電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

怪談レストラン 23話

2011-08-15 23:42:02 | 東映
「怪談レストラン最初の客」
脚本:米村正二、演出:池田洋子、作監:高橋晃
美術:渡辺佳人、演助:佐藤雅教
原画:和田喜彰、Lee hyun ju、Joung young mi、上海ダブ、榎本勝紀
動検:斉藤玲子
動画:小野寺尋子 明智春菜 田中希果 藤井芳徳
色指定:穂積恵梨香
彩色
阿部千春、穴吹春奈、伊藤元子、柴田裕美
千葉愛理沙、原聖子、山田喜子、アーク・クリエイション サイゴン
背景:KLAS
高木佑梨、平良亜梨沙、吉崎優、桑村幸
中林由貴、水澤康子、村部真帆、野口恵里
撮影
中村訓士、岡野祐一郎、品川敦範、久野充博
彦坂圭祐、濱崎正利、小林賢治
製作進行:及川泰史、美術進行:山口彰彦

もう何回もみてるんですが、最終回・・・そう来たか。
グダグダで終わる作品が多い中、きっちり纏めたねぎぼうず班・・・またまたやってくれました。
レイコの存在そのものが、この最終回を迎えるためにあったとは。
キャラの設計段階から仕込んでいたんですね。
レイコの、レイコによる、アンコのための作品・・・視聴者がそう感じるのもスタッフの思惑通りであった分けか。
そう思わせておいて、全てがレイコのためにあったとは。

無言で食事をするレイコ一家の食卓から始まる。
学校で怪談の噂話を検証しようと話すショウくん。
話に割り込んでくるレイコ。

「アンコったら怖がりね。子供みたい」
「まだ子供ですけど」
「私、そういう嘘っぽい怪談話聞くと腹が立つの」
「だから、ちゃんと調べるのって賛成よ」
「君も来るのかい?」
「ええ。アンコもね」
「え~、やだよぉ」
「貴方、小説家志望なんでしょ!これくらいの冒険出来ないでどうするの!」

いつも通りのレイコ。
このオヤクソクな感じが良いんですよね。

丑三つ時に学校探検。
真夜中の学校。
校庭は月明かりもあって閉塞感もなく、友と一緒なので怖さよりもワクワクする気分が勝る。
しかし、校舎を見て生きてるみたいだというショウくんの言葉に我に返る。

校舎の窓ガラスに映った雲がお化けみたいなところは良いですね。

参加メンバーに入ってたマリは自宅で高いびき。
話を盗み聴いていたユウマくんも特別参加。
相方のタクマくんも自宅で高いびき。
寝る子は育つ・・・か。(色んな意味で)

まずはプールを散策。
プールに動く影を見て転ぶアンコからメガネが・・・。
必死の形相。(笑)
その時、プールに引きずり込まれるユウマくん。
メガネをプールに落としてしまってメガネを追おうとしてショウくんに制止された直後にアンコがプールに手を入れてるカットになるのはちょっと微妙。
というか、ユウマくん逝ったなって思った。
あの流れだと助かる目はないもんな。

ユウマくんと共に偶然引き上げられたメガネを、アンコに掛けて上げるレイコ。

「メガネがないと無茶するのね」

ここのレイコいいよなぁ。

校内を廻っていると、柱時計が鳴り出す。
2時22分22秒に柱時計を見ると死んだ人に会えるという噂がある。
少し様子のおかしいレイコ。
柱時計の所に行っても何事も起こらなかった。

「やっぱりただの噂だったのね。当然よ!幽霊なんて居ないんだから」
「ねぇ・・・なんでレイコは幽霊の存在を信じないの?」
「居ないものは居ない。・・・それだけのことじゃない」
「強く否定する人ほど信じてたりしてね」
「そんな分け無いじゃない!」

ショウくんの言葉に反応するレイコ。
怖いから存在しないと信じたいと思うということもあるけど、レイコの場合はそう言う分けでもない。
信じたくても出て来てくれない。
会いたいのに・・・。
会えないものは居ないと思うより他はない。

紫の蛙が腕になって跳んでくるという、ちょっと怖いシーンになるはずなんですが、窓の外に居る変なのか小芝居打ってるのに笑っちゃってそれどころじゃなかった。
怖がらせる気無いでしょ。(笑)

怪談レストランに転送され、心に闇を持った者を招待するよう言いつかってると闇野ギャルソンくん。
それがレイコだと。
三年前に溺死したレイコの兄。
幼年期レイコの可愛らしさとは裏腹に、重い展開。

「レイコ、どうしてちゃんと見ていてくれなかったの!」

定番ですけど、これは言ってはいけないよね。
むしろ責任を問われるのは保護者の方。
年端もいかない妹を責めてはいけない。

赤を強調した演出。
彼岸花の色か。
哀しみに囚われたままということを表現しているのか。
目を離してしまった罪、責めてしまった罪。
手を繋ぐことが出来なくなった苦しみ。
レイコは無意識のうちにアンコに救いを求めていたのかも。

レイコのキャラ設計、そしてEDも、全てがここに向かって構成されていたと知って、頭が下がる思いです。
オムニバスの原作もの、飛び飛びの放送枠、にもかかわらず、最終回に向かってストーリーが纏まってる。
それが1話の段階からどころか、キャラの設計段階から考えてあったってのが凄い。
視聴者の感じていたレイコ像がスタッフとイコールになってるのは、そのために生み出されたキャラだからなんですね。

涼子ちゃん、比呂くん、真澄ちゃんそれぞれにとっても、ベストワークだったと思います。
良い意味で裏切られました。

「また新しい冒険の始まりね」
「ああ」
「アンコ、こんどはどこに行く?」
「え”えぇ~」

このシーン良いなぁ。
何気にユウマくんがセンター。(笑)
意外とユウマくんは大穴かもしれん。

ねぎぼうずで最高の輝きを放っていたうえださんも交えて、またやってほしいですね。
2クールにも満たない話数というのは残念すぎる。




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源氏物語千年紀 Genji 2話

2011-08-15 20:16:49 | TMS/手塚
「六条」
脚本:金春智子、出崎統、コンテ:出崎統、演出:桑原智
総作監:杉野昭夫、作監:杉野昭夫、内田裕
原画
杉野昭夫、内田裕、斉藤圭太、山沢実、若林常夫
片岡康治、酒井政子、高崎由利、八木元喜、小原広志
野田道子、本木久年、田中正之、並木あゆみ、石野博和
船津寛美、宮部貴士、北京写楽美術品有限芸術公司
二原:高倉香恵、三浦菜奈、水野良亮、北京写楽美術品有限芸術公司
動検:岡村隆
動画:北京写楽美術品有限芸術公司、フロントライン
色指定・検査:川添恵、大倉ひとみ、横山理美、特効:榊原豊彦
着物デザインワークス:川添恵、高柳久美子
着物張込:gonzo 本山修、榎本めぐみ、村田恵里子、藤黒素子
仕上げ:北京写楽美術品有限芸術公司
美術担当:斉藤雅巳
背景
長嶋哲彦
上海南旭動画設計有限公司
薾峰、張震、馬聖華、王志強、王振祺、潘丹、黄正剛
3DCG:Studio BACU 斎藤裕允、松倉大樹
素材協力:大矢加代子
撮影:T2スタジオ
鳥山将司、入口夏海、大泉鉱、梶原幸代、C.Attaphong、中村圭介
音響効果:横山亜紀
制作デスク:塩谷孝、井内知樹、デジタル制作:古谷大輔
文芸担当:飯沢洋子、森田真由美、設定制作:藤吉美那子
制作進行:大矢晃義

手塚回で作監にも杉野さんか。
パッケージの作監表記には1話の島田さんと2話の内田さんは載ってなかったりするんですけどね。
紙メディアと実際のクレジットでは違うことがままある。
中国スタッフの名前はやっぱ無理だわ。
本来は日本語にない字使ってるんだろうし、大体こんな感じってのを選んで入れてますが。
北京写楽や上海南旭使ってる手塚回はこれが厄介なのよね。
内田さんや片山さん来るから手塚回は楽しみにしてるし、横文字で入れられるよりは漢字の方が整うから良いとは思うんだけど・・・面倒よね。

すげーいいわ。
演出はまってますな。
デジタル効果もいい感じ。
蝶とか櫛とか鮮やか。
作画も違和感なし。
これはたまらん。
注目させたい部分を光らせるんだけど、それが驚くほど自然にはまる。
ゾクゾクしますね。

葵の上様・・・ツンデレか?
このキャラいいよね。
気位が高いからか、ナンパ師光君に靡かない。
惹かれる所はあるんだろうけど、意地張ってるのかね。
だがそこが可愛い。
まぁ、好むと好まざるとに関わらず嫁なんだけど。

平安貴族のやることといえば、女遊びと権力闘争。
それしかやることがないので、美人の噂を聞けば落としに足繁く通う。
色も馬術も、義兄である葵の上様のお兄ちゃんと競う日々。
そんな時、才色兼備でガードも堅いという六条の御息所の噂を聞く。
実際会って勉強を教えて貰ったら、なるほど教養があり気品溢れるいい女。
これは勉強を教わるだけにしておくのは勿体ないと、舌なめずりをする光君。
六条の御息所も、どうせいいとこのぼんぼんで単なるスケコマシと侮っていたが、会うほどに引かれていき、身体がほてって仕方が無くなるが、そこはプライドにかけてぐっと我慢の子。

「もっと熱い湯を。もっと・・・もっと!」

押して駄目なら引いてみな。

藤壷を遠目に見て(いや、聴いてか)、やっぱええ女やなぁと、六条の御息所のとこへ直行せずに、自宅に戻り余韻に浸る光君。
さて、狩りの時間だ。

今日は行かないと伝えておいての不意打ち。

「実は、お見せしたいものがあります」
「お側にお寄りしても宜しいですか」
「御簾より外なれば」

真っ赤な嘘。
押し倒すきっかけ作り。
白紙の恋文を渡し、口八丁手八丁で籠絡する。

とまぁ、ナンパ師のナンパテクを描いている分けだが、圧巻の映像美。
2話をみられただけで自分は満足。
堪能した。




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