、ムーディーな曲とアレンジも自在だ。
本人もすごくエンジョイしているのがわかる。
本番で歌っている時と普段、そしてリハーサルでも別人のよう。
それだけに凄みがある。
今回のシーズンで最も才能のある候補者だという事は明らかだが、
あくまでも人気投票のアメリカンアイドル。
アメリカの視聴者の中には個性派の彼を嫌う人もいるかもしれない。

マットは"Staying Alive"
前回、危ういところで審査員のカードで落選から救われたマット。
まさに歌の通りに生き残りをかけて歌う。
最近、自分の雰囲気、味わいを出してきているが、
サイモンから「がんばっている感じが、見えてしまう。」
今回のパーフォーマンス、前々シーズンの順優勝者、ブレイク・ルイス風だった。
確かにブレイクだったら、もっとさらっとやってのけたかもしれない。
ナイスガイで歌もそこそこ巧いけれど、やはり印象が少し薄いかもしれない。

最後はインド系のアヌープ。
眉をカットして凛々しい。
歌は今ひとつなんだけれど、テレビに登場する事で、どんどん男振りが上がっている。
しかし、リルと同様、他の候補者ほどの才能がない事を自分でも感じているのか、
自信のなさが表れてしまう。
でも、この人ってアメリカ人から見てすごく好青年のようだ。

さて最後まで見て思ったことは、
「やっぱりエリックベネイって歌が巧いなぁ。」
ふと呟くと主人も同意してくれた。

昨日の結果発表。
候補者全員で審査員のポーラの振り付けでジャクソンズの
"Shake Your Body Down To The Ground"
そしてゲストは、フリーダ・ペイン、
テルマ・ヒューストンで"Don't Leave Me This Way"
懐かしのKC&Sunshine, "Get Down Tonight"
KC&サンシャインはバンドではなく、彼と女性バックコーラス2、ダンサー2。
KCって今、こんな感じなんだ。日本に来てくれたら観に行きたい!
最後は先シーズン準優勝のデビッド・アーチュレッタの"Touch My Hand"
もう18才位になったのかな?子供の頃から歌ってきた彼、既に貫禄がある。
これからはシンガーソングライターへと夢は膨らむ。

今回の候補者達はみんなとても仲が良さそう。
落選したリルとアヌープも別れを惜しんでいる。
そして、それでもプレッシャーから開放されて、ホッとしているようでもある。